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1年間1件も契約できなかったダメ営業マンと日本一の営業マンの違い

この時期、4月になると毎年、思い出すことがあります。
19歳のとき、東京の世田谷区烏山で新聞配達と新聞の勧誘をやりました。

新聞の勧誘とは飛び込み営業で、
新聞の定期購読(3ヶ月以上)を獲得する仕事です。

見ず知らずのお宅に行き、新規開拓をするわけですが・・・
当時、新聞の購読料がいくらだったのか忘れましたが、
月2000円程度だったのでしょうか。

なっ、なっ、なんと!
1年間1件も契約が取れないという
不名誉な記録を樹立(?)しました。

ここまでダメダメ営業マンはなかなかいません・・・
これが私の営業の原点です。
人によっては「もう絶対に営業なんてやらない!」と感じても
不思議ではありません。
しかし私は、もっともっと営業のことを知って、
営業を極めたいと思いました。

そこで思い出したのが「日本一の新聞勧誘青年の話」です。

はじめてこの話を読んだ時、脳天に稲妻が走り、
興奮して眠れなくなりました。
そんなに強烈な話なのか!と思われたでしょうが、実は大変地味な話です。
あまりに地味で、誰も気づかないことから興奮して眠れなくなったのです。

もう10年以上前に、ネットに掲載されていたものですが、
今では記事も完全に削除されて読むことができません。
どのサイトに掲載されていて、誰の記事なのかも不明です。

私はこの記事をすべての営業マンに伝えたいと思っています。

内容は、営業の本質とは何か?を考えさせられるものです。
それでは、じっくりとお読みください。


役員「社長、そろそろ優秀販売員の表彰式の時間です」
社長「分かった」

社用車であるクラウンの後部座席に普段通り乗り込み会場の控室に着くと、
その年に最も新聞の勧誘に成功した販売員10人が集められていた。
(あの、いかにも自信ありげな若者が一番だな・・・)
私はそう思いながら、そばにいた役員にこう聞いた。

社長「君、今年の1番は彼だろう?彼の落ち着きぶりを見たら分かる。
   それに引き換え彼は本当に優秀な販売員なのか?身体も小さいし、
   酷く緊張しているように見える。」
役員「社長、実はあの身体の小さい彼が本年度の一番です。
   それもダントツの」
社長「何?本当かね?一体彼はどんな男なのかね?」
役員「はい、彼がいる販売所の所長が一番、この事をに驚いており、
   所長は彼が何をしてトップになったのか聞いたそうです。すると」
社長「すると?」
役員「彼自身の口からは、彼がトップになる理由らしきものは
   見当たらなかったそうです」
社長「一体どういうことなんだ?私が直接彼に聞いてみよう」

彼に直接話を聞いてみたが、
彼がトップになった理由は私でも見つけられなかった。
一目見た印象の通り、身体の小さな、特に何か光るものが
あるわけではない、いわゆる平凡な青年だった。

そんな彼がなぜ日本一の販売員の座を手に入れたのか?
私はとうとうその理由が気になって仕方がなくなり、
彼が在籍する販売所の所長に電話を入れた。

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