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常に目的が達成され続ける永久機関なんだ、散歩って。

ヘルタースケルターを読んだら気分が沈んだ。暗い話を摂取したくなる時もあるけれど、それで暗澹たる気分になることも少なくない。思いのほか自分は敏感で、触れたものに気持ちを容易に持っていかれることがある。こういうときは、馬鹿な話に触れるんだ。銀魂、べるぜバブ、その他ギャグ。笑える話が大切。

なにをするのも面倒くさい。本当は、外に出たほうがいいんだろうけど、そういう気持ちになれない。歩けばいいんだろうな。歩くか。歩いて本屋さんまで行ってみようか。なにも変わらなくてもいい。散歩はどこかに行くのが目的なんじゃなくて、歩くことそのものが目的なんだ。常に目的が達成され続ける永久機関なんだ、散歩って。

窪美澄さんの新刊が読みたい。自分が欲している話だと思う。買いに行きたいな。昨日は西加奈子さんの「舞台」を読んだ。容姿や金銭的に恵まれている男の話、ニューヨークで置き引きにあったけど自意識過剰を拗らせていて助けを求められず、一人で悶々と過ごす話。途中、「どうやったらとことんまで惨めな自分になれるか」を考えている主人公がリアルだと思ったし、共感した。

一昨日は、彩瀬まるさんの「朝が来るまでそばにいる」を読んだ。文章が好きだと思う。美しい文章。たくさん積読してるから、読んでいきたい。

さてどこかに行こう。電車に揺られよう。僕は意外とどこにだっていける。思うよりも世界は広くて狭い。手の届く範囲に、自分の想像していなかったものが転がっていたりする。大丈夫。何かがある。何もないってことはない。

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蜜
最後までありがとうございました。ゆるく生きていきましょう。