愛とロマンで人は救われるか?否。我々は『イデ』によって浄化されるべきである。
はじめに、言っておく!
まず、本稿を読む前に下記の記事を読んでみてほしい。
かなりのスキが付いているこの文章。読んでみて如何でしたか?
私はこの記事のタイトルを見た時、「かなり大きく出たな!」と思いました。だって「大人の目線」ですよ。「どのような体験を齎してくれるのか」という期待を胸にいざ文章を読み始めてみたところ…。
何ですかこれ?
どの辺が「大人の目線」何ですか?
本文開始早々、ネットメディアでの「葬送のフリーレン」の扱い方やXの感想文に対して苦言を呈しているようですが、私からしたら、あなたの文章も十分、幼稚ですよ。勿論、筆者がバカにしているような小学生レベルとまでは言いませんが、良くて高校生、悪くて大学一年生レベルの文章ではないでしょうか。
なぜなら、該当作品を読むないし観れば、学生向けの心理学入門書に書いてあるような一般的な人間理解のもと、誰でも読み取れることしか書いておらず、筆者が独自に発見したこの作品の価値や問題点が一つもない文章。
難しい言葉を使うと、この文章自体の価値転倒が全くない。
ただ作品を読んで観て、思ったことを書いているだけ。
では実際に文章を引用してみよう。
なんだろう。言ってることは間違ってない。間違ってないが、AI生成で書いた文章のような作品の上っ面だけをなぞっていて、筆者の表面的な理解が見え見えの稚拙な文章。
ひとつめの「フリーレンが人間を知っていく」なんて物語のメインテーマであって、脊髄反射的に作品から伝わってくることだし、ふたつめの「魔法=テクノロジー」なんてあまりにも安直な理解。みっつめの「人間は死ぬからこそ進歩する」に至っては、医学の歴史を考えれば、わざわざこの作品からのメッセージとして受け取るものではないありふれた概念。
なぜ、こんなにもこの文章が稚拙であるのか?
答えは簡単。
該当記事の筆者が『葬送のフリーレン』という作品について、考えている量が圧倒的に少ないからだ。
上の動画で評論家の宇野常寛氏は、「作品の価値を訴え発信したいならば、”感想なんて絶対書くなよ”」と仰った。
「感想とは、作品という問いに対しての解答であって、新しい問題設定でも何でもなく、ただの情報であって(筆者が考えた独自の)物語(論)ではない。」
該当記事の筆者は、この動画を見て、noteで作品価値を訴え、発信することについて悔い改めるべきだと思うのだが。
それでも、不思議な事にこの稚拙な文章に100を超えるスキ(いいね)が集まっている。
おそらく、その記事の文章をまともに読んでいる人は、その100のスキ(いいね)の中の10%ぐらいだろうし、「なんとなく、フリーレンを褒めている文章だし、自分もフリーレンが好きだからスキを押しておこう」程度のスキ(いいね)がほとんどだろう。
ただ、読者に共感してもらって、スキを集めるためだけの文章を該当記事の筆者が書きたかったならば高校生レベルの文章でも納得だが、おそらくタイトルの見栄えを良くするためだけに「大人の目線」という言葉を持ち出して偉そうに語っていたのが気になったので、“「大人の目線」”で批判してみた。
勘違いしないでもらいたいが、私は”悪口”を言いたいわけではない。
「大人の目線」とタイトルにつける以上、「大人の目線」を見せてくれよ。
と言いたいだけだ。
当たり前の話だが、オレンジジュースのパッケージに「果汁100パーセント」と書いてあるなら、中身のジュースは絶対に果汁100パーセントでないとならない。
なぜなら、パッケージ詐欺は立派な犯罪であり、消費者の信用を裏切る行為でもあるからだ。
その考え方を当てはめるとこの記事の筆者はタイトルに好奇心を煽られた読者に対して、責任を負わねばならない。「大人の目線」を見せなければならない。タイトルにそう書いてあるのだから。
例え、自分よりもっと深く対象について考える人がその記事を読んでも。
これも当たり前の話だが、この「note」というプラットフォームは誰でも『記事』を書く事ができるのが売り。
X(旧Twitter)のように気軽に思いついた意見を呟く場所ではない。
もっと発信することに対する義務を果たして欲しい。
批判は、無視するのではなく受け入れるべきだ。
勿論、根拠薄弱な言いがかりは正当な批判ではないので無視しても良いが、自分にとって都合の悪い意見を全て悪口、中傷だと断定することは頭を使わないものの考え方で賢人のそれではないし、自身が成長する機会の喪失と同義である。
仮に、その批判を受け入れることができないなら乗り越えるほどの反論をすればいい。努力して。勉強して。
無視すれば解決する事案なんてこの世には存在しない。
批判を受け入れ、自分が成長するための糧にする。
それだけは、筆者も読者も理解しておいて欲しい。
さて、大人の力を見せつけることができたので、このまま記事を閉じてもいいのだが、問題が一つ。
まだ本稿のタイトルに触れた文章を書いていない。
それもそのはず。ここまでの文章は、長い長い前置きである。
そう。私がこの記事で語りたいのは、「大人の目線」を用いた現代人への警鐘だ。
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