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101.図書館の企画にのってみた話【読書と私】㉕

最近、図書館をよく利用している。近場で3か所足を伸ばす場所があるが、そのうちで一番行くところは、家からの近さは二番目だが、玄関入って早々にカウンターがあるので、返却して予約したものを受け取ってと短い滞在時間で折り返し、タイパ的に重宝している。

先日も一日過ぎた本を返却し、となりの窓口で予約で取り寄せた本を借りた。本をバッグに詰めて帰ろうとした時に、カウンター前に置いていた本が目にとまった。紙カバーがかかった文庫本が何冊か箱に入っている。すぐ脇には「心が軽くなるエッセイ・小説」と書かれたPOPがあった。へー、図書館もこういうことするんだと興味を持ち手を伸ばして借りた。右端の本に手を伸ばした。紙カバーからもともとのカバーの色がチラッと見えて、一瞬これでいいかと迷ったがそのままその本を借りた。

中身が何か気になって仕方ない。図書館のドアを出ると、目の前にあったベンチにバッグを置いて本を取り出しカバーを剥がしてみた。
果たして、そのタイトルは。。。















『三匹のおっさん』!?





おっさんずラブ原作!? いや違うよね…思わず、スマホ検索…確かに、このタイトルのドラマあった。役者さんも見覚えある。

だけど、何冊かある中から『三匹のおっさん』を引くって…

「心が軽くなる」というか、心は浮遊してしまった


だけど、筆者は有川浩さん うん、名前目にしたことあるわ。読んだら面白い気がする。

かくして、予約して借りた本を差し置いて読み始めました。

内容はこんな感じ⤵

還暦定年を迎えたキヨさんが、還暦祝いに嫁より欲していなかった赤い三点セットを贈られたり面白くない思いを抱えながら、同年代のかつての悪ガキと三人組で自警団を結成。キヨさんは剣道の達人、他二人は柔道の達人、機械いじりの達人で、近所に潜む悪を見事に斬っていく話。そこに孫の祐希や仲間の娘がからんできて、影響を与えていく…。

文庫版あらすじを参考に記述

三世代同居の家族の中と祖父と孫が出来事を通じて近づいていく関わりや、若者の胸キュン♡も入っていて、どんな世代でも楽しめる話。

悪を懲らしめる部分は、かつての時代劇のようだったり、桃太郎のようでもあったり、(三匹=犬、猿、雉 孫の祐希=後ろをついてく桃太郎?)

サザエさんでいったら、波平さんとカツオがメインのストーリーのような。いや、波平さんとカツオは親子だから正しくないか。タラちゃんが大きくなってからの波平さんとタラちゃんのストーリー?無理にサザエさんで考えなくてもいいんだけど。

そう言えば、図書館にあるマンガと言えば『サザエさん』で、アニメと絵がずいぶん違うなと思いながらよく借りて読んでた。


感想について戻ると、一部、うーんと思う内容のところはあったけど、その後の展開上必要だったか…というところと、小説だから…と目をつぶれば、誰でも読みやすいというところで、まさに図書館に似つかわしい話でした。登場人物それぞれに愛着も持てて、この先はどうしてるだろうな、などつい先のことが気になるくらいです。

読んだことまだないですが、有川浩さんって『図書館戦争』シリーズありましたね。そんなとこも司書さん押しなのかな。


他の紙カバーかかった本も何か気になるところですが、図書館の企画というか、図書館の“選書”面白かったです。人からのおススメ本、自分では得られない出会いがあるのがいいです。

                                 有川浩(ひろ) (1972-  )
                              『三匹のおっさん』2008

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