「自分たちも、いつだって学習者」
こんにちは!
この記事では、教材設計を始める前に欠かせない「自らの学習段階」をテーマにお伝えします。
教材設計を始める前の大事なステップ
教材設計の段階では「アイデアの発散と収束」を繰り返します。
このとき、事前準備として欠かせないのは
「アイデアを出すための情報収集」、すなわち
「まずは自分たちが学ぶ」ことだと思っています。
足りない知識を習得したり、理解を深めたりするなどして、解像度を高めながらアイデアの発散をできるのが理想的です。
カリキュラムの視点で考える学習段階
“ 教えることは学ぶこと ” 、そんな意味を持つ諺を聞いたことがあります。
人に何かを教えるためには、理解する必要があり、理解するためには、学ぶ必要がある……このロジックは、教材制作の過程で日々実践していることに非常に近いと感じています。
とはいえ、漠然と取り組むのはハードルが高いため、少しだけ分解してから着手してます。
例えば、以下のような段階を踏めるよう工夫しています。
自分に足りないスキル・知識を認識して、何を学ぶ必要があるか把握する
何はともあれ、情報収集から始める
言葉の意味を起点として芋づる式に検索する
書籍、Webサイト、社内のデータ・資料などの存在を認識する
周りの人に頼る(ブレストしたり、壁打ちしたり)
世間の情報アップデートが頻繁そうなものは、Googleアラートを設定しておく
現状を把握し、「わかっちゃいるけど、できないよ」を認識できれば良しとする
出だしで躓くと尾を引くので、焦らない
集めた情報を整理しつつ、必要なスキル・知識を習得し、理解を深める
整理した情報は、進捗報告がてらチームの人に軽くシェアしてみる
自分に合う学び方で、情報をインプットする
「勉強(study)」と「学び(learning)」を混同しないようにする
(誰かに強いられているものではない)
ここでは「やればできそう / できる」を少しずつ増やす
「わかる」と「わからない」の境界線を探す
(何がわからないのかを認識 → 言語化できれば、調べてキャッチアップできるようになる)
習得したスキル・知識を使用して、定着させる
一定期間、ちょっと練習くらいの気持ちで継続的にアウトプットする
ストレスなく、習慣化できる粒度にするのがベター
プログラミングの場合、デイリーコーディングがおすすめ
ここでは「やればできる」をさらに増やす
(あたりまえ体操のレベルにできたら最高である)
習得したスキル・知識を人に教えるつもりで、アウトプットする
当初の目的に立ち返る
チームの人とお互いにシェアすると、思考の粒度を揃えた状態でアイデアの発散ができる
ここで、「学習者は、どう感じるだろう?」と考える心のゆとりができてくると嬉しい
……学ぶことに終わりはないため、明確な線引きはせず、後半から「アイデアの発散と収束」の要素も少しずつ混ざってくるような感じです。
まとめ
今回は、教材設計を始める前に欠かせない「自らの学習段階」について共有しました。
教材設計の段階で行う「アイデアの発散と収束」については、次の機会に言語化してみたいと思っています!
ちょっと寄り道
最後に少しだけ話を寄り道させてください。
前回の記事では、カリキュラムの視点で心がけている「学びへの配慮」をテーマに、学習者の感情設計に対する問いを、つらつらと書かかせていただきました。
もちろん、教材を使う人を想定した問いですが、あの問いの一部は、学習段階にいる自分たちの感情に対しても、同じように配慮したいなぁと頭の片隅に置いています。
と言っても、自ら率先して実践しているぞ という話ではなく、むしろ、同じ部署の人たちとコミュニケーションをとる中で、配慮いただく場面の方が圧倒的に多く、
「自分もそう在りたい」という思いです。
(エンジニアなどの職能が違う人と話す場面で、特にそう実感します!)
「自分の当たり前が、他の人の当たり前とは違う」ことを、ごく自然と考えてくださる人たちに囲まれており、感謝してもしきない日々です。
閑話休題、ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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