私の第1位
「この手の本はいっぱいある」、「他のを知らないだけ」、「読書不足」
などなど思われようと言われようとも、私が読書して、『すごい、すごい、これは凄い』と理屈抜きに心から思えたのはこの本でした。
第1位はこれしかないんです(今のところと付け加えてはおきますが)
夜行
10年前に同じ英会話スクールに通っていた6人の仲間。
ある日の夜、みんなで鞍馬の火祭の見物に出かけ、その夜に長谷川さんが姿を消します。
10年ぶりに再会したかつての仲間は、再び火祭に出かけることにします。それは誰1人彼女のことを忘れられなかったからです。
そして、それぞれが旅先で出会った不思議な出来事を語り始めます。
果たして、長谷川さんに再び会うことはできるのか。
キーワードは
銅版画
夜行
それまではずっと王道(?)のミステリー小説を読んでいて、今回も人がいなくなったということから事件の真相に近づいて、犯人は!!という展開だと勝手に思い、本屋で手にしました。
その思いが強かったからか、逆に驚き、8年以上続けているBook Logの手帳やブクログアプリで100点つけた本はこれ以外にありません。
なにより読み進めるうちにヒヤッとして怖かったです。鳥肌たちながら読んでいました(今読み返してもちょっとビビる)
特に最終章(夜)ですべて心持っていかれました。
読書というのは人それぞれ読み手の感性がとても出ます。それこそ、その時の気持ち1つでアップダウンが顕著に出ます。
私はこれを読んだ時、きっと書き手と読み手の気持ちが完全にフィットしたんだと思ってます。
私のシリーズ、ということで記事を上げていましたが、第1~3位までをはっきり言い切れるのはそれが理由だと思います。
言葉にするなら
『間』と『呼吸』でしょうか。
これからも年齢を重ねるうちに感性も変わっていくので、きっと全然違ったジャンルが自分の上位に入ってくるんだと思います。
それはなにも本や小説だけでなく、このnoteからも感銘を受けるものがたくさんあるのだと私は感じています。
森見登美彦先生の『夜行』が好き。これをnoteで言えたのは嬉しかったです。
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