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オーストラリアではASDをレベル分けして診断するという話

インスタグラムのリールを見ていたら、オーストラリアのとあるADHDの女性が、ASDも診断された、と話す動画が出てきました(英語)。
その動画で女性は、「わたしのASDはレベル1だと診断された」と話していて、コメント欄には「ASDってレベル分けするものなの?レベル1ってどういうこと?」というコメントがあり、それに対する答えの動画が貼られていました。
それを見ると、オーストラリアでは、本当に公式の診断方法として、レベル分けを用いているようでした。
レベル1から3まであり、1が軽度、2が中等度、3が重度、ということになるそうです。別の言い方をすれば、どれだけ援助が必要か、という観点でも分けられているみたいです。しかしレベル1の人が他人のサポートが要らない、というわけではなく、あくまでもどれくらいのサポートが要るか、という話です。


レベル分けがあったら、合理的配慮がしやすくなるのでは?

ここからは私が思ったことを書きますが、間違った知識があるかもしれないということ、またあくまでも一個人の考えであることをご了承ください。

まず、3つに分けられると聞いて、精神障害者保健福祉手帳みたいだなと思いました。手帳も日常生活にどれだけ制限があるか、また他者からの支援が必要かで判定されるので、実際似たような部分があると思います。

また、これは当たり前と言えばそうなのですが、そもそもASDがAutism Spectram Disorderの略で、"スペクトラム"と言っているので、重い人も軽い人もいる訳だから、レベル分けした方がどのくらい支援がいるのか分かりやすくていいのかもな、と思いました。というのも、わたしは今オープン就労(障害があることを伝えて就職する)を目指して就活していて、(私自身はASDではないですが)ASDは個人差が大きいということを知りました。だから、どのくらい支援が必要かパッとわかる指標があったほうが、企業の人にとって分かりやすいのではないか、と思ったのです。

しかしもちろん懸念点として、1だから困ってないとか、3だから何もできない、と思われたりする可能性があるなと思いました。また同じ1でも2に近い1とかもあるだろうし、1で自閉症の程度が軽いからと言って合理的配慮があまり要らないね、と捉えられると問題だなと思いました。

海外のASDと日本のASD

ASDという名前に変わる前は、知的障害を伴う自閉症と高機能自閉症(アスペルガー症候群)に分かれていたと聞くので、オーストラリアでは変更後もそれを参考にレベル分けしているのかなと思いました。

余談ですが、英語圏の海外の動画では、ASDという言葉より、AutismやAutisticという単語がよく使われています。動画内で使うだけではなく、プロフィールの説明文にもASDではなくAutismと書かれているほうが圧倒的に多いです。またこれは単に私の英語力の問題かもしれませんが、海外の動画は皮肉やユーモアを用いてASDを啓発している内容も多いな~と感じました。ちなみにADHDはそのままですが、どちらも持つ人はAuDHDという造語を使っているのも見たことがあります。

最近だと海外アーティストや有名人がASDを公表した、というニュースを何度か見ることもあり、日本に比べて広く認知されていたり、捉え方が違ったりするのだろうかと思いました。

最後まで読んでくれてありがとう。 るえな


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