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主人公以外、ダメダメな四天王を奮起させよ『四天王最弱の自立計画』感想

四天王。

元は、仏教における守護神の総称のことでしたが。

それが転じて。

ある分野においての実力者4人のことを表す言葉になりました。

私的には。

やはりゲームやアニメなんかにおいて。

主人公に向かってくる、ラスボス手前の敵のようなイメージですかね。

それも4人が、「火」「水」「土」「風」といった。

それぞれ得意とする能力を持っているというのが、セオリーですよね。

そんな四天王に向かっていく、主人公達。

いやー。

実に王道で良いですね!

これだけで、物語が作れちゃいそうです。

皆さんは、四天王について、どう思いますか?



さて。

ということもあるのですが。

本日、ご紹介するライトノベルは、西湖三七三先生の『四天王最弱の自立計画 四天王最弱と呼ばれる俺、実は最強なので残りのダメ四天王に頼られています』(2025年1月刊行)です。


では本日も、行ってみましょう!





あらすじです

今回もまた、「BOOK☆WALKER」さんより、あらすじを引用させていただきます。

 奴は四天王の中でも最弱……ではなく最強!?

「ククク、奴は四天王の中でも最弱」
 人間たちは魔大陸四天王の一人目、暗黒騎士ラルフすら打倒できずにいた。しかも、圧倒的な強さを誇るラルフは、四天王最弱であるというのだが、実は――
「いい加減、お前らも戦えよ!」
「無理じゃ、わしらは殴り合いの喧嘩さえしたことがないんじゃぞ!」
 他の四天王は戦闘経験皆無で、戦いはラルフに任せきりであった。
 彼女たちにも戦闘に参加してもらい、自分ばかりがいつも戦わせられる現状を打破するため、ラルフは四天王自立計画を始動する!
 最強暗黒騎士による四天王立て直しファンタジー開幕!

四天王最弱の自立計画 四天王最弱と呼ばれる俺、実は最強なので残りのダメ四天王に頼られてます - ライトノベル(ラノベ) 西湖三七三/ふわり(GA文庫):電子書籍試し読み無料 - BOOK☆WALKER -


というわけで。

本日のテーマは、「本当は最強の暗黒騎士による、四天王立て直し計画」となっております。




主人公以外、ダメダメな四天王達

物語の舞台は、魔法と剣がある、ファンタジー世界です。

そこには人間達の住む王国、「クリスタ聖王国」と。

魔族達が住む大陸、「魔大陸」がありました。

そんな魔大陸の中には魔王城が存在し。

それを守る、四天王がいました。

氷結魔女のルシカ・シルヴァ。(少女)

魔獣大帝のリリア・ワイバーン。(これも少女)

魔術王のフレア・ゲーテ。(これまた少女)

そして主人公でもある、暗黒騎士ラルフ・オルドレッド。

この4人で、人間達を返り討ちにしていました。

……いや、厳密には違います。

正確には。

第一の門を守っている、暗黒騎士のラルフただ1人が。

向かってくる敵を退かせていたのです。

他の四天王(ラルフにとっては、幼馴染み)はどうしていたか。

他の四天王は人間に対しては、高らかに笑いつつも。

実は怯えながら、その場をやり過ごしていました。

そうです。

彼女達はものすごく弱く、戦闘経験が皆無だったのです。

そんなで彼女たちは考えました。

実は四天王の中でも最強の暗黒騎士ラルフを先頭に立たせて、勝ってもらい。

そして彼を、「四天王最弱」と宣伝する。

そうすることによって、人間達は敵前逃亡するだろう。

そう考えたのです。

しかし、現状は。

そんな魔族らを打ち負かそうと。

実力者が魔大陸に来る始末。

その上、いくら最強とは言っても。

暗黒騎士ラルフにしわ寄せが行くのは事実でした。

かくして、暗黒騎士ラルフは。

残りの四天王を鍛えるべく、策を巡らせます――。

というのが、話のあらましとなっておりますね。





この話の面白い所について

コメディよりの作品ですが。

主人公である暗黒騎士が。

なんとか他の四天王を奮い立たせようと。

躍起になったり。

奮闘したりするのが、面白かったです。

他の四天王らが。

絵画が趣味だったり、編み物が得意だったりする上。

おまけに主人公に対して、好意を抱いており。

それに全力で甘えてくる構図というのは。

珍しくもあり、楽しめましたね。

また、そんな彼女たちの「成長」を描いていると言う所は。

個人的には、良いポイントかと。


そんな中でも、暗躍し。

一癖も二癖もある、人間側とのバトルには。

「おおっ!?」と来るものがありましたので。

中々にウキウキするライトノベルだなぁと。

そのように感じました。




この作品の欠点について

出てくるキャラクターの数が、少し多いような気がしました。

四天王だけでも数が多いというのに。

部下の名前、そして人間側の名前と。

キャラクターが結構な数が出てきます。

個人的な事になってきますが。

もう少し、キャラクターの人数を少なくすれば。

すっきりした物語になったのではないかなと。

そう感じました。




最後に

とはいうものの。

他の四天王達をやる気にさせるべく。

頑張る苦労人の主人公が読めるのは。

この作品ならではと思いますので。

ここで宣伝してみる所存であったりします。


さて。

最後まで、ご覧いただきありがとうございます。

この作品に、ご興味がありましたら、是非、手に取ってみてください。

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