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糖質制限で体調不良に?糖質制限が合わない6つのタイプ
糖質制限は、ダイエット方法のひとつとして人気があります。
しかし、すべての人に適しているわけではありません。
体質や生活習慣によっては、糖質制限をすると逆に健康を損なったり、ダイエットがうまくいかなかったりすることもあります。
ダイエットでやるべきことは人によって違うので、糖質制限の取り入れ方にも個人差があります。
特に、次のような人は糖質制限を避けたほうがいいでしょう。
糖質制限が合わない6つのタイプ
1. 病気治療中の人
糖質制限が健康にいいと聞いて、自己判断で始める人がいますが、病気を持っている人は特に注意が必要です。
例えば、糖尿病で医師の指導を受けている人は、極端な糖質制限をすると低血糖を起こすリスクがあります。
糖質制限は血糖値を下げる効果がありますが、血糖値のコントロールが必要な人にとっては、急激な変化が体に負担をかけることになります。
また、腎臓病の人も糖質制限には注意が必要です。
糖質を減らすと、代わりにタンパク質や脂質の摂取が増えることが多いですが、腎臓が弱っている人は、タンパク質の過剰摂取が腎臓の負担になる可能性があります。
持病がある人は、自己流の食事制限をするのではなく、必ず医師や栄養士と相談しましょう。
2. 便秘になりやすい人
糖質制限をすると、主食のご飯やパンを減らすことが多いですが、それによって便秘になりやすくなる人がいます。
特に、白米をやめたら便秘になったという人は要注意。
白米は消化がよく便をスムーズに出す手助けをしてくれます。
さらに、ご飯と一緒に食べる味噌汁や漬物などが腸内環境を整えていることも多いです。
もし糖質制限をして便秘が悪化した場合は、無理に続けるのではなく、発酵食品を増やす、水溶性の食物繊維が多い野菜を意識して摂るなどの対策をしましょう。
それでも改善しない場合は、白米を適度に食べたほうがいいかもしれません。
白米を食べると便秘が改善されたというケースは実際にあるので、量や頻度などは実際に試してみるといいでしょう。
3. 筋肉量が少ない人(特に40代以降の女性)
40代を過ぎると、筋肉量は自然に減っていきます。
それと同時に肌のハリがなくなったり体型の劣化も始まります。
それを防ぐためにも40歳以上のダイエットは特に注意が必要です。
栄養のバランスを崩してしまうと、ゲッソリしたりたるんだり、キレイに痩せることができずに老けてしまうので気をつけましょう。
糖質を極端に減らすと体はエネルギー不足になり、筋肉を分解してエネルギーを作ることがあります。
特に、もともと筋肉が少ない人、運動習慣がない人が糖質制限をすると、筋肉量がさらに減って代謝が下がったり、活動量が減ったりしてかえって太りやすくなることも。
糖質制限をする場合は、適度に筋肉を維持するために、タンパク質をしっかり摂り適度な運動を取り入れることが大切です。
筋肉が少ないと感じる人は、適度な糖質を摂るほうが健康的に痩せやすくなります。
4. 極度のストレスや疲労を感じている人
糖質は、脳のエネルギー源になります。
糖質を極端に減らすと、集中力が落ちたり、イライラしやすくなったりすることがあり食欲のコントロールが難しくなります。
また、ストレスが多い人や、疲れやすい人は、糖質を減らしすぎるとさらに疲れやすくなることも。
特に、仕事や家庭のことで忙しく、ストレスが溜まりやすい人は、糖質制限が逆効果になることもあります。
ストレスが多いときは、完全に糖質をカットするのではなく、玄米やさつまいもなどの消化がゆるやかな糖質を取り入れるのがオススメです。
5. 食事が偏りやすい人
糖質制限をすると、主食を抜く代わりに肉や脂質を多く摂る人がいます。
しかし、それが原因で栄養バランスが崩れ、ビタミンやミネラルが不足することがあります。
特に、糖質制限中は「肉やチーズばかり食べて、野菜が少ない」というケースもよくあります。
すると、体重が減っても肌荒れや体調不良が起こることも。
糖質を減らしても、魚や野菜や豆類などの栄養豊富な食品をしっかり摂ることが大切です。
6. 糖質制限は絶対痩せると思い込んでいる人
糖質制限をすれば必ず痩せる!と思っている人もいますが、実は糖質制限は万人向けのダイエット法ではありません。
・もともと糖質の摂取量が少ない人
・代謝が落ちている人
・ホルモンバランスが乱れやすい人
こういった人は、糖質を減らしても思うように痩せないことがあります。
もともと炭水化物が好きな人はリバウンドしやすいので、むしろ、糖質を適度に摂りながら、食事全体のバランスを見直したほうが楽に成功します。
自分の体に合った食事が一番大切!
糖質制限が合う人もいれば、合わない人もいます。「糖質=悪い」と決めつけず、自分の体のサインをしっかり観察しましょう。
✔ 病気で食事指導を受けている人は、自己判断で糖質制限をしない
✔ 便秘になりやすい人は、白米や発酵食品を取り入れる
✔ 筋肉が少ない人は、極端な糖質カットを避ける
✔ ストレスや疲れが多い人は、適度な糖質を摂る
✔ 食事が偏りがちな人は、栄養バランスを考える
✔ 「糖質制限は絶対に痩せる」と思い込んでいる人は、自分に合ったダイエットを見直す
「何をやるか」よりも、「自分に合った方法を見つけること」が、健康的に痩せるための一番のポイントです。
あなたの体はあなたが食べた物でできています。
糖質制限が合わないと感じたら、無理せず別の方法を試してみましょう!