人生を変えてくれた内観/2回目の集中内観体験記
「集中内観」という過去の自分を振り返る体験で、私の人生は大きく変わりました。何らかの悩みを抱えている方が、内観を知るきっかけになればうれしいです。
■はじめに
集中内観という過去の自分を振り返る体験で、私の人生は大きく変わりました。その体験について、書いてみたいと思います。
今回は、2回目の集中内観体験について書いてみたいと思います。
■まとめ
・内観とは1週間泊まり込み、手順に従い過去の自分を振り返る手法。
・2回目でも新たな効果が感じられた。
・20年近く悩み続けていたことから開放された。
・帰ってからのことは帰ってからでないと分からない。
・今後も行き詰まったときは内観に来ようと思った。
■内観とは
1回目の体験談の繰り返しになりますが、内観とは何か簡単に説明します。一言で言えば、1週間すべての時間を使って過去の自分を調べ、自分を知る方法です。
その間、読書やスマホの使用は禁止となります。ある種、極限状態の体験です。普通、これを1人で行うのは無理です。
そのため、内観を行うための施設、内観研修所があります。
もう少し詳しい、内観のやり方はこちらをお読みください。
■2回目の内観に行こうと思った動機
当時、私の勤務していた工場の閉鎖が決まりました。事業所ごと無くなるため遠方へ転勤することになりました。
転勤先は別の会社でした。仕事の内容も、全く異なるものとなる見通しでした。
私は独身で寮に住んでいました。家族があって家もある方達に比べれば、まだ楽な状況だったでしょう。それでも、この先どうなるのか、大きな不安を感じていました。
そこで思い出したのが、内観でした。1回目の内観からは2年くらい経っていました。もう一度内観をすれば何かわかるかもしれない!
そう思い、前から行ってみたいと思っていた「瞑想の森内観研修所」に申し込みをしました。
■内観後の感想
20年近く悩み続けていたことから開放された
私の人生がおかしくなってしまったのは、小学校の頃のある出来事が原因だ。そう思い、20年近く悩んでいました。
その出来事がなければ良かったのに。どうしたらその出来事から抜け出せるのか。情けないですが大人になっても、人生の1番の問題はその小学校の頃の出来事でした。
内観によって、その出来事から開放され、前に進むことができました。
詳細は書けないのですが、私は、その出来事が起きてしまった後の自分の対応をずっと後悔していました。
それが内観をすることで、そもそもその出来事を自分が起こした。そのことをようやく自覚、直視したのです。
悩みながら、1番の問題からは逃げていたのだと思います。自分のしたことを自覚、直視できたことで、悩むことも自然となくなっていきました。
帰ってからのことは、帰ってからでないと分からない
今回内観に来た1番の理由は、工場の閉鎖によって今後自分はやっていけるのかという不安を、なんとかしたいからでした。
内観終了後、気持ちは落ち着いていました。しかし、新しい職場でうまくやっていける自信はありませんでした。その事を内観終了後、清水康弘所長との面談でお話しました。
そこで言われたのが「帰ってからのことは帰ってみないと分からない」ということでした。
内観によって自分が変化している。また内観の間に現実も変化している。その状況で頭の中でどうなるだろうかといくら考えても答えがでるはずがない。ここで答えを考えてみても現実から導いたものではない。だから正しい答えは出せませんよ。だから、帰ってから考えればいいのですよ、というのです。
なるほど確かにそうだと思いました。その言葉を聞いてようやく、転勤への不安もなくなり、気持ちも前向きになりました。
初代所長、柳田鶴声先生の教えが衝撃的だった
内観研修所では食事中に、内観と関係する講演などが放送されます。そこで聞いた柳田鶴声先生(瞑想の森内観研修所初代所長)のお話は私にとって聞いたことのない衝撃的なものでした。
柳田先生は「人間の力は集中力で決まる。今この一瞬に全知全能、全生命力をかけて生ききるんですよ」と話をされていました。
確かに今に集中することが大事なのはわかります。問題はそれをどう実行するかです。
その方法について、柳田先生は誰でもできる方法を、わかりやすく說明されていました。
その方法が衝撃的でした。私は自分のことを自己啓発本マニアだと思っています。ですが、柳田先生の言われていたことを他で読んだり、聞いたりしたことは、未だにありません。
どんな内容だったのか。
それはぜひ内観を体験し、実際の講演を聞いていただきたいと思います。
■おわりに
これが2回目の集中内観の体験記となります。今後も悩んだときには内観に来ようと思いました。
当時の私は、子供の頃、母親に抱きしめられたという記憶、実感がありませんでした。内観を続けていけば、その記憶を取り戻せるのではないかと思いました。
その記憶を取り戻せれば、人生がさらに拓けるのではと思いました。
子供の頃、母親に抱きしめられたという記憶、実感を取り戻すため、その後も内観を繰り返し体験することになります。
その体験記は、また別の記事で書いていきたいと思っています。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。