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勉強用マガジンを始めます。

今日も整形外科で働いてきました、リハビリスです。
Noteの更新が楽しくで、どんどんやる気が出てきました。


で、私も、いち理学療法士として、勉強の復習がてら、勉強をしてまとめていた資料データを引っ張りだして、勉強しなおしています。


学生の皆さんはどうですか。


勉強って難しいですよね。



でも、その知識で、患者さんなどを手助けできる職業が、勉強することで手にれることができます。勉強した知識が還元できる職ってすごいですよ。


この度、マガジンで、ちょくちょく更新できるように勉強用の投稿をしていこうとおもって開設しました。


これから勉強する人、国家試験前の受験生から意識高い1年生もぜひご利用ください。


医療従事者の方や、スポーツ系の方もぜひ使って知識を増やしていきましょう。



投稿した内容はできる限り、WordかPDFデータで残せるようにデータも張り付けますので。



当面は無料開放!!!



ゆくゆくは・・・笑。


では第一回目 解剖学 

骨について

骨の機能 ・骨は、単に体を支える骨格 skeleton としての機能だけではなく、筋に付着部位を提供することにより 運動器としての機能ももつ。

また一部の骨の内腔は赤色骨髄でみたされ、造血機能をもつ。また骨はカ ルシウムなどの保存場所としての機能ももつ。



2. 

骨とカルシウム


骨の組成は、無機物 71%、有機物(コラーゲン)19%、水8%、その他2% である。

無機物は、カルシウ ムにリン酸基と水酸基が結合した骨塩(ハイドロキシアパタイト) hydroxy apatite, Ca10(PO4)6(OH)2 からなる。


カルシウム Ca2+ は他の2価のイオン(マグネシウム Mg2+、ストロンチウム Sr2+)に置換しうる。


体内のカルシウムの99.9% が骨・歯等の硬組織に存在し、残りが体液や細胞内に存在する。実際、 成人の骨内には 1000 g のカルシウムが存在し、細胞外液には、わずか 1 g のカルシウムしかない。


さ らに、細胞内液のカルシウム濃度は、細胞外液のそれの1/1000 である。細胞外液・内液のカルシウム 濃度は種々の調節機構で厳しく制御されている。


神経細胞や筋細胞の興奮、分泌細胞の分泌・放出、血液凝固などに、ごく微量のカルシウムイオンが大きな働きをもつからである。


・カルシウムは、消化管(十二指腸、空腸上部)で吸収され、細胞外液プールに入る。

細胞外液プールの カルシウムは、細胞内液プール、骨プールと常に交換される。また細胞外液プールのカルシウムは、糸 球体で濾過されるが、その大部分は尿細管より再吸収され、再び細胞外液プールに入る。


・血液中カルシウム濃度は、上皮小体ホルモン parathyroid hormone (PTH)とビタミンDにより上昇し、 カルシトニン calcitonin(甲状腺濾胞傍細胞より分泌)により減少する。


・骨では毎日 500 mg のカルシウムが骨に沈着し(骨プール)、同量のカルシウムが骨より血液中へ出る (細胞外液プール)。骨では、骨の形成と破壊が常に起きているからである(骨の改変 remodeling)。
 
 

骨の形による分類


①長骨 long bone:上腕骨、大腿骨など。  
②短骨 short bone:手根骨、足根骨など。  
③扁平骨 flat bone:頭頂骨、前頭骨など。  
④不規則骨 irregular bone:椎骨、下顎骨など。  
⑤含気骨pneumatic bone:内部に空洞があり、空気で充たされている骨。  
⑥種子骨 sesamoid bone:腱の中に発生した骨。膝蓋骨(大腿四頭筋の停止腱である膝蓋腱の中)、豆  状骨(豆鈎靭帯の中)など。





長管骨(管状骨)の構造

 

長管骨は中央の骨幹 diaphysis と両端の骨端 epiphysis からなる。骨幹の両端を骨幹端 metaphysis と いい、ここで骨端軟骨 epiphysial cartilage と接する。
骨幹は、緻密質 compact bone からなる。

骨端 は、大部分が海綿質 spongy or trabecular substance からなり、その表層のみ緻密質からなる。ここ で緻密質とは骨層板からなる強靭で密な組織を意味し、


海綿質とは、梁状の骨小柱(骨梁 bone trabeculae)が交錯してできる疎な組織を意味する。


[補]
頭蓋骨のような扁平骨では、2枚の緻密質(外板と内板)の間に、海綿質があり、これを板間層 diploe という。 ・関節軟骨 articular cartilage:骨が他の骨と対向して関節を形成する所は、硝子軟骨hyaline cartilage からなる関節軟骨で覆われる。



・骨端軟骨 epiphysial cartilage :骨端と骨幹の境界部にある軟骨。成長 が止まると骨化して骨端線 epiphysial line となる。
・骨膜 periosteum:

外層の線維層と内層の骨形成層からなる。  

①線維層 fibrous layer:
骨の表面を覆う強靭な結合組織。膠原線維を 主体とする。関節腔に面する部分は覆わず、関節包の線維層に移行し、 さらに隣接する骨の表面を覆う。  


②骨形成層 osteogenetic layer:
骨に直接、接する層。疎性線維性結合 組織からなる。骨母細胞 osteogenic cells が、ここに存在し、分裂し て骨芽細胞 osteoblasts になる。


骨芽細胞が、骨を作る。骨形成層は、 骨の太さの成長に関与する。また骨折のさい、この層から骨芽細胞が 多数作られ、骨の再生が起こる。逆に、骨膜がなければ骨折は治癒し ない。

[補]骨膜は容易に骨からはがすことができない。


骨膜から結合組織線維 が骨内に進入して骨膜と外基礎  層板を固く結合しているからである(シャーピー線維 Sharpey's fiber)。



骨髄と造血 ・骨髄 bone marrow:

海綿質あるいは長管骨の内腔(髄腔)を充たす造血組織。組織学的には細網組織 reticular tissue である。  

①赤色骨髄 red bone marrow:活発に造血をしている骨髄。  
②黄色骨髄 yellow bone marrow:造血を停止した骨髄。脂肪化して黄色になる。

[補]成人になると四肢の管状骨の骨髄は、黄色骨髄となる。


しかし体幹の骨は、生涯、赤色骨髄である。  

したがって骨髄検査では、腸骨や胸骨が選ばれる。


・造血組織の発生:造血 hematopoiesis とは、血液を作るという意味ではなく、血球(赤血球、白血球、 血小板)を作るという意味である。ヒト発生の初期には血球は、胎児の外で作られる(胎児外造血 extra-embryonic hematopoiesis) 。


胎児内に造血の場が移動し(胎児内造血 intra-embryonic hematopoiesis)、生後は骨に固定する。


このように、はじめから骨髄が造血組織であったわけ ではない。また動物によっては、終生、肝臓等で造血が営まれる。


 

① 胎児外造血

:胎生2週より2カ月まで。卵黄嚢や尿膜管の上皮の外を覆う間葉組織や絨毛膜絨毛の中 の間葉組織内に、未分化間葉細胞 undifferentiated mesenchymal cells が集団を形成する。これを 血島 blood islands という。血島の中心部の細胞が原始血球芽細胞 primitive hematoblasts であり、 血球(赤血球、顆粒性白血球、血小板)を作る。


一方、血島の周辺部の細胞は、上皮様に配列し原始内 皮となる。隣接する血島の原始内皮が接続して原始血管ができる。原始血管の内皮も原始血管芽細胞に 転じて血球を作ることができる。  


② 胎児内造血:

胎生2カ月より7カ月まで。肝臓、脾臓、骨髄。肝臓が造血の中心であり、血管内皮と 肝細胞の間(ディッセ腔 )にある未分化間葉細胞が血球芽細胞となる。胎生7カ月以降は、骨髄が造 血の中心となる。 


③生後における造血

:赤血球、顆粒性白血球、巨核球は骨髄で、リ ンパ球はリンパ組織(リンパ節、脾臓白脾髄、扁桃、リンパ小節、 胸腺など)で形成される。


骨の力学的構築の巧妙性


・海綿質を構成する骨小柱は、骨に加わる力線の方向に配列している から、力学的に極めて合理的である


 また成長に伴い骨に加 わる力線は変化するが、その変化に対応して骨小柱の配列は、骨芽 細胞による骨形成と破骨細胞による骨吸収により、常に修正される。


骨組織

・緻密質を形成するハバース層板や基礎層板内の膠原線維は、各層板 ごとに方向が異なる。これは木目を互い違いにして張り合わせたベニヤ合板のように丈夫である。

・骨は中空性である。一般に中が密な剛体は、外部から力が加わった 場合、中心部を通る力線と周辺部を 通る力線の密度が異なり、力が加わ る方向とは直交する方向に力が加わ るようになる(ずれ応力)。


それに対し、管状の剛体は、力線が周辺部のみに集中するのでずれ応力が生じにくく、丈夫である。
・骨は、無機質(カルシウム塩)と膠原線維からなる。
無機質は、圧縮する 力に抵抗性があり、膠原線維は引っ 張り力に対して抵抗性がある。


骨の形態に関する一般的な名称 

突出部(でっぱり)に関する名称
①突起 Processus, process:表面から突き出た部分。
②顆 Condylus, condyle:大きな突起。しかし尖端は鈍。


③穴に関する名称顆 結節 隆起 粗面 棘切痕 裂 溝孔 管 道 洞 前庭 腔窩 窩稜
③結節 Tuberculum, tubercle:周囲から比較的はっきりと区別された肥厚部。
④隆起 Protuberantia, protuberance:骨の小さな突出部。
⑤粗面 Tuberositas, tuberosity:周囲からわずかに隆起し、表面がザラザラ。 ⑥棘 Spina, spine:トゲのような鋭い突起。
⑦稜 Crista, crest:山の尾根のように長く連なった隆起。

・陥凹部に関する名称
①窩 Fossa, fossa:表面から陥没している部分。Fovea, fovea も窩と訳すが、これは Fossa , fossa よ りも浅いことが多い。特に浅い窪みを小窩 Foveola, foveola という。
②切痕 Incisura, notch:鋭い切れ込み。
③裂 Fissura, fissure:裂け目。
④溝 Sulcus, groove:細長い陥凹。

・穴に関する名称
①孔 Foramen, foramen:小さな穴。特に小さなものを小孔 Foramina, foramina。
②管 Canalis, canal:孔が長くなったもの。Ductus, duct も管と訳される。
③道 Meatus, meatus:管の太いもの。
④洞 Sinus, sinus:広い空洞。
⑤腔 Cavum, cavity:広い空間。
⑥前庭 Vestibulum, vestibule:玄関。腔所の直前にある小さな部屋。


今日の内容はこちら



次回は骨の連結についての知識をお送りいたします。


骨の基礎になります。

こんな感じで進めていけたらと思います。

くわしく調べてまとめることで理解が深まります。一日一日の積み重ねですので、頑張って勉強しましょう。勉強した知識は必ず私たちを助けてくれます。


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キカイヤクシ理学療法士
まだまだ未熟ですが、サポートいただければ、投稿記事のモチベーションUpにつながります。 また、皆様に有益な投稿続ける、好きな健康やカラダのことをお伝えできます!! 未熟な私です。皆様のお力もお借りできるととっても心強いです。 皆様の力を!!!おかしください!!

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