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言っちゃいけないことは作品に昇華して悪役に言わせるという手法(ジョジョの奇妙な冒険)
この世界には多くのタブーがあり、それをみんな触れないように配慮しながら生きている。その一方で、人間は昔から、なんとかそれを間接的にだけでも表現できないかと努力もしてきた。
ジョジョの奇妙な冒険において、荒木飛呂彦先生は、悪役にこんなセリフを言わせて、人間の本性を描いた。
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この荒木先生の説に似たことを学説として言った人はどうなっただろうか(この学説の方が荒木先生より早く発表されている)。人間の行動は、全て利己的な遺伝子で説明ができるという学説をまとめて発表し、キリスト教徒とリチャード・ドーキンスはいろいろ揉めた。以下は参考画像だ。
我々は、キリストの下にいる善良な人間たちだという主張に、それは、あなたの妄想ですよとドーキンスは突き放つ。
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太古の昔から、言っちゃいけないこと、言うと揉めることを、劇中、作中に混ぜてしまう手法は多く用いられる。学問として公表すると揉めるので、作品内で誰かに表現させるのだ。
例えば、タルチュフという作品において、モリエールは他人に道徳を説く人間の多くが、自分自身では絶対にそれを実行しないという偽善を暴いた。現代における、政治家、教師、宗教家(一定以上の勢力を持った段階からメディアが一切批判しなくなる)などがそれだろう。
人は正面衝突を避けるため、いろんな工夫をして、人間の本性を暴こうとしてきた。
人間とは何か。小説、戯曲などにもまた答えがある。
シェイクスピアは盗作で有名で、全ての作品はパクりとも言われているが、彼が作品に加えた優れた人間考察が凄かったので、彼は彼自身として評価され続けた。
ブログなら、言っちゃいけないことも言えるので立ち上げてみました。作品を書く能力はないので。