使える不動産英単語 #12 ー「L」は「先取特権」 L for “ Lien ”
楽しい不動産英単語のVol.1~Vol.26で、ざっと不動産英単語と、その背景となる状況を見てきました。
ここでは、グルメ英単語のシリーズと同じく、「使える不動産英単語」シリーズとしてA~Zを見ていきます。毎週木曜日にアップ予定です。よろしくお願いします。
それでは、「L」
Bill : If I default my payment, what will happen?
Agent : The bank who holds the mortgage has the first lien on the property.
Bill : That’s fair enough.
ビル:もし支払いが滞ったらどうなりますか?
不動産屋:融資銀行がこの物件の第一先取特権を持つことになります。
ビル:まあそうだよね。
ということで、
L for Lien
先取特権
にしてみました。
Lien には日本語の留置権に当たる意味もあります。
留置権だと弁済の優先順位が高いという意味は入っていませんので、
不動産ローンの場合の Lien は、
先取り特権という訳で良いと思います。
はっきりするためには、
the first lien / legal lien などと言います。
上の会話に出てくる、
デフォルトdefaultにはいろいろな意味があります。
最近では
コンピューターの設定を既定値にする、
という意味のデフォルトが
一番使われるのではないかと思います。
他には、債務不履行・怠慢・欠席・棄権
などの意味もありますので、
支払いのデフォルトとは 滞納する/支払いが滞るの意味となります。
ここではbankrate.com に書かれているMortgage Lien を参照してみます。
上記の文で、recoup とは、取り戻す、埋め合わす、などの意味です。
Lien 先取特権を詳しく見ていくと、
voluntary lien 任意の先取特権 と
involuntary lien 非自発的先取特権(つまり差し押さえの状況)
に分かれます。
住宅ローンの先取特権はボランタリーで、
信用格付け credit rating にも関係ありませんが、
これが、支払いが滞った後、
法廷から支払命令が出たあとはインボランタリーとなり、
ここですぐに未払いの清算 payoff ができないと、
当然、その人の信用格付けにも影響してきます。
支払いができなくなったら、
なんてあまり考えたくありませんが、
知っておく必要はあります。
でも、
実際にそうならないと真剣には考えられないですね。