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親友を失った兵士、学校で先生になる『空冥の竜騎』感想

竜に乗りながらの。

空戦のバトルアクションには。

手に汗握るものがありましたね!


というわけで。

本日、ご紹介するライトノベルは、神岡鳥乃先生の『空冥の竜騎』(2024年6月刊行)です。

では、本日も行ってみましょう!



あらすじをどうぞ

今回もまた、「BOOK☆WALKER」さんより、あらすじを引用させていただきます。

感覚を同期させた《竜》に乗り、空の戦場を駆ける兵士――竜騎。

竜騎が本格的に実戦導入された世界大戦が終結して数年後、エースパイロットであるロナード=フォーゲルは、あることがきっかけで危険な飛行を繰り返していた。

任務中、取り返しのつかない失敗をしてしまったロナードは、勤めていた基地を追われて士官学校へ左遷されてしまう。

学校の先生という新たな立場に戸惑うロナードだったが、女子生徒・シエルを筆頭に、なぜか教え子たちから慕われて――?

行き場を失くした兵士と、空に焦がれる少女の物語が、いま始まる。

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というわけで。

本日のテーマは、「行き場を無くした、竜騎」となっております。



いわば、竜同士でのドッグファイトが主流の話

さて、この作品の解説を行っていくわけですが。

早い話。

20世紀初頭の時代背景に。

竜に乗って戦うことが主流となっている世界で。

とある理由から。

生きる目的を失ってしまった主人公、ロナードが。

竜騎を育てる士官学校に赴任したことをキッカケに。

自分自身の道を取り戻していくという。

そんな話となっております。


まあ、書いてしまえば。

空戦モノの面白さと。

学園モノの面白さとが。

融合した作品と言っても過言ではありませんね。


なお上記のあらすじに補足を追加すると、以下のようになります。

竜で戦う世界大戦が終わり、平和になった世界で。

竜に乗って戦う兵士――通称、竜騎における、エースパイロットのロナードは。

自身の判断ミスによって。

戦友を失います。

意気消沈する彼でしたが。

そんな中、上官は。

戦友が本来、赴任するはずだった士官学校に。

ロナードを異動することとなります。

最初は戸惑うロナードでしたが。

先生として、生徒達と触れ合っていく内に。

いつしか自分自身に活力がわいてきます。

そんな中、とある事件が起こり――。

というのが、大まかなあらすじとなっております。



このお話の面白い所について

なんと言っても、ドッグファイトの描写でしょうね。

とにかく文章量が多く、そして熱いです!

一つ一つの情報が熱量を帯びて描かれており。

読んでいる私も。

思わず手に汗握るものでしたね。

それくらい。

空戦には力が入っているなと感じました。


あとは学園のシーンでしょうか。

生徒達とコミュニケーションを取りながら、彼らが成長して姿を見て。

自分自身も成長してく。

こういったシーンは。

王道であるにもかかわらず。

非常に良いものだなと思いました。


こうして書いてみると。

私が前に書いた、ライトノベルの感想記事の。

『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』(※)を思い出しましたね。

※その記事については、こちらの記事を参照。




この作品の欠点について

ラスボスがかなりあっさり目に終わります。

というよりも、この作品。

前半部分は非常に力を入れて描かれているように思えるのですが。

物語の後半からが。

なんといいますか。

消化不良になっているような気がしました。

物語としての本軸はちゃんと整っているので。

私的には面白く読むことが出来ましたが。

所々、力を抜いて描いているなという部分が見えてしまいました。


あとは、内容以前についての話になってきますが。

カラーの扉絵以外。

挿絵が全くないことが気になりました。

せっかくのライトノベルなのだから。

白黒のイラストが欲しいなと、個人的には思いました。



最後に

とはいうものの。

竜に乗ってのドッグファイトや。

学園生活でのシーンなど。

読んでいて、楽しめる場面が多いのは間違いなく。

楽しめる作品だとは思いますので。

ここで薦めてみる所存であったりもします。


さて。

最後まで、ご覧いただきありがとうございます。

この作品に、ご興味がありましたら、是非、手に取ってみてください。

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