女性のひとり立ちがテーマの作品『魔導具師ダリヤはうつむかない』感想
正直に書くと。
この作品のことは。
ムック本「このライトノベルがすごい!2025」を読むまで。
知りませんでした。
ファンの方、すいません……。(ぺこり)
なんでも。
「このライトノベルがすごい!2025」によると。
単行本ランキングで。
1位を取った作品ということなので。
私としては。
そこから興味が出てきて。
「だったら読んでみようじゃないか!」
と思い。
こうして、書いている所存であったりもします。
というわけで、本日は。
「さあ! 楽しませてくれよ!!」
と、若干上から目線でお送りしたいと思います。
さて。
本日、ご紹介するライトノベルは、天岸久弥先生の『魔導具師ダリヤはうつむかない』(2018年10月刊行)です。
2024年には、アニメ化もしていますね。
では本日も、行ってみましょう!
あらすじをどうぞ
今回もまた、「BOOK☆WALKER」さんより、あらすじを引用させていただきます。
というわけで。
本日のテーマは、「女性のひとり立ち」となっております。
婚約破棄から始まる、自立の物語
さて、この作品の解説を行っていく訳ですが。
この作品を読んで、私が思ったのは。
「女性の自立が描かれた物語」であることです。
主人公であり、転生者でもある、魔導具師のダリヤは。
婚約破棄されたことをキッカケに。
「自分はもう、うつむかない」ことを決めます。
そして、様々な人達に助けられながらも。
一人の自立した女性として、前へ進んでいく――。
というのが、話のあらましとなっておりますね。
この話の面白い所について
まずは、異世界ファンタジーといいながらも。
所々にリアルな描写がされているところです。
主人公が離婚した後についてなのですが。
まず公証人が出てきます。
そして離婚への話し合いが終わった後に。
新居に持ち込まれた家具や衣服が回収されていきます。
まずこの描写を読んだとき。
私の感覚としては。
かなり現実的だなと思ってしまいました。
こういった視点は。
他の作品にはなかったので。
私には、目を見張るものがありました。
その上、異世界ファンタジーで。
「美容院」があることにも驚きました。
一応、魔導具を制作する技術によって。
ドライヤーが生まれているという世界設定なのですが。
(コンロもエアコンもあります)
もはや、現代と何ら変わらない世界観でしたので。
ものすごく驚きました。
そんな世界の中で。
一人の女性が自立していく様子が描かれる。
なんというか。
「自立」というテーマが。
現代となんら変わりのない。
普遍的なテーマなのかなと。
私としては、そう思いました。
この作品の欠点について
この作品を読んで思ったのですが。
主人公のダリヤは転生者として描かれているのですが。
正直な所。
転生者の設定は、いらないんじゃなかったかなと思います。
その能力を生かす設定は、そこまで書かれておらず。
どちらかというと。
転生した先のファンタジーの世界で。
生活していくのがメインであるため。
そこに前世の設定は、必要ないと感じました。
最後に
とはいうものの。
食事のシーンが非常に美味しそうな描写がされており。
そのほかにも。
女性にとっては、面白い要素(会話劇やものつくり等)がてんこ盛りだったので。
ここで宣伝してみる所存であったりします。
さて。
最後まで、ご覧いただきありがとうございます。
この作品に、ご興味がありましたら、是非、手に取ってみてください。