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知識オタク・しゃべってみる


毎月通っているシュタイナーの絵の教室にて。
先月から、前半30分ほど体についてのミニ講座をさせていただくことになりました。


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人間の意識の発達段階を説明した、ケン・ウィルバーの意識のスペクトル理論。身体と意識の発達の関係性をお話。

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ユング派心理学者のアーノルド・ミンデルのプロセス指向心理学。
人の意識の深層領域には、その人にしか感じられない独自の香りがあって、それは身体の動きが引き出してくれるんだよ、というお話を。

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そして、さらに深いところまで進むと、個という認識を超えたすべてがつながり合った領域が存在する。

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ウィルバーもミンデルも難解だけど、そのエッセンスは薄めることなくできるだけできるだけ、ソフトに伝えられたらいいなぁと思って、紙芝居みたいにしてみる。


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お天気が良かったので、お話のあとはお外へ出てマインドフルネス。
歩く瞑想を。

左足上げた
左足下げた
右足上げた
右足下げた
・・・心の中で唱えながらゆっくり歩く。

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現代社会に生きる私たちは普段、頭でいろんなことを考えて頭のペースに身体を合わせてしまいがちになる。

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だから、時にはゆっくりゆっくり歩いて、頭のペースから身体のペースに歩調を合わせてみる。すると、外側に散っていた意識がわたしという身体に戻ってくる。

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身体のペースに歩調が整ったら、最後にプロセス指向心理学のフラートのワーク。今日の身体の状態を静かにチェックして(ボディスキャン)、今日気になる症状に対してワークしてみる。

頭に意識がある時には、症状は追い出す対象になってしまうこともあるけれど、頭の中が静まって、身体に意識が向いた時。症状は深いところからむしろ軌道修正のために吹いてくる風のような存在だと気づき、逆に自分だけの薬へと姿を変えていく。

そう信じて療法士業をやってきて、あれは相手(患者さん)がいるからこその創造だったのだなと気づく。

わたしは知識を貪り食って溜め込む修正のある生き物なので、黙々と一人で勉強していると着々と知識オタクまっしぐら。何だか昔からそういう傾向性の強い人間なのだ。

だから、しゃべってみよう、と思った。
誰かとプロセスを共有することが本当に大切で、
そうすることで、貪り食うように貯めてきた知識が解体されて、循環が生まれていく。そんなことを体験できた一日だった。

料理って、ひとりで食べてもちっとも美味しくない。きっと知識だっておんなじで、面白いものは一人で学んでいたってちっとも面白くなくって、誰かと学べるから面白くなるんだろうなぁ。

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部屋の中に戻ったらいつものように水彩から。

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春を描く。この日は地をものすごく強く感じた。

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同じモチーフを描いても本当それぞれ。

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それぞれの色と

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プロセスがあった。


素敵な写真を提供してくださった、Yさん。
一緒にワークしてくださった皆さまに感謝です。

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