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【体験談】くたくたなのに寝れない…極度の不眠を克服するまで

(夜になるのが怖い…)
(今日も眠れなかったらどうしよう…)

へとへとになって仕事から帰ってきても、待っているのは不安と恐怖。

毎日2~3日で1時間寝れるかどうか。
ひどいときには、7日間で一睡もできな いこともありました。

そんな極度の不眠に、私は 2 年以上耐えてきました。

もともと明るくて楽観的な性格だった私が、
まさかこんなことになるなんて。

眠れなくなったのは、Mと付き合い始めてから。
付き合い始めて、2週間ほどで不眠の症状が現れました。

でも、いったい何で不眠になってしまったのか。
当時の私にはその原因が分からず、長い間不眠に苦しみました。


「歩けなくなるまで運動してみたら?」

「寝酒でも飲んだら寝れるんじゃない?」

周りに相談しても、そんなことを言われるだけで、
誰にもこの辛さを分かってくれない。

アロマ、音楽、枕、体温調整、食事など、
快眠効果があると聞けば、あらゆる ことを試しましたが、
結果は虚しくなるだけ…

何とかして寝ようとすればするほど、
焦りと寝れない苛立ちがこみあげました。

(どうして眠れないんだろう…)

(今までどうやって寝ていたんだっけ…)

3か月が経ち、
自力では、どうすることもできなくなった私は、
とうとう精神科 を受診することにしました。

「先生、私どうして眠れないのか分からないんです。辛いんです…」

思わず泣いてしまった私に、医者は優しくなだめながら、
薬を飲む必要があること
仕事を休んで治療に専念する必要があることを
説明してくれました。

私はその当時、休日に職場に行くぐらい仕事が大好きでした。
職場に行け なくなることは、逆にストレスに感じました。

(早く仕事に復帰したい…)

そう思いながら、1カ月で治す計画を立て服薬を開始しました。

しかし、はじめは効いていた薬は徐々に効かなくなっていき、
薬の種類や量が増えていきました。

(この薬でも眠れなかったらどうしよう…)

次第に薬を飲むことにも、不安を感じるようになっていきました。

気が付くと、そんな状態から
半年が経っていました。

「寝れなくても人って死なないんだなぁ」
そんなことをつぶやきながら、私は毎晩泣きました。

毎晩毎晩辛くて悲しくて、涙が止まりませんでした。

一日中動悸がしていて、常に脈波120くらいありました。

(こんなにからだは疲れ切っているのに、どうして寝れないんだろう。)
(これはいつ治るんだ?)
(もしかして、治らないんじゃないか・・・)

常に、息切れ、疲労感、頭痛、などの不調を抱えていて、
楽しい時間など一つありませんでした。

憔悴しきって、抜け殻のようになった私は、
(私なんて、何もできない価値のない人間なんだ…)
と、自分を否定し、自傷行為ま で起こすようになっていきました。


「お前は精神的に弱いんだ」

Mは、ボロボロになった私に容赦のない言葉で𠮟りつけました。

知的で仕事ができる彼を私は尊敬していました。
しかし、彼は、付き合いはじめから私に対して不満があったようで、
私のあらゆることを 矯正しようとする人でした。

音楽の趣味、服装、髪型、料理、食べ方、しゃべり方、歩き方…
へまをすると「俺に恥をかかせるな」と見下し、
食べるもの、行く場所、時間、などすべて彼が決めて、私はそれに合わせるだけでした。

ボロボロになった私は、
会うたびに限界を感じ、別れを切り出すのですが、
すると、「俺も頑張って付き合ってきた。今まで頑張ったことを無駄にする気か?」

そう言われると、申し訳ない気持ちになり、思い留まる。
そして、保留という形で無意味な付き合いが続きました。
(今なら自分でも突っ込みたくなりますが)

「私が変われば上手くいくのに、
彼も喜んでくれるのに、
そんなこともでき ないなんで私って駄目な奴だな」そう思いました。

そして「不眠症が治れば、きっと上手くいく」と思い込んでいた彼は、弱 った私をたびたびキツイ言葉を浴びせて奮い立たせるのでした。


とうとう、大好きだった仕事を退職することになってしまいました。

仕事もお金もやることも、何にもない。
あるのは不安に駆られている、長い時間だけでした。

寝ていないからだは、異常に重く感じられ、
からだを動かせるのは午前中が精いっぱい。午後はひたすらからだを休めていないといけない状態でした。

ある日、 私は長い不安だらけの時間をどうやり過ごすか考え ました。

そして、せめて本くらい読めるかも。
そう思い、少しでも安い本を探 そうと古本屋に出かけました。

そこで、一冊の本に出会いました。

「幸せを引き寄せる法則」

今までの私なら、絶対に手に取ることのなかったスピリチュアル系の書籍でした。

でも、身も心も疲弊しきっていた私は、その表題を見たとき思わず泣いてし まったのです。

「幸せになりたい…」

心からこの言葉が湧き上がってきました。
一度涙を流すと、とめどなく溢れてきて止められず、
周りからは怪しい人に見えていたと思いますが…

なんとか心を落ち着かせて、 本を片手に私はレジへ向かいました。

帰宅後、 ベッドの上でからだを休ませて、ゆっくり本を開きました。

そのときに感じた、あの感情は今も忘れられません。

急に心が軽くなって、心からワクワクする気持ちが抑えられないのです。

本を持つ手が震えていました。

『早く読みたい、続きが知りたい』 誰かが頭の中でささやいているようでした。

その日、私は夢中になって本を読みふけっていました。

そしてようやく、運命を変える決定的なことに気づいたのです。
それは、とてもシンプルなことです。

『自分を大切にすること』

彼と付き合ってから、私は彼の理想の女性を演じていました。
そのうちに本当の自分を出せなくなってしまっていたのです。

私は彼を尊敬していたので、彼の望みをできるだけ叶えようとしました。

でも、それは自分らしさを失うことでした。
自分が好きなこと、楽しいことを押さえつけて、自分で自分を否定し続けてきたことに、やっと気づいたのです。

付き合っていると、特に女性は相手に尽くそうしてしまいがちです。

 ただ、他人のために自分を犠牲にしたり否定することは、
結局のところ、自分を犠牲にするようなことを引き寄せてしまいます。


自分の波動(思考)に合ったものが引き寄せる。

それがこの世の中で起きている(引き寄せの)法則です。

本を読み終わて私が最初にはじめたこと、
それは 「自己否定」をやめることでした。

口癖のようになっていた

「自分は至らない人間だ」
「自分なんて…」
「私が悪いんだ…」

このようなことを考えたり、口にすることをやめました。

すると、両手で抱えるほど痛かった頭痛が、
その瞬間にピタッと治まりました。

これには驚きました。
そして、(これは自己否定をやめたことによる身体的な変化だ!)と確信し ました。

(もしかして、不眠症も治るかもしれない!!)

久しぶりに感じる喜びでした。

そして、
次に「自分の好きなことを思い出す」作業を始めました。

昔の写真をみたりしながら、
自分はどんなことが好きで、どんなことに楽しいと感じていたのか、
少しずつその感情を感じるように思い返しメモを取る、
ということ繰り返しました。

そして、できるだけ、自分が好きなことに正直でいるようにしました。
はじめはとても小さなことです。

お気に入りのマグカップで、おいしいハー ブティーを飲む。
お風呂にゆっくり浸かる。
アロマを使って好き香りをかぐ

そんな簡単なことです。
でも、そんなことを続けて数週間すると、ある変化があったのです。

あのMが変わったのです。

「お前はもっと自分を肯定したほうがいい」

口だけではなく、明らかに態度も変わっていました。
そこで彼に訊ねました。

「どうして急に優しくなったの?」

すると
「分からないけど、急に大事にしてないなと思ったんだ」

(・・・これはいったい)
(これが引き寄せの法則と呼ばれるものなんだ。)

自分の思考の持ち方を変えたことで、目の前の現実が変わり始めていくのを感じました。

「波動」というと聞きなれないと思いますが、

波動とは、自分の持つ思考だったり、気持ち、感情のようなものをいいます。

これまでの私は「自分は至らない人間だと」という波動で自分を責めていたため、私が「至らない人間だ」と思いたくなるような出来事を自分が引き寄せていたということです。

それをやめて、「自分を大切にする」という波動に変えたことで、そう感じるような出来事を引き寄せていったということになります。

これまでの苦しい状況は、自分の思考が作り出していたならば、
幸せな状況も自分で作り出すことができる…

そこに気づいて行動したことで信じられないくらい状況が変わりだしました。(ただ、この時点ではまだ不眠を克服することはできていません)

今まで他人軸(彼に合わせていた)で物事を考えていたため、
自分軸に変えるには、少し時間がかかりました。

そして、完全に不眠症を克服するには、そこから更に1年近くかかりました。

何故かというと、
他人を責めるとういう波動を出しはじめたからです。

自分が引き寄せたこととはいえ、
相手から受けた言葉の暴力や、
これまでの出来事を思い返すと、良い感情に浸ることはとても難しいことでした。

Mは何度も私に謝ってきました。
しかし、許すどころか憎しみや恨みに近い感情さえ沸き起こり物に当たり散らしていました。

自分の感情や思考をコントロールすることの難しさを経験しましたが、
引き寄せの法則をしることができたことで、私の意識は常に自分の思考に向くようになりました。

自分の心をよく観察することが大切なんです。

いま、不眠症は過去のものになっています。

自然に眠れるってなんて幸せなことなんだろう。
ぐっすり眠れるってなんて気分がいいんだろう。
毎日の眠りにもう悩むことは、もうありません。

そしてこれから先も不眠症になることはないと思います。なぜなら、引き寄せの法則を知っているから。

このテキスト作成している途中にも、

辛かった日々を思い出して、胸が痛くなりました。

「どうせ私なんて」
「なんてダメ人間なんだろう」
「自分なんか価値がない」 自分の存在を傷つけ、自己否定し続けるというのは、うつ病患者の特徴なのだそうです。

もし今これを読んでいる方の中に、同じことを考えている方がいたら、
今すぐ自己否定をやめてみてください。

「そんなこといっても」
「どうしても自分の良いところが見つからない」そう思われる方もいるかもしれません。

なかには「自分が幸せでいてはいけない」と感じてしまう方もいます。

でも、あなたが大切な人がいつも自分を責めていたらどうですか?
あなたも悲しくなるはずです。

至らない

そもそも誰かと比較しなければ、至らない何てことわかりません。
いまの自分が基準でいいのです。
ありのままの自分でいいのです。

もっともっと自分を大切にしてください。
どんなことが起きても、大切なことは起こったことをどうとらえるかです。

どうかあなたの人生をもっと愛して幸せになってください。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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