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ビジョンビジョン②維新

過去に戻ります。

明治維新

維新というのは、惟コレアラタと読みます。

徳川300年の鎖国を経て、明治政府ができ、開国した時、欧米各国と日本は国力において相当な差が開いていたのです。

(何しろ家内制手工業が主体の国ですから、よき国だったわけです。)

ですから、明治維新を成し遂げた後、生き残った薩長土肥の参謀格の者たちと京都の革命系の公家らが政(まつりごと)を行う中で、日本国は欧米列強と肩を並べるべくビジョンを持ちました。

それが、「富国強兵、殖産興業」

欧米に人を派遣し考え方や技術を習得させるとともに、殿様や侍を排除すべく廃藩置県を断行し、余った侍は皆、警察官にしちゃって、郵便網を構築し、鉄道/造船事業に人モノカネを投入し、何しろ日本は国を挙げて一挙に工業化とインフラ改革を行っていったのです。

列強と肩を並べるために

「富国強兵、殖産興業」

これが、惟新後のビジョンであり国を挙げて邁進していました。

そして、(相当端折りますが)日本という国は明治維新から150年(1980年代)、一億総中流社会(これほどまでに貧富の差のない国は世界のどこにもない)、技術立国、終身雇用制を採用する海外の企業まで現れて、あの時代に日本の大きな大きなビジョンが達成されたのでした。

日本という国は、工業力に支えられ国力が世界一、そして資本主義社会でありながら貧富の差が殆どないという奇跡の社会を創りだしたのです。

あの当時、ソ連の高官が日本を表敬訪問したときに日本を絶賛した記事(NHK出版WEEKS当時)を読みました。

「日本人は素晴らしい。ウサギ小屋のような小さな家に住み、毎日満員電車で通勤し、文句も言わず毎日毎日勤勉に働きづめに働く。わたしたちもこういう国民を持ちたいものです。」

皮肉にも社会主義のお偉いさんにまで憧れられるような国民である国になったのです。

日本には、大国の建前と闇のようなものもなく、世界に類を見ない平等社会をつくり上げたのでした。

平等な社会です。
貧富の差を許すやったらやっただけの公平ではなく平等な社会

1980年代以降、産業の空洞化~内需拡大~バブル経済~崩壊~グローバル化、失われた30年とか、ビジョンとしては機能しているようには思えませんでしたが、いったい何をしていたのでしょうか。

発展途上国の一歩手前まで落ち込んでしまった現在の日本の国力、
資源のないところから、四季があって狭い国土ですから創意工夫でなんとか大きな志を成し遂げた後、

政が機能しなくなったこの後の日本の100年ビジョン
あなたはどう思われますか?

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