メディアの記事タイトル変遷から見えたライブコマースのアップデート
ライブコマース専門メディアの記事を俯瞰する
ライブコマースを専門に扱う(国内唯一の?)メディア「ウェビナビ」さんの協力により、ライブコマースに関する記事タイトルを提供いただきました。
今回は私の主観を抜きにして、タイトルをテキストマイニングしたときにどういった単語で構成されているのかを可視化し、そのうえで
全期間としてどういった傾向があるのか
2022年上半期はどういった傾向があるのか
直近3か月はどういった傾向があるのか
を分析していき、メディア視点での2023年のライブコマースのトレンドを探りたいと思います。
ライブコマース初心者向けの1年半
まず、以下が2021年9月~2022年末までの全期間の記事のタイトルをテキストマイニングツールに入れたときの結果です。
上位の単語に赤枠を付けまして、なんとなく俯瞰したときに読み解けることは、"ライブコマースのコツ・ポイントを知る"といった傾向の記事が多かったということでしょう。
つまり、この1年半を大きく見ると、メディアとしてはライブコマース初心者の方や、ライブコマースをなんとなく調べている人に対して、ライブコマースの基本を教えていくということに注力していたのだと考えます。
ライブコマース制作者向けの2022年上半期
以下は2022年上半期(4月~9月末まで)の記事タイトルをテキストマイニングしたものです。
ここでは、生産者やライバーといった単語と、巻き込むといった要素が上がってきているように感じます。ライブコマースとはなんだろう?といった話から1歩進んで、実際に制作してみた企業の声や、制作を具体検討している人に対しての基本知識などが多かったのではないでしょうか。
ライブコマースの潮目が変わった2022年下半期以降
最後に2022年下半期(2022年9月~12月)のタイトルをテキストマイニングしたものです。直近3か月といってもいいでしょう。
これを見たとき、私は潮目が変わったな感じました。というのも、DXや企業、繋がり、学びといった単語が出てきたからです。おそらくCtoCのせどりや、投げ銭的なライブへの興味から、企業のマーケティングとしてのライブコマースにシフトしてきているのではないでしょうか?
ライブコマースへの考え方をアップデートできるか
本ブログでは何度も書いておりますが、日本ライブコマース協会としてはライブコマースは配信することがゴールではありません。誤解を恐れずにいうと、売ることがゴールでもありません。
企業やブランドが生活者との接点としてライブをどうとらえてライブエンゲージメントを高めて、マーケティングに生かしていくか、また、顧客データとしてどのようにCRMやパーソナライズドされたマーケティングに生かしてDXしていくことができるか、日本の企業がライブコマースとの向き合いをアップデートしていってくれることを願っています。
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