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フリーランス妊婦。34週までの振り返りと、読んでよかった本の紹介

出産まであと6週間。

妊娠後期に入り、先日最後の記事を納品し終えて産休に入りました。

私はフリーランスなので産休育休の制度はありませんが、自分の体内で人一人が育つ環境を整えることにゆっくりと向き合いたいなと思って、早めに心と体を休めることにしました。

年明けに妊娠がわかってからは、この先どこまで仕事をし続けられるだろうかと考えたり、胎児はちゃんと育つのだろうかと不安になったりもしたけれど、幸い大きなトラブルもなく今のところすくすくと育ってくれています。私もつわり期間はつらかったものの、それ以降はずっと元気な妊婦で、遠方へ取材に行ったり会いたい人に会いに行ったりと、あちこち動き回っていました。

つわりが落ち着いてきた妊娠14週頃に書いたnoteを読み返すと、かなりポジティブにそのときの状況を捉えていることがわかります。それは今も変わっていません。

子どもが連れて行ってくれるであろう新しい世界では、自由とか不自由とかそんなことがちっぽけなことに感じるような体験が待っているのではないかとも思ってしまうのです。そして、子どもとともに過ごす時間や子どもがいることで経験できることは、必ず自分のキャリアに繋がっていくだろうとも思っています。

子育てによってキャリアが止まってしまうとは、私は思っていません。お金をいただくような仕事に限らず、丁寧に誠実に向き合い続けてきたことは、どんな経験であっても自分の人生の幅を広げてくれる。

今後1ヶ月ほどは仕事をお休みするので、日中の時間がぽっかりと空いています。特に体の不調もないので、今は早朝の涼しい時間帯に起きて庭の草むしりをする日々。いい汗をかくし、足腰も鍛えられて、庭がきれいになる。

その後はどうしようかな?と考えている中で思い浮かんだのが、「読書」でした。

人生の中で、こんなにも時間を自由に使える期間はなかなか貴重なものです。そうであるなら、自分がやりたいことをとことんやろうと思っています。とは言え、体が日に日に重くなっている今、大型書店まで行って歩き回ってビビッと来る本を探すのはなかなか大変で。

友人からおすすめ本を聞いたり、スタエフを通じておすすめ本を聞いたりして、教えてもらった本を片っ端から読んでいるところです。

本のジャンルはさまざま。その中でも、特に妊娠や出産、ライフステージの変化に関係する「子どもを授かった人とそのパートナー」におすすめの本を紹介したいと思います。



妊娠中に読んでよかった「おすすめ本」

1. 漫画『コウノトリ』 原作者:鈴ノ木 ユウ

ドラマ化もされた人気漫画『コウノトリ』。主人公である産科医のもとにさまざまな妊婦が訪れ、母子ともに健康で元気な赤ちゃんが産まれてくることが当たり前ではないことを教えてくれる漫画です。私は妊娠初期に一気に読みました。妊娠出産に関する基本的な知識も得られるので、特に初めて妊娠した方にはおすすめの漫画です。


2. 『そういうふうにできている』 著者:さくら ももこ

さくらももこさん自身の妊娠出産体験を綴ったエッセイ本。妊娠中に起こりがちな体の不調もクスッと笑える表現で描写されていて、心が軽くなる。私が特に好きなのは、便秘との格闘について書かれている章。便秘になったことがある人であれば、リアルに想像しながら読むことができると思います。そして、妊娠出産という不思議な体験を「そういうふうにできている」と表現しているところも、この本の好きなところです。


3. 『ママ、パパ、生まれる前から大好きだよ!』 著者:池川 明

胎内記憶に興味があって手に取った1冊。著者は産婦人科医の池川明さんで、自身が見聞きしてきた「生まれる前の記憶がある子どもたち」が話してくれたエピソードについて書かれています。子どもは親を選んで生まれてくるのか?それを科学的に解明することはきっと難しいけれど、この本を読むと、自分のお腹に来てくれた子をとても愛おしく思える。そして、赤ちゃんは私たちが想像する以上に、いろんなことを「わかっている」のだと感じられる本です。


4. 『日本人の9割が知らない遺伝の真実』 著者:安藤 寿康

行動遺伝学の研究を続ける著者が、人の性格や知能には、遺伝的要素がどの程度影響しているのかを科学的に伝えてくれる本。子どもが社会的に不適切な行動を取ると、周囲から「親の育て方が悪い」と言われたり、親自身も「自分の育て方が悪かった」と思ったりしてしまうことはよくあるなと思います。けれど、それは「人の成長は環境要因が大きい」ということを前提とした誤った見方であることに私たちは気づいていません。親が子どもに対してできることは、私たちが思っている以上に少ない。ある意味、「子育てが楽になる本」だと思います。

この本の感想は、以前スタエフでもお話ししました。


5. 『デュアルキャリア・カップル――仕事と人生の3つの転換期を対話で乗り越える』 著者:ジェニファー・ペトリリエリ

お互いが「自分のキャリアを大切にしたい」と思っている人たちに向けて書かれた本。子育て、転勤、キャリアチェンジ、介護、退職、子どもの自立など、一緒に暮らすカップルが直面するさまざまな転換期をどう乗り越えていくかについて、ヒントをもらえます。私はこの本を読んで、よく言われる「仕事と子育ての両立」よりも、「仕事と愛の両立」という表現の方がしっくりくるなと思いました。

こちらも、スタエフで感想を話しました。


番外編

この勢いで、妊娠や出産と直接関係がない「番外編」も紹介しちゃいます。私が最近読んだ本の中でのおすすめ本です。

6. 『体の内側からきれいになる 麹のレシピ』 著者:阿部 かなこ

妊娠期間中は料理も楽しみたいなと思っていたので、初めて料理本を購入。塩麹や醤油麹は以前から自分で作っていたのだけど、それらの調味料の使い道があまりわからなかったので買ってみました。麹料理研究家である阿部かなこさんのこだわりが詰まった1冊。ネットにも麹レシピはたくさん載っているけれど、本をパラパラとめくりながらその日のメニューを考えるのも楽しいものです。


7. 『お金の不安と恐れから自由になる! - 人生が100%変わるパラダイムシフト』 著者:由佐 美加子

メンタルモデルの提唱者である由佐美加子さんの著書。お金を稼ぐための本ではありません。私たちは「お金がなくなったらどうしよう」「もっと稼がないと」「こんなにもらったんだから返さないと」など、お金に翻弄されていることが多いなと思います。その「お金」に対する捉え方を変えて、より豊かに生きるヒントをもらえる本。お金に対するさまざまな不安を抱える人のお悩みが出てくるので、きっと自分自身と重なる部分があると思います。

こちらの本の感想は、以前スタエフでもお話ししました。


以上、番外編も含めて私のおすすめ本を7冊ご紹介しました。気になる本があったら、ぜひ読んでみてください。

出産予定日は決まっているものの、自然分娩のため実際にいつ胎児が出てくるのかはわかりません。きっと出てきた後は、今は想像できないような世界が待っているのだろうなと思います。

そこからの世界を楽しみにしつつ、お腹でモゾモゾと動く時間の豊かさも味わいながら過ごしたいと思います。






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建石尚子
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