建石尚子

教育に関わる人や場を取材するライター。元中高教員。『綴るラジオ』https://stand.fm/channels/6004f9392b4a4592febfcb7c

建石尚子

教育に関わる人や場を取材するライター。元中高教員。『綴るラジオ』https://stand.fm/channels/6004f9392b4a4592febfcb7c

マガジン

  • 元教員のキャリアインタビュー

    元教員の方のキャリアにフォーカスを当てたインタビューを載せています。

  • オルタナティブな学び場

    訪問や取材、体験をさせてもらった、さまざまな学び場を紹介しています。

  • フィンランドの教育

    2016年9月から12月までフィンランドの中高一貫校でインターンをしていました。その時の様子を綴ったnoteです。

  • 現役教師へのインタビュー

    現役の先生へのインタビュー記事を載せていきます。ここで取材するのは、学校教育に問題意識を持ち、自ら行動している先生やこれから新たな行動を起こそうとしている先生です。

最近の記事

元教員インタビュー#5 編集後記

元教員インタビューの新しい記事を公開しました。 インタビューを受けてくださったのは、元教員で、現在は大阪唯一の村である千早赤阪村でキャンプ場の管理人をされている大西新二郎さん。 実はこの場所、2024年4月にオープンする前からちょっとしたきっかけがあって訪れたことがあり、大西さんが元教員であることを知りました。 準備している段階から「子どもたちが自然の中で学べる環境をつくりたい」という思いをお話ししてくださり、そこに至るまでにどのような経緯があったのかを聞いてみたいと思

    • 元教員インタビュー#5 教員生活を経て、キャンプ場をオープン。自然の中で「暮らしを遊ぶ」体験を|大西新二郎さん

      今回インタビューさせてもらったのは、大阪唯一の村である千早赤阪村でキャンプ場を営む大西新二郎さん。 大阪府内の公立小学校で18年間教員を務めた後に、「自然の中で くらす あそぶ まなぶ。」をコンセプトにした、campsite 麓(キャンプサイト ろく)を2024年4月にオープンしました。 教員時代に感じたことが現在の取り組みにどうつながっているのか。これまでのキャリアと、キャンプ場の運営を通して実現したいことを聞きました。 定年後より「今」。エネルギーをやりたいことに—

      • 「聴く人」が増えたら、世界はもっと平和になる

        2022年8月、私はnoteメンバーシップの機能を使って「聴くトレ部」の運営を始めました。 それから丸2年の運営を経て、先日7月末にメンバーシップを閉じました。 メンバーシップを閉じることにした理由は、私が9月に出産を控えているからです。そのような事情がなければ、きっと今も続けていただろうなと思います。 聴くトレ部は、聴く感性を磨きたい人が集まって、毎週土曜日朝6時半にZoomをつないでトレーニングをすることが主な内容でした。その時間から得られたものはたくさんあります。

        • フリーランス妊婦。34週までの振り返りと、読んでよかった本の紹介

          出産まであと6週間。 妊娠後期に入り、先日最後の記事を納品し終えて産休に入りました。 私はフリーランスなので産休育休の制度はありませんが、自分の体内で人一人が育つ環境を整えることにゆっくりと向き合いたいなと思って、早めに心と体を休めることにしました。 年明けに妊娠がわかってからは、この先どこまで仕事をし続けられるだろうかと考えたり、胎児はちゃんと育つのだろうかと不安になったりもしたけれど、幸い大きなトラブルもなく今のところすくすくと育ってくれています。私もつわり期間はつ

        マガジン

        • 元教員のキャリアインタビュー
          9本
        • オルタナティブな学び場
          14本
        • フィンランドの教育
          7本
        • 現役教師へのインタビュー
          23本

        記事

          聴くトレ部、閉幕。「ありがとう」の気持ちを込めて

          2022年8月にスタートした聴くトレ部。メンバーの皆さんにはお伝えしていた通り、2年間の運営を終えて7月末に閉じることになりました。 理由は、私が出産を控えているためです。産後はしばらく毎週決まった時間にZoomを開くことも難しいだろうなと思って、そう決めました。 先ほど、最後の聴くトレが終わったところです。なんだかんだで2年も続けていたので、来週からこの時間がないんだと思うと少し寂しい気持ちです。 この記事は、メンバーの方向けの記事としては最後になります。2年間の運営

          聴くトレ部、閉幕。「ありがとう」の気持ちを込めて

          聴くトレーニング、7月の開催日をお知らせします

          2024年、今年も折り返しですね。 この半年はどんな日々でしたか? 私は妊娠の発覚から始まり、自分の体調やお腹の胎児を気にしつつゆったりペースで仕事をする日々でした。インタビューライターという仕事をする中で、聴くトレ部で学んだことが役立つ場面もたくさんありました。 そんな聴くトレ部、ずっと続けていきたい気持ちはありますが、私の出産に伴い、今月末で閉じることになりました。 ラスト1ヶ月ですが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。 7月だけでも参加したい!という方も大

          聴くトレーニング、7月の開催日をお知らせします

          聴くトレを続けてきて変化した、自分の「聴き方」

          6月末になりました。まもなく今年の折り返しだなんて、早いものです。 noteメンバーシップ「聴くトレ部」は7月末で閉じる予定なので、いよいよ終わりが見えてきたなぁという感じがしています。 ただ、「終わり」は大切な節目でもあると思っています。いつか次の「始まり」につながる過程の一つなのかもしれない。そう思いながら、残り数回の朝の聴くトレ時間を楽しみたいと思います。 今回は、先日の仕事でのコミュニケーションで、聴くトレを続けていてよかったなと感じたことがあったので、そのお話

          聴くトレを続けてきて変化した、自分の「聴き方」

          聴くトレーニング、6月の開催日をお知らせします

          7月末で一旦終了となる聴くトレ部。残り2ヶ月となりました…! 一度終わりにするものの、参加してくださった方とのつながりや「聴く」感性を磨く時間はとても大切だと実感できた2年間でした。(まだ終わってないけど)今後も何らかのかたちで「聴く」を探究する場はつくっていきたいと思っています。 やっぱりオンラインではなく、実際に同じ空間を共有しながらじっくり聴く場ができたら理想的。どんなかたちになっていくかわかりませんが、気長にお待ちいただけたら嬉しいです。 「一緒にこんなのやろう

          聴くトレーニング、6月の開催日をお知らせします

          ”話の内容”ではなく、”相手”に関心を向け続けながら、「聴く」とは?

          最近の聴くトレでは「相手についていくように聴く」「相手に関心を向け続ける」などを意識して、話を聴くようにしています。 話の内容に関心がある場合は、これが「できている」と錯覚するのですが、もし自分が全く関心のない話だった場合は、難しさを感じることもあります。でも、そんな話題のときであっても、相手が気持ちよく話し続けられるような聴き方ができるといいなと思うのです。 ここで、私が以前参加した「インタビューのワークショップ」で学んだ「”相手”に関心を向け続けながら聴く」について、

          ”話の内容”ではなく、”相手”に関心を向け続けながら、「聴く」とは?

          教室は、町ぜんぶ。大自然に囲まれた少人数の高校で、「やってみたい」を実現する。【大阪府立豊中高校能勢分校】

          大阪のてっぺん。兵庫と京都に挟まれるように位置する能勢町。この地域に、たった1校だけ高校があります。 全校生徒77人の小さな学校、大阪府立豊中高校能勢分校。 1954年に開校した能勢高校は少子化の影響で一度は廃校の危機に追い込まれたものの、地域の方の願いによって2018年に豊中高校能勢分校として生まれ変わりました。 2020年度には文科省の「地域との協働による高等学校教育改革推進事業(グローカル型)」の事業特例校に指定され、昨年度は内閣府「高校生の地域留学推進のための高

          教室は、町ぜんぶ。大自然に囲まれた少人数の高校で、「やってみたい」を実現する。【大阪府立豊中高校能勢分校】

          聴くトレーニング、5月の開催日をお知らせします

          5月になりました。新年度を迎えて1ヶ月が経ち、環境に慣れてきたり少し疲れが溜まってきたり、そんな時期なのかなと思います。 私はフリーランスなので大きな環境の変化はありませんでしたが、変わらず心から面白いと思える仕事をさせてもらえるのは本当にありがたいなと感じる日々です。GWは前半にギュッと詰め込んで、7日間のお休み期間をとっていました。世間は残り3連休というところですが、私は今日から仕事スタートです! さて、5月も聴くトレをやっていきます。 2週目のみ開催が日曜日となり

          聴くトレーニング、5月の開催日をお知らせします

          関係性の近い人との話ほど、丁寧に聴く

          noteメンバーシップ「聴くトレ部」は、今年7月末で終了する予定なので、残り3ヶ月。毎週土曜日に聴くトレーニングを2年近く続けてきたので少し寂しい気持ちはありつつ、残りの時間もメンバーの方と過ごす時間を大切にしたいと思います。 聴くトレを続けてきて、「話を聴いてもらうって、本当に嬉しいことなんだなぁ」と感じています。話し手としてはただ話を聴いてもらうだけで満たされた気持ちになるし、聴き手としては話を聴くことで話し手がどんな人なのかをより深く知ることができる。いいことづくし。

          関係性の近い人との話ほど、丁寧に聴く

          聴くトレーニング、4月の開催日をお知らせします

          新年度になりましたね。新社会人の姿を見ると、思わず心の中で「がんばれ〜!」とエールを送ってしまいます。 春は新しいことを始めたくなる季節でもあります。私は最近またnote記事を書きたい気持ちが高まり、あれこれを自分の思考を整理しているところです。 4月も、聴くトレ部では毎週土曜日朝6時半からのトレーニングを続けていきます。 また、聴くトレ部は2024年7月末で閉じる予定です。詳しくはこちらのスタエフ配信をお聴きください。 ■ 開催日時4月6日(土)AM6:30〜7:3

          聴くトレーニング、4月の開催日をお知らせします

          どの学級にもある「係活動」をアップデートした先にあるもの

          係活動。 学校で行われてることの中でも、あまり注目されないこの活動。それでももう何十年も続いていて、きっとどの学級でも行われ続けているこの活動。 授業や部活動、学校行事にエネルギーを注いできた先生は多くいると思うけれど、「係活動にエネルギーを注いできた!」という先生はあまり多くないかもしれません。 それくらい学校の日常に自然と溶け込んでいる活動が、係活動なのだと思います。 私自身、過去に中学生の学級担任をしているときは、何となく生徒たちに任せて好きな係活動をしてもらう

          どの学級にもある「係活動」をアップデートした先にあるもの

          大切な人へ、インタビューの体験をギフトとして贈る

          大切な人にプレゼントを贈りたい。そう思って、喜んでもらえそうなモノを探しているけれど、どれもしっくりこない。 そんな経験はありませんか? お祝いや感謝の気持ちを届けたいけれど、モノではどうもそれが表せない。それよりも、もっと伝わる“何か”はないだろうか。 その”何か”として、体験を贈るのはどうでしょう? ただの体験ではなく、カタチに残り、その後もまた前向きに歩みを続けていこうと思える体験をーーー。 インタビューギフトについて1年ほど前に始めた、個人の方に向けた文章作

          大切な人へ、インタビューの体験をギフトとして贈る

          「アドバイスをしよう」を思って聴くと、失敗する

          悩んでいることがあるとき、モヤモヤしていることがあるとき、誰かに話を聴いてもらったことはありますか?もしくは、相手の悩みやモヤモヤを聴いたことはありますか? きっと多くの方は、そのどちらも経験したことがあると思います。悩みやモヤモヤがあるとき、話し手としては、相手がどんな風に聴いてくれたら気持ちが満たされるのでしょうか。 今回は、「聴く」の本質がギュッと詰まった本『LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる』を頼りに、悩みやモヤモヤに対する「聴く」について考えてみた

          「アドバイスをしよう」を思って聴くと、失敗する