小説家の映画感想文「ポッドジェネレーション」
Ola, que tal?
Loca Hermana の書斎へようこそ👠
今回は、映画「ポッドジェネレーション」の感想文です。妊娠出産がテーマの映画で、子供がいる方におすすめな映画です。私も娘が生まれたので、いろいろ共感できました。
こちらはYouTubeの有料レンタルで見ました。
この作品は、配信サービスが限られているので要チェックしてくださいね。
作品の舞台はAI が身近な近未来。
少子化の危機に対抗するべく、ペガサス社という会社が、卵型で持ち運び可能な人工子宮「ポッド」で女性の代わりに子供を育ててくれるサービスをしています。多忙な女性の代わりに産んでくれるのです。
主人公夫婦は、バリキャリの妻と、植物学者の夫。
バリキャリ妻の勤める大企業の傘下にペガサス社が入った事により、人工子宮「ポッド」を使用できるチャンスが巡ってきました。
子供は欲しいが、昇進を控え、妊娠出産している暇が無い妻。
一方、自然な妊娠出産がいいと望む夫。
結局、妻は夫を説得し、既にポッドを使っている妻の女性上司の勧めもあり、ポッドを使って妊娠出産する事に合意します。
自分は妊娠していないためか、街で妊婦さんを見て複雑な気持ちになる妻。
父性が芽生え、卵型ポッドをつけて出勤する夫。
紆余曲折ありつつも、最終的にはポッドを連れて夫の所有する別荘の中で無事出産し(というかポッドをこじ開け)、主人公夫婦は親になる事ができました。
最後にペガサス社の社長がインタビューで「これからは、赤ちゃんが親を選べるようになります。親ガチャには注意してください」と皮肉を交えてコメントし、ハッピーエンド。
ポッドジェネレーションは、直訳すると、ポッドの世代。映画の中で、ポッドで生まれた赤ちゃんがどんどん増えて、一つの世代になり、社会を背負う存在になるのでしょう。
この映画は、妊娠出産と、植物がメインの要素になっているのがわかります。
根をはり、たくましく生きる植物や自然のエナジーと、何でもAIでコントロールできる近未来の社会が、対比になっています。
私自身経験したからこそわかりますが、どんなに世の中が便利になっても、思い通りにならないのが、妊娠出産です。
今できたら困る時に妊娠したり、欲しい時に妊娠できなかったり、妊娠中のトラブルや、出産時のトラブル…。
映画のように、卵型ポッドで妊娠出産を代わりにやってくれたらどんなに楽か。
多忙な女性も子供をもうけられるし、代理母を探さなくていいし。
パリスヒルトンが代理出産したニュースを聞いて、心底うらやましいと思った。金があれば自分で妊娠しなくても子供が手に入ると。
いつになるかわかりませんが、いずれ映画のように、人工子宮ができるでしょう。
しかし、何でも便利な世の中だからこそ、もしかしたらあえて自然な形で子供をもうける事に、意味があるのかも?
主人公夫婦は、ポッドで子供を作ったのに、結局、ポッドを連れて自然の多い別荘で子供を出産したのだから。
あなたなら、卵型ポッドで子供を作りますか?
それとも、やっぱり自分で妊娠出産したい?
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