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春のような温かさがいつもある学校に… 君がそんな君であることを みんながちゃんと知っている 〜心の宝物228

🌷朝の廊下で


コロナ機の学校
今日も、朝の子どもたちに会いに行きました。1年生の教室を出て、2年生の教室へと向かいます。階段の踊り場の窓も全開。秋のひんやりした空気が心地よく吹き込んできます。
2階の、2年生フロアへ上がったのは、ちょうど1時間目が始まる直前。何人かの児童が、階段脇にあるトイレへ行きつ戻りつしながら笑顔で挨拶してくれます。

彼もその一人でした。
トイレからの帰り、私がフロアに上がったときには、もう教室の前まで行っていました。そうして、背後で交わされている、私と仲間の挨拶に気づきました。

彼は振り向くと、改めて私に正対し、
「校長先生、おはようございます」と、「離れていても、その人の名を呼んで、自分から先に」する挨拶を、温もりを、届けてくれました。

🌷君がそんな君であることを みんながちゃんと知っている


それは、決して、反射的とか、素早くとかという俊敏さではありませんでした。少しだけ、間がありました。だからでしょうか、彼が気づき、考え、そうした方がよいと決意して、勇気を奮って行動したことが、その間から強く伝わりました。

どちらかと言えば、内気な彼の、決然とした挨拶は、周囲の児童の心にも響いたようです。
「さすが○○君!」と、彼を称賛する声が次々と上がりました。

「校長先生、○○君は、トイレのスリッパもいつもそろえているんだよ」
「そうだよ、この前なんか僕が入ろうと思ったら一人でやっていたんだよ」

自分を称賛してくれる仲間の声を、彼ははにかみながら、しかし、心からうれしそうな笑顔で受け止めていました。

本当に心温まる時間でした。

優しく、穏やかで、気に染まないことにいら立ったり、誰かを責めたりすることは決してない。誰にも区別なく、挨拶したり優しい声をかけたりすることができる。誰が見ていようと見ていまいと、一人黙々と、誰かのために自分の力や時間をつかって、威張ることもひけらかすこともない。

君がそんな君であることを、みんなはちゃんと知っている。
優しい君が、実はとても強くしなやかな人であることを、みんなはよく知っている。
みんなも、私も、そんな君が大好きで、信頼しているよ。

そんな思いでお伝えしました。

かけがえのないあなたへ
素敵なきらめきをありがとう
出会ってくれてありがとう
生まれてきてくれてありがとう
どうか、ありのままで
どうか、幸せで

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