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マクロビダイエットの落とし穴!痩せるつもりが太る理由とは?

ダイエットを始めようと思う時、「少しでも健康的に痩せたい」という思いから、マクロビオティック(以下、マクロビ)を選ぶ女性は少なくありません。

玄米や野菜を中心とした食事は、ぱっと見では健康的で理想的に思えるものの、実際にはその「落とし穴」に気づかず、逆効果になってしまうこともあります。

この記事では、マクロビダイエットが抱えるリスクと、健康的に痩せるために知っておきたいポイントを解説します。

マクロビとは?

マクロビオティックは、日本の伝統的な食文化をベースにした食事法で、イラストのような「まごわやさしい」であらわす食品を食べることを推奨しています。



1. 自然との調和を重視

季節や地域に応じた旬の食材を使用し、自然界のバランスを尊重する食事法で、食材はできるだけ有機栽培や自然農法で育てられたものをすすめています。

2. 植物性食品が中心

主食として玄米や雑穀などの全粒穀物を摂り、副菜には野菜、海藻、大豆製品(味噌、豆腐、納豆など)を使います。肉や加工食品、精製された砂糖や小麦は避けます。

3. 陰陽思想を取り入れる

食材や調理法を「陰」と「陽」のバランスで捉え、体のエネルギーを調和させると考えます。
例えば、体を冷やす陰性の食材(きゅうり、トマトなど)と、体を温める陽性の食材(根菜類、味噌など)のバランスを意識します。

避けるべき食品としては、加工食品や肉類、精製砂糖などがあげられます。

この食事法は、自然との調和を重視し食品全体を丸ごと、体の内側から健康を保つことを目的としています。

一見すると「ヘルシーで痩せやすい」食事法に思えますが、ここにいくつかの問題が潜んでいます。

痩せるつもりが太る原因

マクロビ食は主に玄米や全粒穀物がエネルギー源となります。
しかし、これらは炭水化物が非常に多く、タンパク質や脂質が不足しがちです。

炭水化物の摂取量が多いと糖質が多くなり太りやすくなるだけでなく、血糖値が急上昇・急下降しやすく、食欲をコントロールするのが難しくなります。

特に、運動量が少ない生活を送っている場合、摂取した炭水化物がエネルギーとして使われず、脂肪として蓄積されてしまうリスクがあります。

「健康的な食事をしているのに痩せない」というジレンマは、ここに原因があることが多いのです。

栄養バランスの偏りが引き起こす問題

マクロビでは肉食を避けるため、脂質やタンパク質が不足しやすくなります。
この栄養バランスの偏りが、肌や髪や筋肉だけでなくメンタルにまで影響を及ぼすことがあります。

• 肌や髪のかさつき

脂質不足は、肌の潤いや髪のツヤを保つために必要な栄養素を欠いてしまう原因になります。
また、動物性食品に含まれる必須脂肪酸が不足すると、ホルモンバランスが乱れやすくなります。

それだけでなく、脂質の不足は口臭の原因にもなり悩みの原因にもなっています。

• 筋力の低下

大豆などの豆類や穀類からもたんぱく質を摂ることができるけど、たんぱく質の含有量が少ないので、植物性タンパク質がメインになるマクロビの食事ではタンパク質が十分に摂れなくなり筋肉量が減ってしまう傾向があります。

たんぱく質は体のあらゆる細胞を作る材料にもなるための、生命の維持に最優先に使われてしまい筋肉に充分なタンパク質が届かないため、筋力の低下が起こり代謝や運動の効率が低下してしまいます。

• メンタルの不調

タンパク質が不足すると、脳内でセロトニンやドーパミンといった「幸せホルモン」の材料が足りなくなり、気分の落ち込みや不安感につながる可能性があります。
ダイエットをしているのに気持ちが晴れず、挫折してしまう原因にもなり得ます。


効率的に痩せるために必要なこと

効率よく健康的に痩せるためには、「バランスよく食べること」が最も大切です。

特定の食品を極端に避けたり、偏った食事法を続けると、一時的に体重が減ることはあっても、健康を損なうリスクが高まります。

マクロビも熱心にやる人ほど偏った食事内容になっている傾向があり、体重を減らすことができても、シワが増えたり、げっそりやつれたり、萎んだように痩せてハリがなくなり老けて見える人もいます。

体重が減っても老けて見えたり不健康に見えるのは本末転倒だと言えますね。

次にマクロビで特に気をつけたい栄養素について説明します。

• 炭水化物

主に主食から食べているのが炭水化物です。
マクロビがすすめる玄米や全粒穀物は良い炭水化物ですが、自分の体の状態や生活にあった量を食べることが必要です。
多くの場合炭水化物を食べ過ぎていて、痩せないだけでなく太りやすくなっています。

• タンパク質

マクロビで不足する栄養素であるたんぱく質は、動物性の食品で効率よく摂ることができます。
ダイエット成功のために、大豆製品以外に魚・鶏肉などの良質なタンパク質を積極的に取り入れることで、代謝や筋肉量を維持するようにしましょう。

• 脂質

脂質は美肌やホルモンバランスの維持に欠かせません。
オリーブオイルやナッツ、アボカドなどの良質な脂質を食べる人は多いのですが、充分な脂質を摂ることができていません。
脂の乗ったイワシや秋刀魚、ブリやマグロやサーモンなど、良質の脂質を多く含む魚介を食べることを意識することが大切です。

マクロビでバランスを整える方法


マクロビの考え方を完全に否定するわけではありません。玄米や野菜中心の食事は健康的な要素も多いため、それをベースにしつつ、動物性食品や良質なたんぱく質や脂質を適度に取り入れることが重要です。

例えば、以下のようなメニューを試してみてください:
• 朝食:玄米+卵スープ+焼き魚+納豆
• 昼食:全粒粉パスタ+チキンサラダ
• 夕食:刺身+野菜グリル+海藻サラダ+豆腐の味噌汁

マクロビの考え方を取り入れながら、毎食たんぱく質が摂れることを意識することで体調を崩さずにキレイに痩せることができます。

まとめ

マクロビダイエットは健康的に見える一方で、炭水化物の過剰摂取や栄養の偏りといったリスクがあります。痩せるつもりが逆に太る原因にもなりかねません。

マクロビでダイエットを成功させたいなら、栄養のことを知ってうまく取り入れましょう。

適量をバランスよく食べることが、健康的に美しく痩せる近道です。この記事を参考に、あなたに合ったダイエット方法を見つけてください!

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