武者慶佑/日本ライブコマース協会

『成果を上げるライブコマースの教科書』出版。日本におけるライブコマースを2020年より研究しています。2023年より日本ライブコマース協会を始めました。日本の接客と、ものづくりの文化をライブと掛け合わせ、日本流のライブコマースとして、あたりまえの消費文化にしていくことが夢です。

武者慶佑/日本ライブコマース協会

『成果を上げるライブコマースの教科書』出版。日本におけるライブコマースを2020年より研究しています。2023年より日本ライブコマース協会を始めました。日本の接客と、ものづくりの文化をライブと掛け合わせ、日本流のライブコマースとして、あたりまえの消費文化にしていくことが夢です。

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2023年版ライブコマース国内市場規模の真実

希望的観測のライブコマース市場が独り歩きすると大変危険なので、ここでは一度、今、世間で出回っている日本のライブコマース市場について、ソースを見つつ、考察しておきたいと思います。 ※取り急ぎ、以下にグラフ一覧を張っておきますので、ぜひ記事も読んでみてください。 日本のライブコマース市場を拡大解釈してはいけない はじめにGoogleで国内のライブコマース市場で検索すると、2022年で500億とか、2024年で1000億円とか出てきますが これは、嘘です。 なぜならソースであ

    • バイトダンス社のBytePlus Liveとは?TikTokとの融合はあるのか?

      BytePlus Liveって何?初の事例?4/21~4/23に『BUYMA』のイベントスペース「BUYMA studio」にて3日間限定のイベントを開催され、4/21(金)の20時からはByteDance社の配信ツール「BytePlus Live(バイトプラスライブ)」でライブコマースも実施されるとのことです。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000278.000012678.html ByteDanceといえばTikTokです。

      • 4つのライブコマース調査を平行して見ることでわかった業界と生活者の明確な溝

        ライブコマースはどこで見られているのか?私自身がアイレップ時代に行ったライブコマースの調査のときはもちろん、その前の時からもずっと疑問に思っていることがあります。 それは、ライブコマースの調査をするとだいたいプラットフォームとして圧倒的に1位になるのがYouTubeであるということです。 以下、今回対象とした主だった4つのライブコマース調査をご紹介しておきます。 MMD研究所(2021年5月) アイレップ(2021年9月) HandsUP(17LIVE)(2022年11月

        • ライブコマースに価値を見出せる企業

          少し間が空きました。というのも特にライブコマースについて自分の中で一巡してしまい、書きたいことがなかったからです。 さて、そのような中ですが、その一巡をしっかりとまとめあげる良い機会として、3/29(水)にFireworkさんのウェビナーに登壇させていただきます。 競合にこそ参加してほしいウェビナー本、ウェビナーは私からお願いをして、Fireworkを使っていない企業様や、Fireworkと競合するプラットフォーマー様でも参加して良いということになています。というのも、日本

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        • ライブコマース予想2023
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          2年前から変化してないライブコマース市場。関係者は何から取り組むべきか

          ネットショップ担当者フォーラムの3/2の記事に大変興味深いデータが出ていました。NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションの調査によると、 【ライブコマース調査まとめ】認知は約4割、視聴経験ありは約4%。視聴経験者の商品購入経験率は5割強、視聴意向ありは2割強 タイトルだけ見ると、もしかしたら読み手にとっては "視聴経験者の購入率は5割強もあります!" といったポジティブなところに目がいってしまうかもしれませんが、本ブログの趣旨としてはあくまで日本のライブコマー

          2年前から変化してないライブコマース市場。関係者は何から取り組むべきか

          日本グミ協会のライブの使い方とその戦略について取材いただきました。ライブコマースにおける基本的な集客戦略にも応用できるかなと思います。 https://webinabi.jp/press/203

          日本グミ協会のライブの使い方とその戦略について取材いただきました。ライブコマースにおける基本的な集客戦略にも応用できるかなと思います。 https://webinabi.jp/press/203

          【最新ライブコマース調査まとめ】 認知は31.9%、認知中の視聴経験は3.9%、視聴経験者のうち購入経験は54.8%。つまり認知してても買ったことがある人は1%。これを踏まえ、関係者の方はどこから本質的に対応すべきと思いますか? https://netshop.impress.co.jp/node/10698

          【最新ライブコマース調査まとめ】 認知は31.9%、認知中の視聴経験は3.9%、視聴経験者のうち購入経験は54.8%。つまり認知してても買ったことがある人は1%。これを踏まえ、関係者の方はどこから本質的に対応すべきと思いますか? https://netshop.impress.co.jp/node/10698

          メディアの記事タイトル変遷から見えたライブコマースのアップデート

          ライブコマース専門メディアの記事を俯瞰する ライブコマースを専門に扱う(国内唯一の?)メディア「ウェビナビ」さんの協力により、ライブコマースに関する記事タイトルを提供いただきました。 今回は私の主観を抜きにして、タイトルをテキストマイニングしたときにどういった単語で構成されているのかを可視化し、そのうえで 全期間としてどういった傾向があるのか 2022年上半期はどういった傾向があるのか 直近3か月はどういった傾向があるのか を分析していき、メディア視点での2023年

          メディアの記事タイトル変遷から見えたライブコマースのアップデート

          効果があったライブコマースの集客方法2選

          先週、2件のライブコマースの相談を受けたのですが、いずれに共通することは集客をインフルエンサーに頼るということでした。どうして自社での集客を行わないのか?と確認すると、集客手段としてのSNSをやっていない、集客対象がターゲットと異なるといった回答がありました。 今回は、ライブコマースにおいて中身よりも大事な集客について書いていきたいと思います。 ソーシャルコマースの一部であるライブコマース ライブコマースはソーシャルコマースの一部です。Shopifyの公式ブログ曰く「ソー

          効果があったライブコマースの集客方法2選

          メディアの協力を得て、ライブコマースのここ1年半の全記事のタイトルをもらい、テキストマイニングをかけました。2021年~2022年上半期、2022年下半期で割ってみると明確にライブコマースの捉え方が変わってきたことがわかって面白いです。来週のブログのネタにするかもしれません。

          メディアの協力を得て、ライブコマースのここ1年半の全記事のタイトルをもらい、テキストマイニングをかけました。2021年~2022年上半期、2022年下半期で割ってみると明確にライブコマースの捉え方が変わってきたことがわかって面白いです。来週のブログのネタにするかもしれません。

          2023年になってやっと見えてきたライブコマースのKPI

          3回目の記事となります。予定ではインフルエンサーがライブコマース案件を受けるメリットがあるかどうかについて書こうと思いましたが、優先度として、ライブコマースのKPIを2023年の早いうちに全員が基本認識を揃えられるよう最低限決めておいたほうがいいかなと思い、今回はライブコマースのKPIについて書くことにしました。 お時間のある方は、ぜひ過去記事と合わせてご覧ください。 1回目 ライブコマースがブームではなくなった 2回目 なぜインスタライブなのかわからない ライブコマースの

          2023年になってやっと見えてきたライブコマースのKPI

          UNIQLOは店頭のポスターや放送でライブコマースのお知らせをしています。 ライブも店舗もECも競合せずに顧客接点として統合的に考えることができているからですね。 ライブコマースを売上からライブエンゲージにシフトしていきましょう。

          UNIQLOは店頭のポスターや放送でライブコマースのお知らせをしています。 ライブも店舗もECも競合せずに顧客接点として統合的に考えることができているからですね。 ライブコマースを売上からライブエンゲージにシフトしていきましょう。

          インスタライブでライブコマースを本当にしていいのか?

          こんな記事を見つけました。SaaSの会社がInstagramライブを?? ライブコマースが広まったらいいなぁと日々研究するものとして、ぜひ補足したいところがあるので書いていきたいと思います。 MofflyといえばTAGsAPIですね。ライブコマース界隈で聞いたことがない人はいないでしょう。ライブコマース界隈では老舗のSaaSであるため、導入している企業も多い印象です。しかし、その自社ツールがあるにも関わらずインスタライブの制作代行を行うメリットはなんでしょうか? 業界の発展

          インスタライブでライブコマースを本当にしていいのか?

          SaaSの会社がInstagramをやり始めてしまう意味はどこにあるのかを考えてみようと思います。 https://techable.jp/archives/191961?fbclid=IwAR17lsIa52NWLm6BOaMFdGOPNBu2eFihlJGhn2acBVVHnGO4QbkCrRAoG8U

          SaaSの会社がInstagramをやり始めてしまう意味はどこにあるのかを考えてみようと思います。 https://techable.jp/archives/191961?fbclid=IwAR17lsIa52NWLm6BOaMFdGOPNBu2eFihlJGhn2acBVVHnGO4QbkCrRAoG8U

          ライブコマースがブームではなくなった

          はじめまして。武者慶佑と申します。 2020年のコロナ禍以降、当時無理矢理に非接触を求められた結果、僕たちの判断軸には根強く"デジタル"が介在するようになりました。 外出できないから、ファッション、メイク、生活雑貨や食品に加え、家具や家電もオンラインで買うことになり、サブスク文化も強く根付いたのではないでしょうか。 ファッションはサイズで失敗しにくいオーバーサイズがトレンドになり、メイクもオンライン会議でどう見えるか、マスクにつきにくいなどが出たりしましたね。 こうした

          ライブコマースがブームではなくなった