カウンセリング(心理療法)とは何か? その効果。
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
今日はカウンセリング(心理療法)について書きたいと思います。
ちなみに、カウンセリングと心理療法は、厳密に言うと、若干 意味が違います。カウンセリングは、問題解決のサポートです。心理療法は、カウンセリングに比べ、より医療的です。症状や状態、あるいは解決したい問題などに対して、改善や解決を目的として行われる、それを心理療法と言います。
カウンセリングを受けると、次のような効果が表れます。
1.話してスッキリ。(カタルシス効果)
2.話してわかってもらえて、孤独感が解消される。(バディ効果)
3.話すことによって、自分が気付きを得る。(アウェアネス効果)
さて、カウンセリングの効果は、クライアントが置かれている環境によって、大きく左右されます。クライアントが極悪な環境に身を置いているようであれば、良くなるものも良くなりません。環境は、カウンセリングの効果の40%を占めると言われています。
次に、カウンセラーとクライアントとの間に信頼関係が構築されているかどうかが重要です。カウンセラーとクライアント、お互いに信頼し合ってないようでは、カウンセリングの効果は乏しいです。よって、カウンセラーには、クライアントから、見た目も含めて、「信頼するに値するカウンセラーだ」と思われるようでなければいけません。カウンセラーとクライアントの関係性は、カウンセリングの効果の30%を占めると言われています。
次に、カウンセラーの権威性です。クライアントがカウンセラーのことを「偉い先生だ」「立派な先生だ」「私の症状を取り除いてくれる先生だ」と思っていてくれたら、カウンセリングの効果は、より期待できます。この効果は、カウンセリングが始まる前から表れています。カウンセラーの権威性は、カウンセリングの効果の15%を占めると言われています。
次に、「カウンセラーがどのような心理療法を使うか?」によって決まります。「カウンセラーが、来談者中心療法を使うのか? 認知行動療法を使うのか? 催眠療法を使うのか?」等々です。「カウンセラーが、どのような心理療法を使うのか?」「カウンセラーが、その心理療法にどのくらい習熟しているか?」は、カウンセリングの効果の15%を占めます。
上記のことから、クライアントは、カウンセリングに行く前から、そして行った後は、自分の環境調整をしなければいけません。そう、「より良い暮らしをして行こう!」と思うことです。そして、カウンセラーは、クライアントがどのような環境に身を置いているか、よくよく配慮しなければいけません。
次に、カウンセラーは、クライアントから、好意に近い気持ちを持たれるようでなければなりません。そしてカウンセラーは、クライアントに対し、無条件の暖かい肯定的関心を寄せ続けなければなりません。逆に、クライアントは、カウンセラーに嫌悪感に似た気持ちを抱くようであれば、「カウンセラーを変える勇気を持ったほうがいい」ということになります。
次に、カウンセラーは、クライアントから信頼を得るために、「何らかの資格を持っていたほうがいい」ということが言えそうです。出来れば、臨床心理士か公認心理師の資格を有していたほうが権威性が増します。カウンセラーに権威性があったほうが、カウンセリングの効果はあがるということです。
次に、カウンセラーは、「心理療法を学びに行くのは、カウンセリングの効果に、さほど大きな影響を得られない」ということを知っておかねばなりません。そうカウンセラーには、「他にやるべきことが、幾らでもあるだろう」ということです。
「心理療法を学び続けているのに、クライアントに良い影響を与えることが出来ない」とおっしゃるカウンセラーは、上記をよくよく読み、自分に何が欠けているか、知っておいた方がいいと私は思います。
そして、これからカウンセリングに行こうかと思ってらっしゃる人は、まずは自分の環境を整え、信頼のおけそうなカウンセリングルームを探し、実際に行ってみて、相性のいいカウンセラーから、カウンセリングを受け続けることが宜しいかと思います。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋