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一年前の今日、私は点滴を打ちながら病院の天上を見上げていた
2階からすごい勢いのある嘔吐音が聞こえる。
音を出しているのは夫。
そして私も数時間前まで夫に負けないくらいどえらい音を醸し出していた。
…家族全員、胃腸炎でした。
ちーん。
病院行くのも手分けして、じいじばあば夫は近所のクリニック。
私は近所のクリニックだと小児科やっていないので、かかりつけの総合病院へ。
HP見落として、行ったら今日休診日だったというオチ付き。
時計を見てミルクの仕込みをしないと別の病院行っても待ち時間に詰みそうだったので、一旦家にとりあえず戻ってミルクの支度。
その前にみんな物を食べるどころではないから、ドラッグストアでグリーンダカラ2Lを3本購入。
そして、少し離れたクリニックへ向かった。
先に診断結果が出ていた家族はお腹にくる風邪と言われたので、私も子どもも一緒だろうなと診察を受けずに察した。
案の定、やはり処方された薬を見て答え合わせができた。
何度かかっても胃腸炎って独特。
昨日夜から深夜にかけて、38℃近くまで熱が上がり、流石の私も少しふらふらしながら子守りしていた。
私より熱が低いはずの夫がダウンしていた。
恐らくこれは毎月高温期でなんとなく具合悪いを経験している私と、体調崩した時にしか熱を出さない夫の経験値の違いみたいなものだろうなと自分で勝手に納得していた。
私を含めてですが、女性の皆さんは夫やパートナーが熱出して大袈裟にしていると言いがちですが、弱っている時は温かい気持ちで看病してあげましょう。
そもそも、何故こんな胃腸炎で一家全員よれよれになっているのか原因は何かを考えた。
思い当たることとしては、外から何か菌を持って来たしかない。
普段行くのは、スーパーとドラッグストア。
あとはじいじの仕事関係。
…あ、あったわ。
火曜日に地元の友達とベビーカー散歩誘われて、ベビーカーを畑道走らせながらがっつり話していたわ。
小学生、保育園児、うちの子と同い年と3人の男の子のママである彼女。
毎回いきなり連絡着て会うことになる。
それは幼い頃からずっと変わらない。
まあ、原因かどうかはわからないが、彼女とのベビーカー散歩は近況報告と情報交換という大変有意義で楽しいひとときだったことは間違いない。
これは一昨日から昨日にかけての出来事。
現在は処方された薬は内服しつつ、みんな徐々にいつも通りの生活を送っている。
2月7日。
今日は私が密かに大好きなSixTONESの松村北斗さんが出演している映画「ファーストキス」の公開日。
それも正しい。
しかし、今日話すのはほっくんのことではない。
一年前の今日、私は悪阻で病院のベッドで横たわりながら点滴を打っていた日だ。
検診後、あまりの体重の目減り具合に拒否権なく診察室奥の部屋に連行された。
そう、つわりで食べられない患者さんがやる点滴。
天上を見上げながら、点滴の苦手な匂いに耐えた。
そして、早く終わって家に帰りたいとばかり考えていた。
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そんな中、突然LINE通知が着た。
友人からの出産報告LINEだった。
まるで自分が出産したかのように嬉しくなり、気がついたら目頭が熱くなっていた。
すぐにおめでとうと友人への出産お疲れ様LINEをした。
安定期に入るまで怖くて、私が今妊娠中で点滴打ちながらこのLINEを打っているなんてことは、口が裂けても言えないなと思った。
後日談として、出産報告を対面でした際に話をしたら友人は自分のことのように喜んでくれた。
そして、その時に言ってくれればいいのにーと言われた。
そんな友人も出産を三度経験し、その前にも紆余曲折あったからいろんな痛みがわかるからこその反応だったと思う。
友人は昔から人の痛みがわかる優しい子。
もちろん優しいからこそ、時にシビアな判断もする。
中学受験をして離れ離れにはなったものの、なんやかんや友人関係が続いている。
学力はもちろん、人としてとてもクレバー。
そんな友人が近くにいて私はとても心強い。
悪阻辛いよね。
のたうち回っていたけど、そのうちその場に存在するだけで精一杯になる。
悪阻、私は1.5ヶ月で10kg減りました。
きつかったー、本当にきつい。
でも、このきつさを我慢して元気な子が生まれてきてくれるなら、いくらでも耐えられると思った。
複数回の流産の際も悪阻がきつかった。
なんの罰ゲームだよと言わんばかりにきつかった。
悪阻軽いとか全然なかったって言う人って都市伝説なんじゃないかと思いたいくらい。
通っていた病院では悪阻で入院はなかったようで、先生は毎日来られるなら点滴来なさいと指示があった。
しかし、車で20分かけて行くほどの気力と体力が一年前の私にはなかった。
当然、検診しか病院へは行きませんでした。
(検診の度に毎回強制的に点滴は暫く続きました。)
毎日トイレとベッドを行き来するだけで時間が過ぎて行く。
シャワー浴びるのは、本当に命懸けかと思うくらい体力が減って大変だった。
食べられない飲めない。
氷すら舐めるのきつかった。
でもいつかは楽になる時が来ると信じて、家族や周りの人に支えられながらその時をじっと耐えた。
やっと暖かくなり季節が変わる頃にはお菓子が少し喉を通るようになり、気がつけば1日おにぎり1個完食できるようになった。
夏らしき日が出てくる頃には悪阻は一旦治っていた。
…治ったのは一瞬、また後期悪阻地獄にようこそされましたけど。
今悪阻に悩んでいる方。
私と同じように過去に悪阻で悩まれた方。
あなただけではないですよ。
辛いですよね。
辛かったですよね。
気持ちが痛いほどわかります。
いつか終わる日は来ます。
飲めるもの食べられるものがもしあるなら栄養気にせず飲食してください。
悪阻で痩せ過ぎても、後で空気吸うだけで体重増えますから安心してください。
あと、何事も無理は禁物です。
一年前の今日、こんな日々が送れるとは想像もつかなかった。
あの時耐えて本当によかった。