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後日談!『極彩の夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。』感想

アフターストーリーでありながら、

胸が熱くなる、物語でしたね!


というわけで。

本日、ご紹介するライトノベルは、志馬なにがし先生の『極彩の夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。』(2024年8月刊行)です。


前作『透明な夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。』(※)の、その後の作品になっていますね。


※この作品の感想は、こちらから。


では、本日も行ってみましょう!



あらすじです

今回もまた、「BOOK☆WALKER」さんより、あらすじを引用させていただきます。

「かけるくんと出会えて、よかった」
 第15回GA文庫大賞《大賞》受賞作、感動のアフターストーリー。

「じっとしてて、花びらがついてる」
 桜が満開を迎えた四月、東京の夜。
 目が見えない大学生・冬月小春は今、好きな人と過ごしている。名前は空野かける。三年前に出会った彼は、少し高い声でいつもこうしてそっと気遣ってくれる。顔は見れないけど、とても素敵な人だってわかる。そして、私に未来をくれた大切な人。
 けれど、奇跡がいつまでも続くとは限らない。でもきっと、うれしいこともつらいこともこれからの人生全部が、あの日見上げた花火みたいに極彩に色づいていくと思う。
 ――GA文庫史上、最も不自由な恋の続きを描いた感動の後日談。
「かけるくんと出会えて、よかった」

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というわけで。

本日のテーマは、「その後」となっております。




ヒロインらの視点で描かれる、その後のお話

さて、解説を行っていくわけですが。

まず、この作品は。

前作である。

『透明な夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。』を読んでもらうことを。

激しく推奨させていただきたいと思います。

その事を踏まえた上で。

以下、お読み下さい。







というわけで。

この作品は。

前作にもあったとおり。

目が見えない女子大学生の、冬月小春と。

それを献身的に支える男子大学生、空野かけるとが。

結ばれた、その後を描いている作品となっております。

そして、気になるポイントといたしまして。

前作は、男性キャラクターの視点で描かれた物語だったのが。

今作では。

ヒロインと。

彼女の両親と。

彼の母親の視点で描かれた物語となっております。

その上で。

前作に出ていた、サブキャラクター達が。

その後、どうなっていったのかが。

描かれているお話ともなっております。




このお話の面白い所について

まずは、ヒロインの葛藤が描かれている所ですね。

前作で結ばれた、二人でしたが。

ヒロインは、目が見えないゆえに。

様々な、心ない言葉を浴びせられます。

「家事も手伝えない」

「結婚しても、子どもは産めない」

「もし出来たとしても、子育ても大変でしょうに」といった風に。

ある意味、純粋な言葉が彼女に刃となって襲ってきます。

その結果。

「もしかしたら、自分は結婚しない方がいいのではないか」

「彼と付き合う資格なんて、ないんじゃないのか」

「もしかしたら、私は彼の足かせになっているのではないか」と。

葛藤していきます。

ですが。

そんな彼女の心を解きほぐすのは。

彼氏である、空野かけると。

彼女の両親を始めとした。

大人達の存在でした。

彼らが伝える。

温かい言葉によって。

彼女の心が解けていきます。

その過程が。

たまらなく、良かったですね。

私は、そういったシーンを読んで。

心にジーンとくるものがありました。


また、前作ではあまり出てこなかった。

お互いの両親が出てきているのも。

私的には、高ポイントでありまして。

彼らの視点から。

このカップルのことをどう思っているのかが、描かれているので。

大人も。

子どもも。

そうでなくても。

是非とも読んでもらいたいなと思いました。




この作品の欠点について

目が見えない、ヒロインの視点で語られるため。

視覚の情報が制限されている、文章になっており。

それが、かなり読みやすい反面。

深い文章にはなっていないところです。

言ってしまえば。

会話劇や。

キャラクターの感情描写が中心となっており。

風景や情景描写が、ほとんど出てきません。

そこが気になる人にとっては。

あまり面白みがないかと思い。

ここでは、書かせていただきました。



最後に

とはいうものの。

私自身、前作を読んできて。

主人公を始めとした。

キャラクター達のその後が気になっていたので。

この作品が出たときには。

そう思う人が多かったんだなという思いがありました。

なので、ここでは。

前作と本作を薦めてみる所存であったりもします。


さて。

最後まで、ご覧いただきありがとうございます。

この作品に、ご興味がありましたら、是非、手に取ってみてください。

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