誕生から1年経ち、同じ桜の下で感じた2種類のずっしりした命の重み。
子育てを始めて1年になります。
長男が退院した日、家の駐車場の桜が満開でした。
息子とわたし、桜の下で親子初の記念撮影。
優しく抱かないと壊れてしまいそうに軽い……だけど、命の重みはずっしり腕に感じる。
この小さな命を守っていくんや!という決意はあるのに。
「わたしにできるんかな、大丈夫かな……」
不安でどこかフワフワして、そこに立ってんねんけど、立ってへんような不思議な気持ちでした。
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それから、一年。また同じ満開の桜と共に写真を撮りました。生まれたてで小さかったあの長男は一歳。
体重は3倍になり、撮影する少しの間を抱っこするだけでも、ずっしり重く、フーフー息が上がってしまいます。
「こっち向いて〜ほらほら!」
「あ!あ!あ!そっちちゃうちゃう!こっちやで!!」
とシャッターを一回押すのにも苦労するくらいじっとしてくれません。
正面を向いてくれたと思ったら、しかめっ面。やっとニコッとしてくれたわ!と思った瞬間には後ろを向いてしまいます。
たった1年前はあっという間にシャッターも静かに押せてたのに。
わたしは暴れる長男をグッとチカラを込めて抱っこ。1年前のあの桜の下で不安混じりにわが子を抱いていたわたしはもういません。
この1年は人生で1番濃い365日でした。学んだことがありすぎて、瞬きも3、4回しかしてない間に1年が経ってしまったような目まぐるしい毎日を過ごしました。
じぶんが寝たい時に寝られない。
生活のすべては子ども中心でまわる日々。
些細な変化や不調に心配で気が狂いそうになり……
快便でも「出過ぎかな?変な菌が入ったんやろか?」そうかと思えば、一日出ないだけでも「お腹が爆発せえへんかな?」と気になってオロオロしていました。
ゲップひとつとっても、出るかでないかで、わたしの精神が安定するかしないかがかかっているような毎日。
わが子の成長と共に、1日くらい便が出なくても、ゲップが出なくても大丈夫なことを積んできた経験で理解していきます。
息子が1年かけて成長した約7キロは、命の重み。
そこには親子の思い出もいっぱい詰まっています。たった1年前の今頃は世界で1番重みのある約3キロでしたが、そのずっしりさに磨きがかかってきました。
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今となって思えば、不安が混じって当り前。昨日今日お腹から出てきて、急に「はい!わたし親ですから!!なんでも来い!」と自信満々の人はそうそういないですよね。
不安な日々が少しづつ自信に変わり、1年後の同じ桜の下に立ったとき、木の幹の太さに負けないくらい私は大地をしっかり踏みしめていました。
去年のわたしより力強さは増していると思います。
子育ては始まったばかりでまだまだこれから。そんな息子はもうすぐお兄ちゃんになります。
また1年後、桜の満開になる時期にどんな気持ちで写真が撮れるか今から楽しみです。