東大生と京大生に訊いた!新年にオススメの国語力を上げる本9選【小学校高学年向け】
こんにちは!
国語特化の東大生&京大生個別「ヨミサマ。」編集部です!
今年もとうとう布団から出られない時期がやってきました😿
小学生は冬休みに入りましたね。
授業期間あれだけ寒くて学校に行くことを渋っていたのに喜んで外に遊びに行く姿が目に浮かびます。私もそうでした。⛄
「遊び盛りの子供たちをいろいろなところに連れて行ってあげたいけど現実的に考えて毎日外出をするのは難しい……」
「暖かいおうちで思い出を作ってあげたい……」
そう考えているご両親は多いのではないでしょうか。
そんな時は読書をすすめてみましょう!
わかりますよ。これまで何度勧めても興味を持ってくれなかったし、さらに長めの小説になると途中で読むことをあきらめてしまうなどの経験があるんですよね。
でも小学生の長期休みって意外とできること少なくて、普段は興味のないことにも手を出しやすい時期だと思います!
実際読書嫌いだった私は小学5年生の冬休みに暇すぎてハリーポッターを全巻読破しました。
今回は小学校高学年のお子様に東大生がおすすめする、冬休みに読みたい本9選をご紹介します!
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小説
1.「妖怪アパートの優雅な日常」 香月日輪
この本は、人間と幽霊の共存、つまり「日常に潜む非日常」を描いたものだと思います。
この本はマンガ化、アニメ化もされており、私は小説版とマンガ版の両方を読んだことがあります!
概ね日常的な感覚、近い距離感で読める内容ですが、ところどころ現れる「非日常」はなかなか言葉だけでの表現では一つに定りません。読む人によって想像する登場人物の見た目や世界は大きく異なるのではないのでしょうか。
ぜひ自分のイメージする「妖怪アパート」で小説を一度読んでほしいと思います。
そして、その後にぜひ漫画やアニメを見てほしいです。自分のイメージとそこにいるキャラクター、何一つとして同じものはないと思います。そして言葉とはいかに不十分であり、一側面に過ぎず、言葉を扱うプロである小説家でさえもそれを全て正確に説明することはできないんだということを実感してほしいです。
2.「秘密の花園」 バーネット
親の愛を知らずに育った子供達が、秘密の花園をきれいにする中で成長していく物語であり、世界中で愛されています。
10歳〜12歳の少年少女の物語なので、登場人物たちに感情移入しながら楽しめるのではないかと思います。物語の中に出てくる美しい花園の描写にきっと想像力が膨らみ、物語の情景を思い描く力が身につく一冊になると思います。
3.「ポニーテール」 重松清
小学生の女の子を中心に描かれたステップファミリーの話。登場人物たちがすれ違いながらも成長していくというストーリーです。
中学入試で頻出の重松清の作品であり、ストーリーとしても読みやすいです。心の機微を読み取る練習に最適で、特に「経験したことのない感情を理解できない」というお悩みにも効果的だと思います。
4.「くちぶえ番長」 重松清
4本目も再び重松清作品です!
主人公の小学校の元に転校してきた影がありながらも飄々としたかっこいい女の子に皆惹かれていきます。
いつも強い女の子が片親を恋しく思う感情や子供の甘えたい感情を出すシーンを読み取ることが読解力の向上に繋がるのではないでしょうか。
また、この女の子のうらはらな気持ちを描く言葉に触れることで、語彙も豊かになると思います。
登場人物に憧れて自分を変えようとまでする魅力のある作品であることがわかりますね!
5.「船乗りクプクプの冒険」 北杜夫
5つ目は「船乗りクプクプの冒険」です。
主人公のタローが、キタ•モリオ氏が書いたほぼ白紙の小説の中の世界に入り込んでしまい、元の世界に戻るために冒険する物語です。
作者である北杜夫が作中に登場するなど、作品自体が現実と非現実の間を彷徨うもので、マジック•リアリズムのようなものも感じ、そういった作品の入門書ともいうべき作品です。
また、作中に登場するキャラや、ストーリーもどことなく示唆的なものが含まれており、作者の意図を感じられます。作品から作者の思想を読み取るという文学研究の端緒ともなりうる作品だと思います。
6.「僕らの七日間戦争」 宗田理
6つ目の作品は「僕らの七日間戦争」です。
ある中学校でクラスの男子が中心となり廃工場に立てこもり大人たちに反抗しつつ絆を深めていく物語です。
物語として非常に分かりやすいうえに面白く、長編小説なのに読みやすい作品です!まだ文章に苦手意識がある人に特におすすめです!
この本は私も小学生のころ読みました。この「ぼくら」シリーズはクラスで流行して当時出版されていたものはほぼ全て読んだと思います!
ミステリー要素もあり、読んでいてとてもワクワクする物語となっているので小学生は皆大好きな作品です!
7.「封神演義(上)(中)(下)」 安能務
7つ目の作品は「封神演義」です。
物語の舞台は古代中国殷王朝末期であり、明代に成立した、中国のファンタジー最高傑作の一つです。
かなり長い本ではありますが、内容がとても面白いので分厚い文庫本を読み切る体験を楽しくすることが出来ると思います。
難しい漢字も頻出ですが、意味を帰ってから調べてしまうほど熱中すること間違いなしです。また、漢文や歴史(中国史)といった中学校・高校から始まる科目に興味を持つ導入としても良いと思います。
その他の形式
8.「ジュニア空想科学読本」 柳田理科雄
「タケコプターが本当にあったら空を飛べるのか?」
「かめはめ波を撃つにはどうすればいいのか?」
など、アニメやマンガでいつも楽しく見ている現象を科学的に検証し、実は簡単に起きているそれらが現実で起こるととんでもないということが判明する、理科を痛快に扱う本です。
アニメや漫画といった方向からしっかりとした理科の知識を扱い、論理的な説明がなされているため、論理的な読解を学ぶことにも向いている作品です。
9.「おもしろい! 進化のふしぎ ざんねんないきもの事典」 今泉忠明監修
図鑑のような体裁の本なので、絵が多く文字量が少なく、そもそも本を読むことが苦手な人にとって活字や本に慣れるきっかけになる本です!
国語の文章問題に取り組むための素地を養うための訓練にも向いていると思いますし、そのうえで好奇心を育むきっかけとなる一冊でもあります。
効果を高める読み方
さらに、上記の本での効果をより高めるやり方があります!
それは、しっかりと本の内容について「対話」を行うことです!
4コマ漫画でも実体験として語ったのですが、内容に関して親と話し合いをしたからこそ、より深い理解に繋がり、語彙力も論理力も向上したと思います。
そのような体験を踏まえて私が作った国語力を鍛えるプログラムが、「ヨミサマ。」です。
ヨミサマ。は、1つの作品について深い対話をすることで、語彙力や論理力をつけていく、東大生の国語に特化した東大生の個別指導です。
百聞は一見に如かず、いつでも無料で体験が受けられます!
終わりに
いかがでしたでしょうか。
寒い冬には感動する物語やハラハラドキドキする物語を読んで体も心も温まってみませんか?
今回紹介した作品は皆、東大生の思い出の一冊です。このように大学生になっても忘れられない感動を届けてくれる作品に出会えるというのはとても貴重なことです!
ぜひお子さんにとっても思い出に残る本を見つけてください。
素敵な作品に出会えることは生涯の宝になるはずです。
この冬はぜひ読書の冬にしていきましょう!
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