「ウィーナーとフォン・ノイマン」という論考を『現代思想 特集 ウィーナーとサイバネティクスの未来』2024年7月号、pp. 70-79 に寄稿した。
ノーバート・ウィーナーは、ジョン・フォン・ノイマン以上の神童として知られ、「サイバネティックス」を創案し、「人間機械論」を主張し、ノイマンとは別の意味で現代社会に大きな影響を与え続けている天才である。
ウィーナーは、核兵器や水爆開発に反対し、合衆国の連邦政府や軍部に関わることを拒否して、ノイマンと同時代にまったく正反対の行動を取った。ノイマンが徹底した「経験主義者・現実主義者・好戦主義者」だったのに対して、ウィーナーは明確な「合理主義者・理想主義者・平和主義者」だった。
実は、『フォン・ノイマンの哲学』で20世紀の一方向の「マッド・サイエンティスト」を描きすぎた感があって、少し気になっている。いずれ、その対極から『ウィーナーの哲学』を仕上げるつもりである。
「ウィーナーとフォン・ノイマン」は、その序論となるはずの論考である。下記に、その一部を紹介しよう!
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