タイトル詐欺の感動作!『ドスケベ催眠術師の子』感想
このタイトルから、エロい作品だと想像していました。
しかし、実際に読んでみると。
胸が熱くなるくらいの感動作でした!
「タイトル詐欺」といえるほどです!
というわけで。
本日、ご紹介するライトノベルは、桂嶋エイダ先生の『ドスケベ催眠術師の子』(2023年8月刊行)です。
タイトルに騙されるな!
あらすじです
今回もまた、「BOOK☆WALKER」さんより、あらすじを引用させていただきます。
というわけで。
今回のテーマは、「ドスケベ催眠術」となっております。
エロさなんて必要なし!
さて。
まずは、この作品のタイトルを読んで。
大多数の人が感じたであろう事を最初に書きます。
「この作品、エロい要素が出てくるんじゃないの?」と。
それについて答えます。
最初のシーン以外では。
ほっとんど、エロい要素はありません!
というよりも、この作品は。
「ドスケベ催眠」というワードに焦点を当てつつ。
それに葛藤する子ども達というテーマで。
物語が描かれている作品だからです。
簡単なあらましを書くと、こうです。
とある小学校に、佐治沙慈(さじ さじ)という男の子がいました。
彼は授業参観において。
親の職業に関する作文の発表会で。
父親の職業について発表しました。
父親の職業の名は、「ドスケベ催眠術師」。
それは、自分がドスケベしたい相手にしかしないとはいうものの。
いわば人を操る、スケベなものでした。
それを発表した次の日から。
主人公は、クラスメイトから避けられるようになります。
そして、子どもながらに気がつくのです。
「ドスケベ催眠術師」というものは、知られてはならないものであると。
そして数年が経ちます。
両親の離婚により、父親とは縁が切れた沙慈は。
合理的な性格となり。
高校で平穏な日々を過ごしていました。
そんな中、転校生が現れます。
彼女の名は、片桐真友(かたぎり まとも)。
「二代目ドスケベ催眠術師」を名乗る彼女は。
自己紹介の場面で。
ドスケベ催眠を披露し。
ほとんどのクラスメイトが。
皆、服を脱ぎ出します。
しかし、そんな中で。
父親がドスケベ催眠術師だったことから。
術に耐性を持っていた主人公は。
何とか催眠を回避しますが。
それが仇となります。
二代目「ドスケベ催眠術師」の彼女に見つかり。
こう言われます。
「仲間になって」と。
果たして、初代ドスケベ催眠術師の父親を持つ、彼の運命はどうなってしまうのか――。
というのが、話のあらましとなっております。
この作品の面白い所について
「ドスケベ催眠」というワードでの、主人公の葛藤部分だと思います。
この作品。
「ドスケベ催眠」という言葉のワードが強すぎますが。
それ故に。
主人公は悩み、苦しんでいます。
すべての原因は父親とはいうけれども。
やはり、家族との縁はそうそう切れないもの。
というよりも。
このお話。
「家族」というテーマ性があって。
私としては。
かなりグッとくる作品であると思いました。
あとは。
意外と言っては何ですが。
ちゃんと「ドスケベ催眠」によって。
人助けをしているところも。
ポイントが高いです。
この作品の残念な所について
エロいポイントがほとんど無いところですかね。
というよりも。
私としては。
若干、それを期待していたのですが。
そんな事も無く。
家族の感動的なお話を読んだという感じでした。
というわけで。
「どうしてくれよう、この気持ち!」
となってしまったのは、内緒です。
最後に
とはいうものの。
タイトル詐欺とはいいますが。
それと相まって、まさかの感動作を読んでしまいました!
それくらい、インパクトのある作品だとは思いますので。
こうして、勧めてみる所存なのであります。
さて。
最後まで、ご覧いただきありがとうございます。
この作品に、ご興味がありましたら、是非、手に取ってみてください。