lily

なんか色々書いたり撮ったり。

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最近の記事

『ヒキトリノQ』を自費出版しました

ご無沙汰しております。 lilyこと藤原です。 表題の通りですが、このたび拙著を文芸社さんのご協力のもと、出版いたしました。 ■自費出版って……それ大丈夫? 「自費出版する」と周囲に伝えたところ「作家を食い物にする商売」というイメージからか、あまりにも心配する声が多かったので、最初に申し上げます。 どこからも出版のお誘いはいただいておりません(笑) 自主的に自費出版を思いついて数社へ連絡し、全社見積もりを取ったうえで最終的に文芸社さんへお任せすることとなりました。 ち

    • 夜の美術館

       こんにちは。  一名様ですか。  ただいまチケットをご用意しますので、少々お待ちください———  それにしても今日はたいへんよいお天気ですね。  昔は雨の中に美術館へ出かけていくのが風流なものだと思い込んでいたんですが、夜を失ってからは、こう、おてんとさまが幅をきかせている時のほうが似つかわしいと思うようになりました———  はい、こちらのチケットとパンフレットをお持ちになって。  どうぞゆっくりとご鑑賞ください。  五つの扉、どちらからでもお入りいただけます。 一.森

      • 蒼と灰

        10代の頃私は、蒼く尖っていて、強かった。 努力して手に入れられないものなどないと思っていたし、じっさいほとんど違いなかった。 まともな恋をしたことはなく、男の人は何でも言うことを聞いてくれるものだと信じていた。 多くの女子からは、たぶん好かれていた。 たぶん、というのは、休み時間ごとに自分の机の周りに群がる人たちをみて少なくとも当時はそう思っていたから。 けれど、ずいぶん後になって「同じ制服を着ているのにあなただけがまぶしく見えた」と親しい友人が言っていたから、ひょ

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          【写真】小笠原一人旅

        『ヒキトリノQ』を自費出版しました

          小笠原一人旅【旅行記:5日目(最終日)/後編】

          ⭐︎1日目から読む →前編はこちら 【5日目 後編: 内地へ】① 乗船 いよいよ終わりのときが近づく。 船は15時発で宿から港への送迎は14時前。 でもまずは12時半までに原付を返さなければならない。 12時25分、ギリギリすべりこみセーフでなんとか小笠原観光に到着する。 少なくとも私の滞在中には、島のガソリンスタンドは営業していなかったため、おなじみ古田新太が給油口の蓋を開けて中をのぞき込む。 「えっ!すごい減ってる……」 驚愕の表情。 ここまで3日間乗り倒

          小笠原一人旅【旅行記:5日目(最終日)/後編】

          小笠原一人旅【旅行記:5日目(最終日)/前編】

          ⭐︎1日目から読む →前回のお話はこちら 7月9日 日曜日 父島最終日 【5日目 前編: きっと世界の終わりもこんな風に味気ない感じなんだろうな】①  朝日と夕日 3時30分、今日もアップルウォッチのアラームが鳴る。 人生、二度あることは三度あるという。 毎回これを読んでくださっている変人のあなた方におかれましては「どうせまた起きないんだろ」と呆れていらっしゃるかもしれない。 しかし昨日は22時に寝たので余裕の目覚め。 天気予報も晴れだし、ここで起きない手はない。

          小笠原一人旅【旅行記:5日目(最終日)/前編】

          小笠原一人旅【旅行記:4日目/後編】

          ⭐︎1日目から読む →前編はこちら 7月8日 土曜日 【4日目 後編: 夜の片隅で】 ① 夏の夕日 宿に戻ると16時半。 シャワーを浴びて、夕日の時間までポメラで旅行記を書く。 この旅ではほんと色んな場所で書いてるけれど、昼間に海を眺めながら書いていることが圧倒的に多い。 あんなに素敵な景色を見ながらこんな映えない文章を書けるのも、ある意味才能だと思う。 今日は晴れているから、夕日で有名なウェザーステーションは昨日よりも人が多そうだ。 一眼を肩からかけ、少し早めの17

          小笠原一人旅【旅行記:4日目/後編】

          小笠原一人旅【旅行記:4日目/前編】

          ⭐︎1日目から読む  →3日目はこちら 7月8日 土曜日 【4日目 前編: 海が好き】①   知らない間に三途の川、渡る 7月8日 土曜日  午前3時30分、アラームが鳴る。 目を開ける。 ……知らない天井だ。 いったん目を閉じる。 うん、民宿やな。 今日の予報は晴れ。 だが起きられず。 無念。 二度寝も2日目ともなると、自分自身の不甲斐なさにも慣れているので、特に言い訳することもない。 しかも、わざわざ一度起き上がってベッド下で充電中のアップルウォッチ

          小笠原一人旅【旅行記:4日目/前編】

          小笠原一人旅【旅行記:3日目】

          7月7日 金曜日 七夕2日目後編はこちら 【3日目 前編: イルカと泳ぎたいの巻】① 南島 午前3時30分、アラームが鳴る。 日の出観測のために昨日の私が設定したのだった。 自分で設定したのに、アラームが鳴って時計見たら早い時間だったとき、なんかちょっとイラッとする。 そういうことってないですか? とにかく今朝の私はご機嫌ななめで、 「いや、今日の天候くもりって言ってたやん。どうせ朝日なんか拝めるわけないのによ」 「てか今日、9時集合で一日ツアー予約してるやん?

          小笠原一人旅【旅行記:3日目】

          小笠原一人旅【旅行記:2日目/後編】

          【2日目 後編: 海へ】前編はこちら ① 宮之浜と製氷海岸 いよいよ海へ繰り出す。 水着に着替え、自前のシュノーケルセットを原付に積んで、まずは宮之浜へ。 街から原付で5分くらいの場所にあって、非常にアクセスの良い海岸だ。 ちなみに一部の方の夢を壊してしまったら申し訳ありませぬが、一人シュノーケル時の私の水着姿、だっせえです。 日焼け予防と目立つこと(海難事故防止)が優先なので、上は鮮やかな水色のラッシュガード、下はロングパンツ型水着。 しかも、潜る時に首元焼けたくな

          小笠原一人旅【旅行記:2日目/後編】

          小笠原一人旅【旅行記:2日目/前編】

          【2日目 前編:  父島へ】※1日目はこちら 7月6日 木曜日 ① 上陸 朝4時。 スマホのアラームが鳴った。 電波が届かなくてもしっかり目覚まし時計として働いてくれることに感謝。 もう君がいないと朝も起きられない。 今日の日の出は4時41分。 (ずぼらのくせに日の出と日の入り時刻だけは抜け目なくチェックしている) なのになんでそんな早くに目覚まし? と思われるかもしれない。 実は、日の出時刻というのは「太陽が水平線から顔を出し始める時刻」だけれども、空はその大分前

          小笠原一人旅【旅行記:2日目/前編】

          小笠原一人旅【旅行記:1日目】

          【1日目:おがさわら丸】 ① 乗船 「お待たせしました、500番台の客室のお客様~ご搭乗ください~」 7月5日 10時15分 竹芝旅客ターミナルに到着。 最終受付けは10時40分だからと余裕でいたものの、すでに乗船は始まっていた。 8番の一番窓口の一番右端のカウンターで予約の画面を見せる。 ここから私の旅は始まるのだ! 「あ、これ本当は印刷して持ってきていただかないといけないんですよ。  でももう時間がないから・・・・・・ちょっと待っててくださいね」 あ

          小笠原一人旅【旅行記:1日目】

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          文京あじさいまつりの記録

          文京あじさいまつりの記録

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          「サヨナラの意味」の歌詞解釈/乃木坂46

          昔からアイドルというものにはまったく興味関心のない私ですが、大好きな二曲があります。 それは『シンクロニシティ』と『サヨナラの意味』です。 今回はそのうち『サヨナラの意味』を紐解こうと思います。 この曲は、一行ずつ丁寧に歌詞を追っていくよりも、全体的にまるっと解釈したほうが伝わりやすいと思います。 ですので、まずはざっと歌詞を通して読んでいただけると嬉しいです。 *全歌詞はこちら ・・・どうでしょう。非常に物語的だと思いませんか。 というのも時間の流れがはっきりと描かれ

          「サヨナラの意味」の歌詞解釈/乃木坂46

          ギルドの歌詞解釈 /BUMP OF CHICKEN

          全歌詞はこちら BUMPは、最近の曲も素晴らしいのですが、私はやっぱり初期のまだ若くて尖っていたころの楽曲たちが大好きです。 その中でも特別な光を放つこの曲【ギルド】を今回はご紹介したいと思います。 1.Aメロ〜イントロもそこそこに始まったこの出だしで、心をわしづかみにされました。 この曲に出会った当時思春期真っ只中だった私には、人間存在を問うようなフレーズが深く胸に突き刺さったのです。 なにしろそれまで「歌といえば恋愛もの」というイメージだったのですから、なんだこの曲は?

          ギルドの歌詞解釈 /BUMP OF CHICKEN

          「若者のすべて」の歌詞解釈 /フジファブリック

          全歌詞はこちら 今日は、しっかり歌詞解説をするというよりも妄想を多分に加えながら私なりに歌詞世界を紐解いていこうと思います。 今回は、亡きボーカルの志村さんが作詞作曲した、フジファブリックの代表曲【若者のすべて】がテーマです。 Mr.Childrenの桜井和寿さんが率いるBank Bandというバンドでもカバーされています。 フジファブは、妄想欲やメランコリックな胸のざわめきを誘うようなユニークな歌詞が特徴的なのですが、今回取り上げた「若者のすべて」はいったいどのような世

          「若者のすべて」の歌詞解釈 /フジファブリック