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【育児日記】2本が良いんだ(続・お箸で食べたい!)


先日、うちの子がお箸で食べたがったという記事を書きました↓


今回はその続き。

またしてもごはんの時、子どもが思わぬものを2本使ったのです。



それは……












ズバリ、スプーンです!🥄


スプーンを2本とはどいうことか。
まずはご覧ください。


スプーン2本を鷲掴み!


元々使っていた金属のスプーンと、妻が旅先で買ってきた木のスプーン、両方をいっぺんに握って食べ始めたのです!

まあ食べ物をのせるのは金属のスプーンだけなので、実質的に使っているのは1本なのですが……

お箸はまだ扱えないけど、でもとにかく「2本使う」というのに憧れがあったようです。

たしかに「二本差し」は憧れる称号だよね🥰🥰🥰



【ちょっと雑学】二本差し


江戸時代、刀を2本差すことが出来るのは武士階級だけで、平民には許されていませんでした。
まれに、平民階級の中でも地域の有力な庄屋や御用商人などが苗字帯刀を許されることがありましたが、それとて刀は1本、それも短い脇差が主であったと言われています。

このため、「二本差し」は武士としての身分の高さを示すステータスそのものでした。

個人的に、武士のことを「二本差し」という表現の仕方が大好きなんですよね。
鬼平犯科帳などの時代小説なんかでちょくちょく見かける表現です。

平蔵は昔馴染みの伊関録之助を見掛け、土地の者が“権兵衛居酒屋”と呼ぶ、名も無き居酒屋で久々に酌み交わす。
店主のおやじは、昔、二本差しであったと推察する平蔵。
すると、閉店を窺って潜んでいた曲者に女房は斬られ、おやじは何処かへ逐電してしまう。そして居合わせた平蔵を狙ういくつもの影、老舗の薬種問屋へ押し入った兇賊……雲をつかむようだった巨悪の骨格が垣間見えてきた平蔵は、一計を案じるのだが…?

漫画版『鬼平犯科帳』22巻の紹介文より



この「二本差し」という表現、武士であることに伴って備えているべき「気高さ」みたいなものを期待する文脈でよく見る気がします。

うちの子がお箸やスプーンを2本使いたがるのも、二本差しの武士の気高さに憧れているからかも……?🤔

そういえばバスのことをいまだに「ぶし!」と言い続けているな……🤔


スプーンを「二本差し」するうちの子を見て、日本人が忘れつつあるサムライの魂を持って生まれたのかもしれない、なんて空想を膨らませてしまいました。



ではまた!

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