今あるものを最大限に活かす その2.5 未来のためにできること 当たり前過ぎて意識しなくなっていること

 常に最先端に身を置くというのが私の信条です。

 だからこそ今あるものを最大限に活かすということを常に意識しています。新しいものに貪欲であるからこそ、新しいものを喰い散らかさないという感じでしょうか。
 それは父母を見てきたからか…

 私の自宅の今あるものを最大限に活かすという意味での昭和モダンの住宅のアップデートの歴史をご紹介したいと思います。

経緯
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 建設会社の技術系役員だった祖父の手により、製図はT定規と三角定規、構造計算は計算尺を駆使して設計され、祖父立会のもと建設された昭和モダンの家が対象です。

その辺りはこちらをご覧になって下さい。

 その2.1は上述の建物自体のアップデートについて。
総二階化し駐車場と玄関周りを拡張しました。

 その2.2は、建物の設備のアップデートのお話しです。
特に戸、窓のアップデートと静粛性向上についてした。

 その2.31は、水回りの設備のアップデートのお話しです。 先ずはキッチンから。

 その2.32は、水回りの設備のアップデートのお話しの続編。お風呂場(含脱衣所、洗面所、洗濯機置場)のアップデート。


 その2.33は、水回りの設備のアップデートのお話しの続々編です。トイレのアップデート。

 その2.41は、空調の設備のアップデートのお話しでした。
見直されている扇風機のアップデート。

 その2.42は、空調の設備のアップデートの続編です。

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 今回は、通信·放送設備のアップデートのお話です。

 通信と放送と区別していた時代の人生が長いので、通信と放送を同じ土俵でお話することには、若干違和感が残って居ますが(笑)

 昭和40年代初め、新築時の通信設備はアナログの電話回線でダイヤル式の黒電話からのスタートでした。アナログ回線は、双方向の音声通話の信号と電話機が動作する為の電力供給をしています。電圧は高くて48V(42~53V 直流)。詰まり電話回線だけで全てが完結する優れものでした。ですから例えば停電していても黒電話は使えました。電源不要なんて今では考えられませんが…
 その意味では今では考えられませんが、国内でも距離によって電話料金が高くなるような料金体系でした。新入社員の研修時に1ヶ月だけ会社の寮に入ったのですが、地方に彼女のいる同僚が公衆電話の料金投入口の横に十円玉を積んで彼女に電話している姿がとても印象に残っています。
 2024年にはこのアナログ電話回線は廃止される様です。

 その後ファクシミリが発売されると単体のファクシミリを導入することに。独立に2回線を用意するお作法も有りましたが、そこまではせず1回線を分岐して2つに分けて使うという簡易な方法での利用でした。
 
 一方放送は、白黒テレビ用のアンテナからの信号をインピーダンス300Ωの平行フィーダーで室内のテレビに繋げるというところからのスタートでした。

 その後白黒テレビからカラーテレビへのテレビのアップデートと同時にカラーテレビ用のアンテナに交換しました。その後応接間、2階の親の寝室とカラーテレビを視聴できる部屋が増える毎に分配器を更新して配線を増やしました。画質に拘(こだわ)りが有ったので利得の高いカラーアンテナを初めから設置していたので、テレビの進歩で受信感度が向上したこととの相乗効果で、ブースターは不要でした。

 子供部屋の増築に合わせて、カラーテレビ用のアンテナも更に利得の高いものに交換し、減衰率の低い太めの同軸ケーブル(75Ω)で各部屋まで配信し、そこでインピーダンス変換して300Ωの平行フィーダー線用の端子を壁に設けました。そこからは平行フィーダでテレビまで繋ぐという感じです。当時のテレビは、同軸ケーブル用の端子が付いていませんでした。

 その後私がオーディオが趣味となり、FMエアチェックをするようになりました。

 そこで7素子のFMアンテナを自分で立てて同軸ケーブルで自分の部屋に配線し高音質で放送を楽しむ様になりました。

 ここで1つの完成形となったのです。しかし近所に大型の商業施設が建設されることになり、我が家はその電波障害地域になりました。実際は障害地域の1番端で実質的な障害は無くそのままアンテナは使えたのですが。その電波障害地域には無料で地元のケーブルテレビの回線が用意され、地上波の視聴は無料ということでした。米国駐在でケーブルテレビの便利さを知っていましたので、取り敢えず無料の範囲内からスタートしました。
 その後矢張りケーブルテレビの番組も視聴したいということでケーブルテレビを契約し、高速インターネット回線もケーブルテレビの契約のオプションとして割安だったので契約しました。
 この時点でケーブルテレビ回線による通信と放送の融合が一気に進みました。

 ところがこのケーブルテレビは同軸ケーブルでの配信で実質的な通信速度が確保し難いという問題が…

 そのタイミングで光ファイバーによるインターネット回線がNTTさんから提供されることになり、即契約しました。同時にひかりTVと呼ばれる映像配信サービスも契約することに…

 その結果としてNTTさんの映像配信サービスとケーブルテレビの映像配信サービスが重複することになりました。この状態の解消ソリューションとして、NTTさん(ドコモ光)のテレビ回線配信サービスが始まったタイミングで思い切ってケーブルテレビの契約を更新しました。無料の電波障害の契約だけ権利確保という意味で残すことにしました。

 一方でNTTさんの映像配信サービスを最大限活用し、2階の3部屋と1階のリビングと応接間に同軸ケーブルでのテレビ配信用の配線を新設しました。信号品質確保を目的に部屋の壁に端子を用意することはせず、各部屋に数メートルの余裕を持たせて同軸ケーブルを配置しました。

 流石光ファイバー。


 これで昭和の住宅の駆体にも拘らずアナログ電話回線と白黒テレビ受信設備から映像も通信も今普通に手に入る環境としては最高の状態にアップデート完了ということになりました。
 
 しかし…コロナ禍で巣ごもり需要での高速回線の利用が増えて、最近は通信の実効速度がかなり落ちています。

 これは今後の課題といったところでしょうか。

 今の1G光回線を10Gにするという方向ですかねぇ…

 
 昭和40年から始ったあるものを最大限に活かすというプロジェクト、今で言いうリフォームの嵐の話は、まだまだ続きます。

つづく





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