鬱は厄介だな、まったく。

僕は仕事を辞めてから鬱になった。もう2年間鬱状態なのだ。おまけに身体症状も出るようになった。身体症状は吐き気や体の痛みや痒み、違和感だ。もう完全に鬱が慢性化してしまっている。

薬を飲んで休養していたら鬱が治った人はラッキーだと思う。いや、ラッキーというより、鬱になった原因がそれで対処できたのだろう。僕は薬を飲んでひたすら休養していたが、鬱が治らなかった。今も治っていない。僕のように鬱が慢性化してしまった人は多いと思う。

じゃあどうしていけばいいのかというと、鬱を治していくための努力をしていくしかない。医者や薬はあくまで補助的なものであり、治療に対して能動的になる必要があるのだと思う。このあたりのことは以前、精神科医の方が書かれた文章を引用させてもらった。

ただそうはいっても、鬱の症状が辛くて、治していくための行動ができないのだ。だから、医者が間違っているとか、薬が合っていないとかそういう思考に陥りガチだ。また、東洋医学や民間療法に頼ることもあるかもしれない。もちろんこれは僕の話だ。主治医の考えが間違っていると思って病院を変えたことがあった。しかし、悉く薬が合わなくて余計に症状がひどくなってしまった。それで結局元の主治医のもとに帰ってきた。漢方や鍼灸も試したが全く効果が無かった。もちろんこれらで良くなる人もいるかもしれない。ただ、僕の場合は鬱になっている原因がそれらで対処できなかったのだろう。

だから僕はとりあえず一人で出来ることを色々試した。ほぼ寝たきりの生活だったが、やってみると意外と出来る時期があることが分かった。歩きに行ったり、外出したり、読書をしたり、音楽を聴いたり、ギターを弾いたり、ピアノの練習をしたり、筋トレをしたり、計算問題を解いたり、新聞の社説を写したりした。ただ、このまま良くなっていくのかと思ったら、ストンとまた何もできなくなってしまったのだ。また、これらのことをやっている最中もずっと辛い感覚があるのだ。寝たきりの状態よりかはマシかもしれないが、何をやっていても鬱独特の辛さがあった。

これは一人でやっていたのだから良くないと思い、次に動ける時期に精神科のデイケアや作業所に通うことにした。精神科のデイケアは通えていたが、暑い時期がやってきてまた参ってしまった。作業所も後は契約するだけだったが、それどころではなくなってしまった。今はこの状態だ。

鬱になる原因や症状はそれぞれ異なると思うので、こうしたら治るというのは言えないのだと思う。逆にそれが言える人は怪しいと思う。

まあとにかく、慢性化した鬱を治していくためには、能動的に動いていく必要があるのだが、何にせよ鬱が辛いのでそれができない、といった状態になって悪循環しているのだと思う。また、良くなってきたかと思うとまた元の状態に戻るのだ。これが鬱の厄介な点だと思う。

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