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独特な雰囲気の作品!『ふあゆ』感想

「怪異」と聞けば、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?

私的には、妖怪を思い浮かべますね。

ゲゲゲの鬼太郎や。

地獄先生ぬ~べ~。

妖怪ウォッチにいたるまで。

様々な漫画やアニメで。

妖怪を見てきましたから。

とはいっても。

必ず、そういった漫画には。

オチが付いているもので。

それは。

「人間が一番、怖いものだ」

ということです。

……なんとなく、納得する今日この頃。

皆さんは、怪異と聞いて、何を連想しますか?


ということで。

本日、ご紹介するライトノベルは、今慈ムジナ先生の『ふあゆ』(2016年5月刊行)です。

今日は、独特な雰囲気に包まれつつ、お送りいたします。



あらすじです

今回もまた、「BOOK☆WALKER」さんより、あらすじを引用させていただきます。

本当の自分を探す、新時代の黄昏怪異譚。

心因性相貌誤認症――
他人の顔を誤認識してしまう病を抱えた少年・龍胆ツクシ。曖昧な世界を生きる彼だが、犬頭の祖父、ガゼル頭の幼馴染、絵画頭のクラス委員長、貝類頭の後輩に囲まれながら、平和な日々を送っていた。
ひょんなことから、ツクシは連続猟奇殺人事件の現場を目撃してしまう。そこに佇んでいたのは、ハシビロコウ頭の怪人。もちろん警察に通報するのだが、彼の証言が信用されるはずがなかった。自身の役立たずぶりを改めて実感しながらも、彼は「自分にできることはなにか」を考え始める。
そんなとき、夕焼け色をした怪異の少女が目の前に現れる。ツクシが久しぶりに認識した自分以外の顔は、記憶の中のとある少女と瓜二つのものだった。奇妙に思いつつも、懐かしいその顔に、彼はつい気を許してしまう。

「ジブンタチはジブンになりたいのー、なのでジブンを教えてください!」

本当の自分を探すという怪異の少女との出会いをきっかけに、彼の世界は徐々に変化していく――。
ゲスト審査員に渡 航を迎えた、第10回小学館ライトノベル大賞・優秀賞受賞作。気鋭のクリエイター・しづがイラストを担当。
自我と認識の問題を巡る、新時代の黄昏怪異譚がここに。

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というわけで。

本日のテーマは、「怪異」となっております。



非常にアクの強い作品

この作品。

非常に、独特の雰囲気があります。

まず、主人公である、龍胆(りんどう)ツクシについてですが。

過去に起きた交通事故のせいで。

「心因性相貌(そうぼう)誤認症」という。

他人の顔が認識できず。

代わりに全く別のもので顔を認識するという。

病気にかかっています。


この作品は。

彼の視点で物語が進んでいくのですが。

キャラクターが皆。

貝類だったり、犬頭になっていたりしているのです。

顔が認識できないからですね。

その独特の雰囲気から。

最初はかなり取っつきにくい作品なのですが。

これが、中盤以降になると。

中々に面白いと思えてくる。

そんな作品となっております。



この作品の良いところ

主人公から見た世界観と台詞回しです。

前に挙げたように。

病気によって、主人公から見える世界観は。

中々に不思議なものであり。

とっつきにくさと相まって。

人を魅了するものだと思います。

あとは、主人公と他のキャラクターとの会話シーンですが。

西尾維新の「物語」シリーズみたく。

会話劇がどことなく、尖っています。

それがまた、人によっては。

大変面白いポイントかなと思います。



この作品の欠点について

良くも悪くも、その独特の雰囲気です。

最初のシーンは、どういったシーンなのかが。

よく分からないままに進んでいくため。

ここで、脱落する人が多いようにも思えます。

とはいえ。

そこを乗り越えさえすれば。

ちゃんとストーリーが現れますので。

そこまで我慢の必要があるかと。

ともまあ。

そんな作品です。


最後に

こうして見てみると。

ガガガ文庫さんという、小学館のレーベルから出ているのですが。

かなり尖った作品が多いなという印象が。

このレーベルからはあるような気がしてなりません。

とはいえ。

その独特の雰囲気に。

興味があってもなくても。

是非、触れて欲しかったりもします。


さて。

最後まで、ご覧いただきありがとうございます。

この作品に、ご興味がありましたら、是非、手に取ってみてください。


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