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恋と愛に関する独白

正直、あの人との距離の測り方が分からなくなっていて、離れていても近くにいても、あの人は僕の一部で。

だってあの人がいなければ、あの人との日々がなければ、いま自分はこんなに人を信じることができていないと思うから。あの人のおかげで、いまの自分があると、本当に思うから。

感謝しかなくて、でもその感謝を伝えることすら、はばかられるような距離を自分が作ってしまっていて、ごめんねとありがとうをあの人にとめどなく伝えたくなる日々をひたすらに我慢して、「解決すべき課題」なんていう浅ましい幻覚を自分に与えて日々をやり過ごして。

今日やっと「去年は困らせてごめんね」と伝えられて、それだけでも自分は嬉しくて。あなたは「そんなこと気にしなくていいのに!」と笑ってくれて、その笑う顔があまりに綺麗で、またその笑顔を見られたことが嬉しくて、でもそれを見られる日々はもう来るか分からない現実が虚しくて。

これが愛なのか依存なのか、その逡巡を繰り返し、たどり着くのはいつも、自分の異常さで。しつこくて、粘着質で、もう2年もまともに会えていない人に執着していて。

ただ、あの人が幸せで笑顔の多い生活を送ってくれたらいい、と思うのだけれど、でもそれだけで満足できるほど、寛大にどうしてもなれないのです。その笑顔の向く先が自分であって欲しくて、その笑顔の理由が自分であって欲しくて。

もう、こんなにも大切に想う人のことを大切にできなかった自分に、人を好く資格も好かれる資格もないと思うのです。でも諦められない気持ちがどこまでも自分の心を締め付ける。

あなたのことが好きな自分が好きだった。あなたが好きでいてくれることでやっと自分に自信を持てた。

「ご飯とか誘ってもいい?」ってきいたら、「いいよ、笑 いこういこう」って言ってくれた、あなたのその無邪気な優しさが、自分には何ものにも変え難く美しく思えるのです。

この胸に空いた穴がいま
あなたを確かめるただ一つの証明
それでも僕は虚しくて
心が千切れそうだ どうしようもないまま
『ドーナツホール』米津玄師

最後までありがとうございました。ゆるく生きていきましょう。