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着物を着ること
日曜、久しぶりに着物を着た。
昨年娘が成人式を迎える時、母親の私も着物を着せてもらった機会に、
自分でも着ることができたらと思い、着付けを習った。
ちょっとしたお出かけの際に、着物を着ようかなと思っても着る機会(覚悟)
がなく、以下の記事以来、着ずじまい。
着物を着ることへのハードル
・着ようと思うと1時間くらいかかってしまう。
・けっこう暑い(夏の絽、紗、見た目は涼しいが本人はそうでもない)。
・歩幅が狭くなり、草履で歩くのがゆっくりになり、同行者に迷惑をかけそう。
・長時間歩いたり、移動すると気崩れそう。
こんな理由で、着物から遠ざかっていたが、このままではせっかく覚えた着方
を忘れてしまうと危惧し、そろそろ涼しくなってきたし、着物の達人Mさんと
お茶することに決めた。
Mさんは、着付け教室の先生が開催したクリスマスパーティーで知り合った方。
着物についていろいろ伝授してくれ、ご自身が身につけなくなった着物や帯、
小物もくださった。
本当にありがたい。
家を出るのが13:30、12:00前から着物を着はじめた。
Mさんからいただいた、明るいくすみグリーンに、オレンジの模様の入った、
レトロな雰囲気の紬の着物だ。
Mさんはいろいろな知り合いに、着物を分けて
回っている。終活の一環だそうだ。
Mさんのセンスで、その人に似合いそうな着物をチョイスしているそうで、
このグリーンの紬は確かに私に似合っていると思う。
着物を着て、名古屋帯を巻く。一重太鼓のバランスがうまくいかず、2回やり直す。帯揚げの結び方を忘れてしまっていて、YouTubeをみて復習。
綺麗にできた、うれしい。
そんなこんなで、あっという間に13:00過ぎ。草履はどこにあったかなと探し、
出発の時間。お昼ご飯を食べ損ねた。
車に乗り込む時、着物が崩れないように、また帯の背中のお太鼓を崩さぬように、お尻からそうっと乗り込み、シートの背もたれを少し倒す。
着物を着ていると所作のひとつひとつに慎重になるのだった。
運転する間も、いつになく姿勢がいい。帯で胴体をしっかり巻いているので、
骨盤が前傾せざるを得ない。
20分ほどで、喫茶店に到着。
Mさんと再会。
彼女は、模様の入った黒の単衣(ひとえ)の着物に、荒い織の質感が
いい感じの名古屋帯を締め、自作のビーズ製の帯留でまとめていた。
昼ごはん抜きになってしまった私は、ランチセットを注文。
このお店、たくさんの種類の珈琲、紅茶に和名がついていて、どれにしようか迷ってしまう。一杯めは紅茶の「像長」、二杯めは珈琲の「白虎」を注文。
紅茶は香りがよく、珈琲はコクがあって苦味が程よく、まろやかだった。
こちらのお店、県外からのファンもいるらしい。
中庭に面した居心地のいいテーブル、本格的な珈琲や紅茶、
リーズナブルなお値段で、なるほどと思った。
Mさんに「きれいに着れている」と褒めてもらう。YouTubeをみてがんばった
かいがあった。
お店の前で記念撮影してからお別れ。
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着物と合う店構え
Mさん、袋帯と名古屋帯を一つずつと、ちりめんでできたお花の帯留をくださった。
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フォーマルにも使えそう
袋帯はまだ締められないのだが、練習せねば。
・・・
翌朝、なんだか体調がいい。朝の顔のむくみがない。
もしかすると、着物を着てしばらく過ごしたせいか。
着物にはいろいろなメリットがありそうだ。
・姿勢が良くなる。
・所作がゆっくりきれいになる。
・日本人に似合う。
→ステキに見える。
・からだが整う(かも)。
・日本の伝統文化の一つを体感しつつ学べる。
面倒なところもあるが、今後も着る機会を作ろうと思うのだった。
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シワのないように丁寧に畳んで仕舞う。