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機能不全家庭に育った方をパートナーに持つ方。

はじめに、読まれる際の注意事項をお伝えさせてください。

ここに書いてあることは、あくまで私の話です。
機能不全家庭に育った方がこれを読んで自分を責めたり、パートナーに対して必要以上に我慢してしまったり、ということにはなってほしくなくて、その点をご了承いただいた上で読んでいただけますよう、お願いいたします。

では、本題です。

私が、機能不全家庭に育った過去を少しずつ乗り越えられてきた背景には、夫の存在があります。夫なしでは、今の私は100%いなかったことでしょう。少なくとも、この短期間でこんな困難を乗り越えてくることはどうしたって無理だっただろうと思うのです。

しかし、それまでを振り返るとそれは決して平たんな道ではなく、まるで砂漠の中、砂嵐の中、前も見えずにただ二人で進んでいくような、そんな毎日でした。

自分の内面が、家族関係にあったことに気が付いたのも、夫と出会ってからしばらく経ってからのこと。気が付いてからだって、それを解決するすべは何もわからなくて、ただ、感情の波と不安定な日常、それでも生活を続けて生きていかなければいけないという現実に二人で向き合い続けてきたわけなのです。

それは、容易なことではなくて、夫は夫の、支える辛さが、語りつくせないほどにあった数年間でした。

機能不全家庭に育った方のつらさは、痛いほどにわかります。
しかし、私は同じようにサポートする方の悩みや不安、もどかしさなども、夫を通じて、知ってきた部分があるのです。

私が今の、だいぶ安定した状態になるまで、それはそれは語りつくせないほどに夫に牙を向け、自虐し、夫の感情や生活に影響を与えてきました。
夫は、それに対し精一杯の時間と労力を使って向き合ってきてくれました。しかし、たびたびそれも限界に見えることがありました。実際、本当にぎりぎりのところにいたのだと思います。

私自身も、相談できる場所はありませんでしたが、夫にもまた、相談できる場所がありませんでした。

機能不全家庭に育った過去、その影響、それを踏まえたうえでの今の生活。それらを包括的に考えてくれる機関は、今もないと思います。

人は、誰かとともに生きています。
誰かがつらい思いをしているとき、もしかしたらその方を支えようとしている方も、つらい思いをしているかもしれない。

私は、機能不全家庭に育った方自身にも、そしてその方を支えようとしている身近な方にも、必要なサポートが受けられるようになってほしいと思っています。

数年前の、私たちのように、砂嵐の中前も見えずに日々闘っている方たちがいるんだとしたら、少しでも早く抜け出せるような、光を見つけるお手伝いをできるような、そんな風になっていきたいなと、そう思うのでした。

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AKANE /Growing トラウマ治療実践者
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