アニメ化が決定しているラノベ『死亡遊戯で飯を食う。』を読んでみた
中々にクセのある文章で。
かつそれでいて、面白く読めるという。
とても不思議な感覚でしたね。
というわけで。
本日、ご紹介するライトノベルは、鵜飼有志先生の『死亡遊戯で飯を食う。』(2022年11月刊行)です。
では本日も、行ってみましょう!
あらすじです
今回もまた、「BOOK☆WALKER」さんより、あらすじを引用させていただきます。
というわけで。
本日のテーマは、「殺人ゲーム」となっております。
いわゆる「デスゲーム」もの
さて、この作品の解説を行っていく訳ですが。
いわゆる「デスゲーム」(※)を扱ったものとなっております。
ただ、この作品。
上記で書いたような「デスゲーム」のジャンルとは。
少し離れており。
「デスゲーム」に対して、自ら参加し。
お金を稼ぐことを生業としている。
少女のお話となっております。
そのゲームの内容は。
映画「バトルロワイヤル」のような。
サバイバルを連想するものであったり。
罠が張り巡らせた館からの脱出だったりと。
様々です。
果たして彼女は生きて帰ってこれるのか――。
というのが、話のあらましですね。
この話の面白い所について
ハラハラとした内容が楽しめる所かと思います。
「デスゲーム」の系列とは少し離れているにはいるのですが。
それでも「デスゲーム」は「デスゲーム」。
スリルがあり、それでいて緊張感のあるライトノベルであったと私は思いました。
また、スプラッタなシーンも登場するのですが。
そこはマイルドになるような設定がされているので。
そういった意味では、「デスゲーム」系列の作品としては。
読みやすいのかもしれません。
ちなみに、この本の解説で書いておりましたが。
「新人賞の選考会で意見が大きく分かれた」という言葉。
わたしは、その言葉に対して。
「同意」せざるを得ませんでした。
主人公が、ただ「デスゲーム」に向いているからと。
特に目的もなく、「デスゲーム」に赴く、その姿は。
全然、共感出来なかったのですが。
書かれている、特徴的な文章と相まって。
クセになりそうな作品だと感じましたね。
つまるところ、これは。
好きな人は、とことんまでに好きだけど。
嫌いな人は、どこまでも嫌い。
そんな二極化する作品だなと思いました。
この話の欠点について
まずは上記で書いた、主人公の目的ですね。
「デスゲーム」に向いているからと。
生活をするためだからといって。
「デスゲーム」に参加する。
そんな無気力な主人公ですので。
人によっては、全く共感出来ないかと思います。
あとは、物語の「感情」といえばいいでしょうか。
私の感覚としては。
物語を読めば。
自分の中に、教訓にも似た「感情」が芽生えたりするものなのですが。
この作品からは、「虚無」しか感じられませんでした。
つまるところ、この作品から。
何かを感じ取ろうと読むのだけは、オススメは出来ない。
と、私は思います。
最後に
とはいうものの。
本来のデスゲーム路線とは若干離れており。
それでいて、フィクションとしてのハラハラやドキドキが楽しめる。
そのような作品となっておりますので。
ここで、こそっと薦めてみる所存であったりします。
さて。
最後まで、ご覧いただきありがとうございます。
この作品に、ご興味がありましたら、是非、手に取ってみてください。