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第17回〔訪れる〕KITAKAGAYA FLEA 2024/TOKYO ART BOOK FAIR 2024/文学フリマ東京39

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年末に訪れたブックマーケットイベントについて、その様子や私たちが興味を持った小さな出版(少部数出版)、絵本、写真集などをご紹介します。

おのさんとはださん

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▶KITAKAGAYA FLEA 2024 Autumn & ASIA BOOK MARKET

KITAKAGAYA FLEA 2024 Autumn & ASIA BOOK MARKET
日時: 2024年10月19日(土)~20日(日)
場所: CCOクリエイティブセンター大阪 大阪府大阪市住之江区北加賀屋4丁目1-55
主催:LLC インセクツ

引用:https://kitakagayaflea.jp/about
CCOクリエイティブセンター大阪

1. bam sanchaek bang 밤산책방(釜山)

釜山の広安里にある24時間無人で運営する書店。
店名のバムサンチェッパンは「夜の散歩」。いつでも気軽に立ち寄れる場所を意味するそうです。会場で当日開催されたトークイベントにも参加していた店主から、さまざまなおすすめの本を聞いたあと、この絵本が気に入って購入しました。(はだ)

はださん

미움(ミウム)
著者:조원희(チョ・ウォンヒ)
40ページ 205×249mm
만만한책방(マンマンハンチェッパン)発行(2020年7月)
相手に「嫌い」と言われたことをきっかけに「わたし」の気持ちの動きを描いた作品。

タイトルの「미움」は「憎しみ」や「嫌悪」を意味する。


見返しの色が、最初は赤、最後は青なのも感情の動きを表しているようです。


釜山の書店バムサンチェッパンで販売されていたZINE

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▶TOKYO ART BOOK FAIR 2024

TOKYO ART BOOK FAIR 2024
日時:11月28日(木)~12月1日(日)
場所:東京都現代美術館 〒135-0022 東京都江東区三好4丁目1-1
主催:一般社団法人東京アートブックフェア、公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館

引用:https://tokyoartbookfair.com/
東京都現代美術館

2. Jordan, jordan Édition(インドネシア)

インドネシアの独立系出版社。TABFの中でも特に装丁に魅かれるものが多く目移りしました。購入後には写真撮影もあり、私もInstagramにひっそりと掲載されています。とてもフレンドリーな方で楽しい体験でした。(はだ)

Jordan, jordan Éditionのブース

はださん

Tellurian Drama
著者:Riar Rizaldi ジョーダン社発行(2020年7月)
164ページ 110mm×180mm
インドネシアの映画監督リアル・リザルディ著。1923年開局のラジオ・マラバールとその隠された歴史を描く。風景の旅、アーカイブ画像、研究を通じた技術遺跡や山の歴史的役割、先住民族の見えざる力を紐解く一冊。

引用:https://www.instagram.com/p/CxK-WicyitS/?img_index=1
布のような質感に赤いインクの表紙


本文の組版や2色の印刷がとてもかっこいい。


おのさん
おのさんがTABFで集めた小さな出版(少部数出版)や写真集など


3.The Object(韓国)

会場地下2階の「ZINE’S MATE AREA」で出展していた、デザインスタジオ、出版社のThe Object。
りんごの表紙がいいなと思って手に取ってみると、ビニールカバーもついた豪華なコデックス装で糸もお揃いの青色。まずは装丁のかわいさが気に入りました。日本統治時代の影響が残るレトロなデザインの記念スタンプがたくさん載っていて、ハングル語が読めなくても楽しめる一冊です。

タイトル:スタンプ -近代観光と出会う
編集・発行:The Object(2021)
160ページ 120mm×180mm
1910~30年代に制作・発行された記念スタンプ図案(刻印)を通じて、スタンプツアーの起源について調べたZINE。

引用:https://smartstore.naver.com/the-object/products/9899321960
観光スタンプから当時の様子や歴史的な背景を学べる。

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▶文学フリマ東京39

文学フリマ東京39
日時:12月1日(日)
場所:東京ビッグサイト 西3・4ホール 〒135-0063 東京都江東区有明3丁目11-1
主催:文学フリマ東京事務局

引用:https://bunfree.net/event/tokyo39/
東京ビッグサイト


TABFの翌日に開催された、文学フリマ東京にも初めて足を運んでみました。
約2500ブースの出展で、とても大きな会場だったこともあり、新幹線の時間までにできる限りのブースを巡りました。(写真はあまり撮ることができませんでした…)(はだ)

【メモ】気になって立ち寄ったブースと本など

・行知出版『城南旧事』著者 : 林海音
・本とマキネッタ(岩手)『英国足場写真集』
・ラジオドウラクbyTBSラジオ『文化系トークラジオLife ZINE』

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今年も新しい企画や本づくりに関する組版・印刷・製本の知識などをお伝えしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。


▶小さな出版と本の研究室は、本や冊子づくりをサポートします

この研究室は大阪市内の印刷会社で働く二人が中心となり運営しています。「こんな製本できますか?」「この色と組み合わせる紙は何がいいですか?」など、少しこだわりのある本や冊子づくりを考えている方のサポート(時には一緒に考えます)をいたします。
小さな出版・本づくりについてのご相談や、印刷・製本・用紙のご質問などは【小さな出版と本の研究室】ハダ 宛にメールをお送りください。
contact@littlepress-lab.jp


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