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一線を越えた高校生の「純愛」の物語『愛とか恋とか、くだらない。』感想

「恋」とか「愛」って、結局何なんでしょうね。

いや、思う所は色々とありますよ。

事典で「恋」について、調べても。

①特定の異性に強く惹かれ、会いたい、ひとりじめにしたい、一緒になりたいと思い気持ち。
②古くは、異性に限らず、植物・動物・古都・季節・過去の時など、目の前にない対象を慕う心にいう。

アプリ版「大辞林」より引用

と、書いてあるばかりで。

「愛」について調べて見ても。

①対象をかけがえのないものと認め、それに引きつけられる心の動き。また、その気持ちの表れ。
②キリスト教で、見返りを求めず限りなく深くいつくしむこと。
③人や物にとらわれ、執着すること。むさぼり求めること。渇愛。
④他人に好ましい印象を与える容貌や振る舞い。あいそ。あいきょう。

アプリ版「大辞林」より引用

と書かれていますが。

結局の所。

「恋」と「愛」の違いについては。

イマイチ分からない、今日この頃です。

皆さんは、「恋」や「愛」についてどう思っていますか?


閑話休題

というわけで。

本日、ご紹介するライトノベルは、雲雀湯先生の『愛とか恋とか、くだらない。』(2024年10月刊行)です。

では本日も、行ってみましょう!



あらすじです

今回もまた、「BOOK☆WALKER」さんより、あらすじを引用させていただきます。

 年下幼馴染と、不純な関係を持ってしまった。
 河合祐真には、ひとつ年下の幼馴染がいた。倉本涼香――親友・晃成の妹だ。祐真にとっても妹のような存在で、高校生になろうと変わらない。そう、思っていた・・・・・・。
 ある日、晃成がバイト先の先輩に恋をした。
「バッカみたい」
 そう呟く涼香は、恋愛感情が分からないという。そして祐真も、恋愛にトラウマがあった。でも、“そういう”ことには興味がある。
「キスって、気持ちいいらしいね?」
 いけないと分かりつつ、一線を越えてしまった。二人は、ひとつ約束を結ぶ。この不純な関係は『本当に好きな人』ができるまでの期限付き。

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というわけで。

本日のテーマは、「一線を越えてしまった二人」となっております。




あっさりと超えてしまう序盤

さて、この作品の解説を行っていく訳ですが。

なんと言いますか。

貞操観念があっさりと砕け散るようなスタートとなっております。

どういうことか。

主人公である、高校2年生の河合祐真には。

仲の良い幼馴染みが、3人いました。

同じ高校2年生で、ムードメーカーの親友、倉本晃成。

晃成の妹で、高校1年の倉本涼香。

そして中学から仲良くなった、高校1年生の少女、油長莉子。

お互いに仲が良く、いつもいる面々という仲でした。

そんな、ある日のこと。

親友の晃成に好きな人が出来ます。

相手は同じバイト先の大学生。

そのことがキッカケとなって。

晃成は、段々とあか抜けていきます。

少しでも、大学生のあの人に近づくために行動する、晃成。

そんな親友の姿を、祐真は、うらやましいと思う反面。

「くだらない」と吐き捨てます。

そんな中、ふとしたことがキッカケで出会った。

親友の妹、凉香と「恋」についての話題となります。

部屋の中、二人きりで妙な雰囲気になったことから。

その日、二人は。

一線を越えます。

それは、そういうことへの興味本位から始まった、体の関係でもありました。

果たして、二人の関係はどうなっていくのか――。

というのが、話のあらましとなっております。




この話の面白い所について

肉体関係から始まる、新しい恋愛模様ですかね。

というよりも、この作品。

一線を越えてしまった、ある意味、大人な主人公カップルと。

高校生らしい行動をとる、初々しい親友カップルとで。

対比がなされており。

果たして、どちらが本当に「恋」や「愛」を知っているのか。

といったテーマ性が出ているかと思いました。

また、作者様があとがきで、この作品は「純愛」だと書いていましたが。

確かに「純愛」というテーマ性も現れているかと思います。

つまるところ、この作品は。

「恋」や「愛」について、高校生の視点で考えられた作品だなと。

そう感じました。

そこが、面白いポイントでもありますね。




この作品の欠点について

さくさく肉体関係が入ってくるところかと。

まあ一線を越えた二人に怖いものはないように感じますが。

もう少し節操を持ってほしいかなと。

この作品を読んでいて、そう思いました。

こう書いていて。

おっさんになったなぁと思う、今日この頃です。



最後に

とはいうものの。

かなり攻めたタイプのライトノベルであることに間違いはなく。

中々に面白かったので。

ここで宣伝してみる所存であったりもします。


さて。

最後まで、ご覧いただきありがとうございます。

この作品に、ご興味がありましたら、是非、手に取ってみてください。

あと、作者様のあとがきより、「ファンレター」的な反応で閉めさせていただきます。


にゃーん!!

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