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読書感想文 『 卒業式まで死にません』を読んで

この本は、18歳の少女の心の魂の叫びが詰まってます。
私は、彼女の文章表現に、アッと驚かされました。

17歳、18歳の若さでこれほどまでの多くの人の心を掴む文章を書くことが出来るだなんて…と、驚愕しました。

作者は、心情表現が豊かであります。

彼女は、ネットアイドルとして有名になり、若者から多大な支持を得ました。

彼女は、カラオケボックスに入り、精神薬を大量に服薬し、1999年、3月30日、18の若さで己の命を閉じました。

薬に関する記事が評価されパソコンを使うようになってから、ネットアイドルとして、若者達の注目を浴びます。

リストカッターに薬物依存の傾向があり、精神科にしばしばお世話になりました。

彼女は、明るいメンヘラキャラです。

この日記は、
テンポがよくノリの良い文章を書きます。
歌詞のような、リズミカルな表現が特徴的であります。

裏には心の葛藤が、生きづらさが隠されており、リストカットとOdを繰り返します。

血が大きく吹き出し、それでも彼女は快感を覚え、やめられなくなってしまいます。

許容量を大幅に越える量の薬を服薬し続けました。

周りもら彼女のことを心配しています。

彼女は、快感からくる衝動を抑えるために、服薬したり献血するなどして対処していました。

彼女は、その分、精神に大きな傷を負っていたようです。

親の離婚や精神疾患などの、要因があったようです。

この本は、カラオケやスノボなどの友達との何気ない日常や、当時流行りのキャラクター、PHSやプリクラ、携帯代など、
年頃の女の子の日常や気持ち、時代を感じさせる流行りを感じさせられます。

また、この本は彼女の繊細な気持ちが妙実に表現されており、女子高生の心の叫びを強く感じることが出来ます。

南条あやは、特別な女の子ではなく、何処にでも居るごく普通の女の子として、紹介されていますが、何か輝く才能があるのだと感じさせられました。

この本には、
アナフラニールや、アビリット、アモキサンやエバミールに、サイレースなど…
様々は、知らない薬の名称が載っている倍以上、ズラリと書き記されています。

それは、彼女がひた隠しにしていた心の闇をあるのだと思いました。

この本は、明るくコミカルな内容と独特な造語と巧みな表現で記された文章であり、楽しい思い出が沢山詰まった内容になっていますので、ネガティブなのが苦手な人にもおすすめです。

勉強にバイトに、大忙し…家族思いで友達思い、食べるのが大好き、流行りの歌手や推しキャラを追う、プリクラにスノボをする、年頃の女の子の熱い気持ちが込められた、おすすめの一冊です。


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