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疲れた時にはこの1冊『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件』感想

主人公とヒロインとが。

互いに距離をちょっとずつ詰めていく感じが。

たまらなく良かったですね!


というわけで。

本日、ご紹介するライトノベルは、佐伯さん先生の『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件』(2019年6月刊行)です。

2023年には、アニメ化がなされており。

アニメの続編も決定している作品となっております。

それでは本日も、行ってみましょう!



あらすじをどうぞ

今回もまた、「BOOK☆WALKER」さんより、あらすじを引用させていただきます。

 Webにて絶大な支持を集める、甘く焦れったい恋の物語がついに書籍化!

 藤宮周の住むマンションの隣には、学校で一番の美少女・椎名真昼が住んでいる。特に関わり合いのなかった二人だが、雨の中ずぶ濡れになった彼女に傘を貸したことから、不思議な交流が始まった。
 自堕落な一人暮らしを送る周を見かねて、食事をつくり、部屋を掃除し、なにかと世話を焼く真昼。
 家族の繋がりに飢え、次第に心を開いて甘えるようになる真昼と、彼女からの好意に自信を持ちきれない周。素直でないながらも二人は少しずつ距離を縮めていく……
 「小説家になろう」で絶大な支持を集める、素っ気なくも可愛い隣人との甘く焦れったい恋の物語。

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件 - ライトノベル(ラノベ) 佐伯さん/はねこと/和武はざの(GA文庫):電子書籍試し読み無料 - BOOK☆WALKER - (bookwalker.jp)


というわけで。

本日のテーマは、「ほんのりとした二人のラブコメ」となっております。



ちょっとずつ進む、二人の関係性

まず、この作品の大元なのですが。

小説投稿サイト「小説家になろう」での連載を経た後に。

出版された経緯のある作品となっております。

そのためか。

長編が一本まとまっている形ではなく。

「小説家になろう」で連載されていた短編が。

一区切りでまとまっている、いわば短編集のようなものとなります。


以下、あらすじです。

藤宮周(ふじみや あまね)。

自分の事には、あまり頓着しないタイプの男子高校生。

そんな彼が一人暮らしをしているマンションの一室の隣には。

「天使」と噂されるほどの女子高校生、椎名真昼(しいな まひる)が住んでいました。

容姿端麗で成績優秀な彼女と、同じ学校に所属している藤宮でしたが。

二人は特に関係性もなく。

藤宮は彼女へ関わるような事をしませんでした。

そんな、とある雨の日。

真昼は、傘を差さないまま、公園のブランコに座っていました。

それを見かけた藤宮は。

始めは放っておこうとしますが。

雨の中、真昼の泣きそうな表情を見て。

彼の良心が痛みます。

そして。

彼は持っていた傘を彼女に渡し、去ります。

しかし、その結果。

彼は風邪を引いてしまいます。

だるい体を引きずりながら、学校からマンションに戻るのですが。

それを、真昼に見られてしまいます。

「借りを返させて下さい」と。

彼女は、藤宮の世話を申し出ます。

そして、そのことをキッカケに。

二人の関係が始まっていき――。

というのが、話のあらましとなっております。



この話の面白い所について

二人の関係性が、徐々に進展していく所でしょうね。

まず、主人公が。

家事もろくに出来ない、駄目人間であり。

ヒロインである真昼にお世話をされる、といった展開になります。

掃除であったり、料理を互いに作ったりするのですが。

その過程こそが。

もうね。

「二人、付き合っちゃえよ!」と言わんばかりの空気感で。

終始、ニヤニヤが止まりませんでしたね。

それくらい、ほんわかとしたライトノベルとなっておりますね。

別の言い方をすれば。

「日常系」といった方がいいのかもしれません。


……え? そんな事、現実にはないだろうって?

そんな事は百も承知!

美少女に甲斐甲斐しく、お世話をしてもらうという、このフィクション。

それでいて、ミリ単位で距離が縮まっていく、この関係性。

そこがいいんではないですか!!

と、文字を大きくして書いておきます。



この作品の残念な所について

まだ1巻しか読めていないのですが。

主人公の描写に粗がある所かと。

藤宮は、料理もろくに出来ないキャラクターとなっているのですが。

まるで食レポを読んでいるかのような描写には、ちょっと「?」がつきました。

出汁とか分かるキャラクターなのかね、君は。


あとは。

「日常系」という所が。

良くも悪くも出ているかと。

つまるところ。

事件性があんまり出てきません。

まあ、友人や母親に二人の関係性がバレる、といった展開があるにはあるのですが。

それが事件かといえば、「うーん」といった形となっております。

全体的に甘く、のほほんとした空気感で出来ている作品となっているため。

それを苦手な人がいるかもといった形ですね。



最後に

とはいうものの。

二人の関係性を応援する、という形を取れば。

これほど、まったりとしていて。

それでいて。

ほんわかとしたライトノベルはないかと思います。

そのため、ここで薦めてみる所存であったりもします。


さて。

最後まで、ご覧いただきありがとうございます。

この作品に、ご興味がありましたら、是非、手に取ってみてください。

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