英雄が離婚の危機!?『英雄夫婦の冷たい新婚生活』感想
新婚生活。
つまりは、新婚一年目の夫婦で同居し生活すること。
こうして書いてみると。
中々に、良いものがあると思いますね。
とはいっても。
価値観のすりあわせだったり。
それぞれの「当たり前」だったことが違っていたりと。
まるで異文化交流を行うみたいに。
生活をしていくわけですから。
何かがありそうな予感がします。
皆さんは、いかがでしょうか?
というわけでもあるのですが。
本日、ご紹介するライトノベルは、汐月巴先生の『英雄夫婦の冷たい新婚生活』(2022年12月刊行)です。
何やら波乱が起こりそうな、今日この頃です。
あらすじです
今回もまた、「BOOK☆WALKER」さんより、あらすじを引用させていただきます。
というわけで。
本日のテーマは、「英雄夫婦の離婚騒動」となっております。
離婚とはいっても、これはラブコメです
さて。
この作品ですが。
「離婚」というワードから。
何やら不穏な作品のように思えてしまいますが。
実際に読んでみると。
二十世紀初頭を思わせる世界観で。
夫婦の価値観のズレを修正していく。
バトルもある、夫婦ラブコメ作品でした。
東西に別れる、巨大な国家間で。
東のエリート軍人で、ヒロインから「ロボット」と言われる堅物の主人公、アルマと。
西の超能力者で、朝がめっぽう弱い、ヒロイン、エリーゼとの。
どつき漫才を見ているかのような。
話になっています。
その中で、二人の中を何とかしようと。
様々なキャラクターが奮闘する。
というのが。
話の大筋となっていますね。
この作品の良いところ
シリアスな場面もありますが。
全体的にコメディタッチで描かれている所です。
「離婚」というテーマですが。
英雄夫婦を。
どうにかしようとする、周りの姿や。
悪役キャラのへんぴな行動も相まってか。
クスリとくる内容になっています。
また主人公も、色々なことがあって。
考えを改めていくのですが。
個人的に、その過程は。
中々に説得力があるなと感じました。
この作品の欠点について
夫婦がメインキャラクターであるにも関わらず。
主人公であるアルマの考えしか描かれていないことです。
離婚騒動がテーマな訳ですから。
妻であるエリーゼの視点も描いて欲しかったなと。
思いました。
あと、個人的にですが。
続編を思わせる描き方で、第一巻は終わりましたが。
私としては、蛇足のように感じました。
どうせなら。
もっと、すっきりと「全部円満に解決!」で。
終わらせて欲しかったと思います。
最後に
とはいうものの。
夫と妻で。
ちゃんとした価値観があり。
また、それがどちらも肯定できる物だとしたら。
あなたならどうするか? といったテーマ性も。
ある作品だと思いますので。
コメディであるのと同時に。
中々に楽しめる作品になっているのではないでしょうか。
さて。
最後まで、ご覧いただきありがとうございます。
この作品に、ご興味がありましたら、是非、手に取ってみてください。