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支援員として初プログラム運営でいきなりの洗礼

私は、精神障害者を対象とした就労移行支援事業所に勤める新人の支援員である。まだ入社して2か月だが、先日初めてのプログラム運営を任された。プログラムとは、学校でいえば授業のようなもので、事業所の利用者の前で、座学の説明をしたり、利用者同志のディスカッションの司会進行役を行ったりするのが支援員の仕事だ。

初プログラムは、利用者数名で意見をシェアする内容で、支援員である私はファシリテーターとして利用者に質問を投げかけ、話を進めていく役割だ。
初めてのプログラム運営とあって、ずいぶん前からどんなことを質問しようか?どのように進めようか?と念入りに準備を進めていた。そして、プログラム当日、ド緊張の中、プログラムを回し、なんとか終えることができ、その後の先輩社員からのフィードバックも、「よかった」のお墨付きを頂けた。のだが・・・

その後、同僚スタッフへ1名の利用者からクレームのような指摘が入る。
ファシリテーターである私への批判だった。私の質問内容や、進め方に違和感を覚え、あまりにも許容範囲を超える内容だったため、指摘を入れた、とのことだった。その後、事実確認として先輩社員より私に確認が入り、そこで私は初めて自分に対するクレームが入ったことを知った。

実はその利用者は、プログラムの最中の反応もあまりよくないように私から見えていた。そんな印象を持っていたため、クレームの内容を聞いたときに、やはりそうだったのか、という思いと、そんなことまで批判されるんだ!、という驚きが入り交じり、とてもショックを受けた。

私は、昨年適応障害を患ったことをきっかけに、(今の勤務先とは異なる)就労移行支援事業所に通い、そこで出会った担当支援員の働きぶりに心打たれ、支援員を目指すことを決意したのだが、そのころから支援員の厳しさの一つに、利用者との関係性を意識してきた。利用者からの批判によるストレスは、支援員を悩ませる要因の一つで、そうしたストレスにも耐えうるスキルやノウハウを身につけなければならない、と当時の担当支援員に教わったものだ。当時私は、「利用者とは割り切って対応するので、自分は大丈夫です!」と答えていた記憶があるが、実際に今こうして、利用者からのクレームを目の当たりにすると、結構つらいものだ。

先ほど、自宅に帰宅する前に、最寄り駅の喫茶店に寄って、認知行動療法の7つのコラム法という技法で、自分の悩みを振り返り、感情を整理する作業を行ってから帰ってきた。7つのコラム法は、やる前とやった後の心境の変化を数値化するのだが、今日は悲しみ、不安や困惑、怒りといった心情が若干和らぐことを実感することができた。学んだことが活かせた、という達成感がみなぎってきた。

明日の出社が正直しんどいが、自分の気持ちを整理した「7つのコラム法」を何度も見返し、自分のマインドをコントロールしていこうと思う。それにしても初のプログラムでこんな洗礼を受けるとは、まるでドジャースでデビュー戦で相手チームから猛打を食らってマウンドを降りた山本投手のようだ。現実は本当に厳しい。

明日もがんばります!

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