動画【パラドックス#28】功利主義のパラドックス! 20 高橋昌一郎 2024年2月9日 21:40 古代ギリシャ時代から現在に至る多種多彩な「パラドックス」を解説する【パラドックス】シリーズを、YouTube チャンネル「高橋昌一郎」で開始した。お楽しみいただけたら幸い!第28回「功利主義のパラドックス!」近代の「快楽主義」すなわち「功利主義」の創始者として知られるのが、イギリスの哲学者ジェレミィ・ベンサムである。ベンサムは、社会全体の「幸福」を個人の「快楽」の総計だとみなした。そして、1人より2人、2人より3人と、より多くの個人が、より多くの快楽を得ることのできる社会を目指すべきであり、その「最大多数の最大幸福」こそが、宗教的権威に変わる新しい道徳だと考えたのである。さて、心臓病で死にかかっているXと肝臓病で死にかかっているYがいるとする。2人の余命は残り数カ月だが、人生にやり残したことがあって、どんなことをしても生き延びたいと思っているとしよう。たとえば、あと数年だけ生きられたら、Xはガン治療法を発見できそうであり、Yは最高峰の芸術作品を完成できそうである。つまり、2人は人類に多大に貢献する可能性のある医学者と芸術家なのである。そこで2人は、第三者のホームレスを捕えて脳死状態にして、その心臓と肝臓を自分たちに移植するよう医師に要求した。もし医師が手術を拒否したら、目の前の脳死者はそのまま亡くなり、2人の病人も助からない。つまり、3人が死亡することになる。一方、もし医師が手術すれば、1人が死んでも2人が生き延びることができるのだから、「最大多数の最大幸福」の原理にしたがえば、医師は手術を行うべきではないか、という論法が生じる。医師は手術すべきだろうか、あるいは2人の要求を拒絶すべきだろうか?高橋昌一郎(監修)『パラドックス大図鑑』ニュートンプレス、pp. 64-65. 【パラドックス#28】功利主義のパラドックス![Short Version] 古代ギリシャ時代から現在に至る多種多彩な「パラドックス」を解説する【パラドックス】シリーズです。第28回「功利主義のパラド youtube.com Newton大図鑑シリーズ パラドックス大図鑑 amzn.to 3,300円 (2023年12月09日 22:53時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する 絵でわかるパラドックス大百科 増補第2版 (ニュートン別冊) amzn.to 1,980円 (2024年02月23日 19:10時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する 東大生の論理― 「理性」をめぐる教室 amzn.to 792円 (2024年02月23日 19:10時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する #エッセイ #コラム #読書 #推薦図書 #YouTube #動画 #情報文化研究所 #高橋昌一郎 #パラドックス大図鑑 #ニュートンプレス #思考方法 #論理的思考 #思考実験 #哲学 #科学 #雑学 #謎 #古代ギリシャ時代 #パラドックス #解決方法 #ロジカルシンキング #功利主義のパラドックス #合理的選択のパラドックス ダウンロード copy この記事が参加している募集 #推薦図書 43,600件 #エッセイ #コラム #読書 #youtube #動画 #哲学 #推薦図書 #科学 #雑学 #謎 #論理的思考 #ロジカルシンキング #思考実験 #パラドックス #高橋昌一郎 #解決方法 #思考方法 #ニュートンプレス #古代ギリシャ時代 #パラドックス大図鑑 #合理的選択のパラドックス #功利主義のパラドックス 20 Thank you very much for your understanding and cooperation !!! サポート