見出し画像

苦しさの中でしか得られないものがあるとして。

悩みがあると書店や図書館に毎日数時間入り浸る頭でっかちの権化みたいな私ですが、人間、経験しないと得られない何かもあると思ってもいます。

特に苦しさの中にいるときは、ギリギリの状況に直面した生存本能が働いて、感覚が鋭敏になるし、脳が勝手に多くの学びを得ようとしてくれる。

常時では目を逸らしてしまうものからも、目を背けることができなくなる。これまでは見ようとしなかった現実にも、死に物狂いの興味関心を抱くしかなくなる。だから、挫折や絶望の中でしか身につけられないものが確実にある。

それなら、苦しみに直面してしまっている以上、学べるもんは学んどかないと勿体無い。なかなか自分から苦しさや絶望に突入できるもんではない。

それにそもそも、不安や苦しさも、不安が不安を呼んでしまうバグを回避しさえすれば、身の危険を回避できるようになって、生物の生存確率が上がるっていう有用な機能があるから存在するわけで。

今この状況で触れる知識や言葉が、一生を作る気もする。なるべくいろんな言葉に触れていたい。今後の生存確率を上げる良い機会。 

わずかな知識でも
慰めになるから
捜し求め歩いては
また口つぐむだろう

セプテンバー サカナクション

とはいえ、努めてこの経験を美談にするつもりは毛頭ない。苦しいもんは苦しい。避けられるなら一生避けていたい。布団に潜り込んで寝てたい。こたつで一生みかん食べてたい。身勝手自由奔放にけらけら笑ってたい。でも。

でもそれなりの才能で
俺は俺を救ってやろう
苦悩のわりに実りのない
この感性を愛している

二束三文 さよならポエジー

不安や苦しみも知的好奇心の対象にしてしまいたい。不安を使いこなしたる。覚悟しとけマジで。みたいなバイブス(でいたい)

最後までありがとうございました。ゆるく生きていきましょう。