好きなことが出来て、好きなものが食べれて、寝れたら、それでいいと思っている。
僕はこれまで時期は異なるが、5件の心療内科だか精神科に通ったことがある。病院の先生が気に食わないから病院をコロコロ変えていたわけではない。それぞれに理由はある。
・1件目
ここが初めて通った病院だ。高校生の頃に通学中の電車で吐き気がし、また、学校でも吐き気がして、どうにもならないので通うことにした。ちなみに中学3年生の時に吐き気で学校に通えなくなったのだが、自分はそういうの(精神疾患)ではないと思って、病院には行かなかった。ただ、高校の頃になると「さすがにこれはおかしい」と思って通ったのかもしれない。ただ、この病院に通っていた頃の記憶が全くない。一つ覚えているのは薬を飲んだら凄く元気になったということだ。「精神科の薬ってのはよく効くなあ」と思っていた。それでもう治ったと思い、通院をやめたのだと思う。この辺も覚えていない。すると、冬休みを明ける頃には高校に行けなくなり、退学していた。
・2件目
1件目の病院に通おうと思ったが、廃院していたので、2件目の病院に20代前半の頃に通った。また吐き気で悩んでいたから通った。ちょうどこの頃、メディアで発達障害がどうのこうの言われ出した時期だったと思う。書店にも多くの発達障害の本が置かれていた。多分僕はそれを読んだのかもしれない。それで発達障害っぽいことを言ったのかもしれない。「本が読めない」「じっとしていられない」「人の話が聴けない」とか言ったのだと思う。そうすると「ADHDかもしれない」と言われた。それでADHDの薬を飲んでいたわけだが、これもまたすぐに元気になった。やはり「精神科の薬ってのはよく効くなあ」と思っていた。ただ、食欲がでない、動悸がする、たまに吐き気がする等の副作用があった。ちなみに、今はかなり薬に過敏になっていて、思い込みなのかもしれないが、すぐ副作用が出る。当時はそれほど薬に過敏ではなかったが副作用がでた。それで、副作用を訴えたら「もう飲まなくていい」と言われ、治療が中断になった。知人に相談したことがあるのだが、どうやらいきなり治療が中断するのは、ありえないらしい。また、その病院は発達障害と診断することで有名らしかった。とはいえ、僕もいけない。発達障害の本を読んで、それっぽいことを言ってしまったのだから良くない。要は発達障害の本を読むと、バーナム効果みたいなものが生じるのだ。病気を診断するのは、自分ではない。医者なのだ。だから発達障害、ことADHDについては苦い思い出がある。ちなみにその後、就職したのだが、ADHD的な困りごとは一切出なかった。僕の仕事はマルチタスクの極みみたいな仕事だったのだが、意外とそれを熟せていた。
・3件目
2件目でいきなり治療が中断したので、3件目に行った。ここでは2件目の診断が引き継がれ、やはり発達障害の薬が出ていた。ただ、漢方薬を出す先生だったので、漢方薬に変わったりした。また、症状を訴えると不安障害っぽいということで、不安障害の薬に変わったりもした。今の主治医は病気の診断は慎重だし、薬をコロコロ変えないが、ここの先生は結構コロコロと変えていた。それで、不安障害の薬を飲んだわけだが、すぐ元気になった。やはり「精神科の薬ってのはよく効くなあ」だった。ただ、何だかアホっぽくなるのが嫌だった。それで「もう良くなってきたから薬をやめたい」と言った。そうしたら徐々に薬を減らしてもらい、最終的には薬をやめて、通院もやめた。
・4件目
働いている時に原因不明の体調不良に襲われて行った。3件目の病院に行こうかと思ったが、数年空いていたので初診扱いになり、またコロナ禍で初診は受け付けていないと言われた。だから4件目に行った。それで過去のお薬手帳を見せ、症状を言ったら、不安障害だと言われた。それで薬を処方してもらったわけだが、これまた元気になった。やはり「精神科の薬ってのはよく効くなあ」だった。それで1年くらい薬を飲みながら働いていたのだが、途中で診断が双極性障害に変わった。したがって薬もコロリと変わった。ちょうどこの頃僕は会社を辞めると決めていた。それで会社を辞めたら、とんでもない鬱になってしまった。しばらくこの病院に通っていたのだが、この病院が家から遠かった。どんどん状態が悪くなるので、ここまで車で運転するのはキツイとなり、近くの病院に転院した。
・5件目
今通っている病院だ。4件目の診断を受け継がれたが、双極性障害かどうかは分からないらしい。どちらかというと疑っている印象だ。今の主治医は、「あくまで薬は補助的なものです」という。また「薬が効くのに3ヶ月はかかりますからね」という。また「診察と薬で出来ることに限界がありますからね」という。また、病気の診断がこれまでの医者よりかなり慎重だと思う。また、薬に対してもかなり厳しい。まあよほどのことが無い限り今の医者に診てもらおうと思っている。目の前の主治医を信頼するよりほかない。
ただやはり言えるのは、病気を診断するのは自分ではなくて、医者だということだ。まあこの通院歴をみると、診断がコロコロ変わっているように、医者の考えってのは全然違うなと思う。まあもう、診断なんてどうでもいいのだ。病名なんてどうでもいいのだ。何にせよ、治していく方法に変わりはない。主治医を信頼し、休養し、努力し、後は時間が解決するのを待つしかない。
うつ病や双極性障害、統合失調症、不安障害はまあ何とか分かるが、発達障害やHSPていうのは、どうもグレーにみえてしかたない。社会の線引きのように思える。僕は今鬱状態にあるのだが、好きな事ができて、好きなものが食べれて、寝ることができたら、それで問題ないと思う。